生命保険文化センターの調査(1)によると、月あたりの保険料は男性が「1万9000円」、女性が「1万4500円」なのだとか。このお金が、毎月のように支出されます。仮に、50年間、保険料を支払い続けるとしたら、支払い総額は850万~1000万円にのぼります。
 
毎月の支払額は1~2万円なので気づきにくいですが、長期で見ると保険料の支払い額は莫大な金額になります。それもあり、お金のプロから見ると、「不要な保険にはできるだけ入らない方がお得だ」という見方が一般的です。
 

保険は不幸に備えるもの?

保険の仕組みは複雑で、分かりにくいものも多いです。それもあり、「そもそも、保険って何なの?」と、思う方もいるかもしれません。
 
保険の仕組みが分からない方は、ざっくりと「保険=不運な人がお金を貰える宝くじ」だと考えておくと分かりやすいです。通常、宝くじでは、「幸運な人」がお金を受け取ることができます。しかし、保険はその逆です。保険では、「火事の被害に遭った」「パートナーを亡くしてしまった」「重い病気にかかってしまった」など、不運な人がお金を受け取ることができる仕組みです。
 
宝くじを買うときにお金がかかるのと同じように、保険を買うときにもお金がかかります。宝くじと保険が異なるのは、その目的です。
 
宝くじを買うときには、「自分が幸せになるためにくじを買う」という目的があります。一方、保険の場合は、「自分が不幸にならないために保険を買う」という目的があるのです。
 

保険=あんしんを買う

「宝くじを買うのは、確率的に見て損!」ということは、今や誰もが知っていることだと思います。これは、保険についても同じことが言えます。保険は、基本的には、加入者全体で見て、「(金銭的な)得をできない仕組み」が作られています。
 
ただし、ここで勘違いしてはいけないのは、「保険は悪だ!」と言っている訳ではないという点です。「お金で多少の損が出てもよいから、将来のあんしんを買いたい!」という方にとっては、保険は良い買い物です。それこそ、公的な健康保険や、自動車保険、賃貸物件への入居に必要な火災保険など、必要なものには加入すべきだと言えるでしょう。
 
大事なことは、「保険に入る=コストがかかる」と認識した上で、保険に加入することです。
 
積み立て型の保険など、コストが見えにくいタイプの保険もありますが、見えないところで、「手数料がかかっている」ことを忘れないようにしましょう。そして、コストが見えにくい保険は、えてして割高な場合が多いので、注意が必要です。
 

保険は必要最小限に抑えるのが吉 

保険にはコストがかかります。コストがかかる以上は、加入する保険は必要最小限に抑えた方がよいでしょう。不要な保険に入れば無駄な出費も増えます。経済的に見れば損となる可能性が高いです。
 
たとえば、独身なら生命保険の必要性は低いでしょう。また、基本的には公的健康保険に入っているのですから、高額療養費制度などの制度があります。無理して医療保険やがん保険に入る必要はないと考えられます。
 
また、ご家庭をお持ちの方の場合も、余裕がないのに無理をして生命保険に入る必要はないかもしれません。「自分が死ぬと家族が生きていけない」という場合は加入する価値もあるでしょうが、そうでもない限りは、地道に貯金をした方がお得でしょう。
 

まとめ

かくいう僕自身、結婚をし、家族もいます。お金のプロとして活動していますが、保険には、ほぼ加入していません。加入している保険は、マンションを借りるのに必要な「火災保険」と、「健康保険」だけです。
 
「みんな保険に入っているから、自分も…」と、周りを基準に考えるのはやめましょう。人それぞれ、必要な保険は違います。安易に考えると、気付かぬうちに無駄遣いをしてしまうかもしれません。保険に加入すると、多額のコストがかかりますから、気を付けるようにしましょう。
 
あと、「保険=コストだから、全ての保険に入らない!」という極端な判断もしないようにしましょう。本記事で言いたいことは「周りの意見ではなく、自分の必要に合わせて、最小限の保険を選びましょう!」ということですからね。
 
 
●参考文献
  1. 調査:生命保険文化センター, 生活保障に関する調査, 平成28年度

【編集部より無料オンライン講座のお知らせ】
参加者には抽選で参考書籍をプレゼント!
人気FPが解説「教育費を貯めながら将来にも備えるマネー講座」
協賛:大和証券株式会社


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。