年金って何歳からもらえるの?

1年以上加入の厚生年金が支給される年齢は、60歳から65歳までの間で、生年月日、性別によって異なります(日本年金機構HP参照)。
 
例えば、1年以上厚生年金に加入していた昭和24年4月2日生まれ以降生まれの男性は、65歳前まで「特別支給の老齢厚生年金」として部分的に年金が支給され、65歳以降、老齢基礎年金(国民年金部分)と老齢厚生年金(厚生年金部分)が満額支給されるのです(女性は5年遅れ)。
 
年金をもらえる年齢

年金をもらえる年齢は、性別、生年月日、職業によって異なります(左生年月日 男性 右生年月日 女性)


例えば昭和33年12月1日生まれの女性は61歳から「特別支給の老齢厚生年金」を受けることになります。誕生日の3カ月ほど前に届く「年金請求書」で年金事務所へ請求します。
 

年金の支給開始年齢に達した日とは何の日?

年金をもらうにはまず、支給開始年齢に達しなければなりません。「支給開始年齢に達した日」とは少しわかりづらいのですが、誕生日の前日です。
 
民法140条によると通常の契約で期間を数えるときは初日(24時間ない半端な日)を入れず、翌日(24時間ある日)を1日目として起算することになっていますが、誕生日だけは期間の数え方が特別(民法第143条第2項)なのです。
 
年齢計算に関する法律(民法第143条第2項)で、年齢の計算は誕生日から始まるとしていて、「初日不算入の原則」により年齢は例外的に誕生日初日を1日目として数えるとしています。
 
東京高等裁判所で昭和53年に「1912年4月1日生まれの人が60歳に達するのは、1912年4月1日が年齢計算起算の初日で応答日の前日の1972年3月31日である」と判例が出ているのです。
 

12月1日生まれの人の支給開始年齢に達した日は?

前述の民法143条により、12月1日生まれの人は、11月30日が支給年齢に達した日です。従って、例えば昭和33年12月1日生まれの女性(1年以上厚生年金加入)は平成31年11月30日に支給開始年齢に達します。支給開始年齢(この場合61歳)に達した日の平成31年11月30日に年金(この場合、特別支給の老齢厚生年金)を受ける権利が生じます。

1年未満の厚生年金期間しかなく他の期間は国民年金加入だった人、または1年以上厚生年金加入があっても昭和41年4月2日生まれ以降の人は、年金をもらえるのは65歳からです。
 
例えば、1年未満の厚生年金加入期間で国民年金加入期間が長い、昭和28年12月1日生まれの人は、平成30年11月30日に65歳に達し、11月に年金を受ける権利が生じたのです。
 
誕生日

おばあちゃん、お誕生日おめでとう!

 

年金を受ける権利が生じた月の翌月から年金支給

基本的に年金が支給されるのは、年金を受ける権利が生じた月の翌月分からになります。年金の支払いは支払い月の前月2カ月分の後払いです。
 
昭和33年12月1日生まれ女性なら、61歳に達するのが来年の平成31年11月30日、年金を受ける権利は11月に生じるので12月分から特別支給の老齢厚生年金が支給されます。実際の年金は、12月分と1月分が2月15日に支払われます。
 
昭和28年12月1日生まれなら、平成30年11月30日に65歳に達し、年金を受ける権利は11月に生じるので、12月分から老齢基礎年金が老齢厚生年金に上乗せされ、年金が増額になるのです。実際の年金支払いは12月分と1月分が2月15日に支払われます。
 

「お誕生日おめでとう!」の日と「年金の権利を得る日」は別の日

国会でも年齢の数え方について疑問を呈した議員もいたそうですが、政府では「年齢は誕生日の前日の午後12時に加算されるものとしており、このことは、社会における常識と異なるものではない」との返答をしています。
 
ちょっとわかりづらいのですが「お誕生日おめでとう!」と「年金の権利を得る日」は別なのです。
 
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