「お金と時間だったら、どっちの方が大事?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか? お金? それとも時間? ――この質問の答えで、あなたが「貯金上手」が分かるかもしれません。
 
ちなみに、日本人の間での一般的な回答はどうでしょう。GfKの調査(1)によると、日本人の89%は「時間よりもお金が大事だ!」と答えたのだとか。いかに、ぼくら日本人がお金に飢えているかが分かる結果ですね……(苦笑)
 
しかし、残念なことに、このような考え方では、貯金上手にはなれないかもしれません。貯金をしたい方は、「お金よりも時間の方が大切だ!」と考えた方が、上手くいく可能性が高いです。これから、その理由をご説明しましょう。
 
 

お金を重視すると不幸になる

お金に関する心理学の第一人者、エリザベス・ダンらの研究(2)によると、「お金よりも時間を重視した方が幸せになれる」のだとか。
 
たしかに、お金は人間を利己的にする作用があるようですし、「時間を意識すると、人は正直になる!」なんて話もありますから、この研究結果には納得できます。ですから、「幸せになる」という観点で見ると、「お金よりも時間を大切にしよう!」と考えるのは、良い心構えだと言えるでしょう。
 
そして、大事なのはここからです。
 
 

不幸な人ほど貯金できない 

「不幸な人ほど貯金できない」という話もありますが、幸福と貯金には密接な関係があります。ディーキン大学のCahit Guvenらの研究(3)によると、「幸福感が高い人ほど貯金をし、節約する」傾向があるのだとか。
 
そう考えると、貯金をしたい方は、まずは「不幸から抜け出す」というのが大事なんです。いまどき守銭奴のような人はあまりいないでしょうが、それでもお金のことを気にしすぎると、かえって不幸になり、自分の首を締めることになります。
 
だから、貯金をしたい方は、あえて「お金よりも時間の方が大切だ!」と考えることで、心にゆとりができるんじゃないか?という話ですね。
 
 

時間のゆとりを手に入れる2つの方法

ちなみに、「時間のゆとりが欲しい!」という方には、オススメの2つの方法があります。1つは、「テレビを観る時間を減らすこと」。もう1つは「スマートフォンを見る時間を減らすこと」ですね。
 
メディア定点調査2018(4)によると、東京に住む人は、1日あたり2時間24分テレビを見ているのだとか。さらに、ここ最近はスマートフォンを見る時間も伸びています。この調査によると、携帯電話やスマートフォンを見ている時間も、1日あたり1時間43分もあるのだとか。
 
この2つの時間を足し合わせると、ぼくらは1日あたり平均で、4時間以上もテレビやスマートフォンに時間を奪われているわけです。(しかも、こういう時間の使い方をしても、生活はほとんど改善されない訳ですな……汗)
 
これらがストレス解消になっていれば良いのですが、アメリカ心理学会のプレスリリース(5)によると、「テレビを見てもストレス解消にはならない」「ゲームをやってもストレス解消にはならない」「ネットサーフィンもストレス解消にならない」なんて話も出ておりまして。
 
こういった点を踏まえると、「ストレス解消にもならないことに、1日4時間も時間を使うのは勿体無いのでは?」と感じてしまう訳です。
 
ぼく個人としても、ここ最近はテレビを1日15分以上は見ないようにしましたし、たとえ休憩時間であっても、スマホを触らないようになりました。(必要な時以外は、画面すら開きません)
 
いざやってみると、「1日って、こんなに長かったのか!と実感することが多々ありまして。心に余裕ができたのが実感できます。余裕ができた分、「ちょっと多く働こうかな」とか「余ったお金をちゃんと資産運用しよう」と考えることもできています。
 
 

まとめ

お金のことを考えるのは大切ですが、そのせいで時間を軽視するのは逆効果です。時間はお金と違って取り戻すことができません。そういう意味でも、時間がお金よりも大切なのは、当たり前のことなんですけどね。(笑)
 
とにもかくにも、「時間を大切にすると幸せになれる!」「幸せになれると貯金も溜まりやすくなる!」というのは科学的に実証されているので、まずは心を切り替えてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
 
 
●参考文献
 
  1. 調査:GfK, 2017, "Consumers value time and experiences more than money and possessions"
  2. 記事:Ashley V. Whillans, Aaron C. Weridman, and Elizabeth W. Dunn, 2016, "Valuing Time Over Money Is Associated With Greater Happiness", Social Psychological and Peresonality Science, 7(3), pp. 213-222
  3. 論文:Cahit Guven, 2012, “Reversing the question: Does happiness affect consumption and savings behavior?”, Journal of Economic Psychology, 33(4), pp. 701-717
  4. 調査:株式会社ビデオリサーチ, 2018, "メディア定点調査2018", Hakuhodo DY Media Partners Inc
  5. プレスリリース:American Psychological Association, “Stress in America Press Room”
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。