「陰キャ」「陽キャ」とは ? それぞれの性格の特徴
「陰キャな性格、どうしたら陽キャになれるの?」……そんな風に考えてしまうことはありませんか?
「私は陰キャだから、陽キャな性格に変わりたい」
「陰キャな人より、陽キャの人と付き合った方がいいよね」
……というように、一般的に陰キャはよくないイメージとして捉えられ、陽キャは好ましいイメージのものとして捉えられることが多いようです。
「陰キャ」も「陽キャ」も併せ持つ人の心
しかし、人の性格を「陰キャ」「陽キャ」と二分するのは難しいもの。そもそも人の心には、たくさんの顔が内在しています。
たとえば、外で陽キャな人が家では陰キャになる。これはとても自然なこと。外でたくさん社交的な自分を表出すると、家では一人で静かな時間を過ごしたくなるものです。逆に、外で陰キャな人が、家で陽キャになるのもよくあること。学校や会社を退屈に感じれば、積極的、社交的になれないのは当然です。こうした人は家に帰ると、家族を相手にふざけあったりしたくなるものです。
このように一人の人にはさまざまな顔があり、場に応じた顔を表出しながらバランスをとっているのです。
したがって、人の一面だけを見て「彼は陰キャ、彼女は陽キャ」「性格の裏表がある人」などと決めつけるのはよくありません。
自分の性格の重要な一部は、心の深い部分にある
心理学的にもっと深いことをお話しすると、人の心は上の氷山の絵のような構造になっています。つまり人の心は、“見える”「意識」の部分と“見えない”「無意識」の部分とに分かれているのです。そして、“見えない”無意識の領域には、“見える”意識の性格からは想像もつかない、本来の「その人らしさ」が潜んでいます。この無意識の領域に隠れた側面は、思いがけない場面でふいに表出することがあります。そのため、思わず口をついた言葉やとっさに起こした行動に自分で驚き、「私にもこんな面があるなんて!」と不安になることもあるかもしれません。しかし、それも含めてすべてが「自分自身」なのです。
外で陽キャになりたいなら、「陽キャ」の顔を伸ばすことを意識!
とはいえ社会生活を送る上では、できることなら「外で陽キャになりたい」と考えるものでしょう。そのためには、誰もが持っている「陽キャの部分を活用する」必要があります。
そもそも、人にはたくさんの側面があるのですから、どの人にも必ず「陽キャ」の顔があります。そこで、次の2つの質問を手掛かりに、自分の「陽キャ」の顔を見つけ、伸ばしていきましょう。
陽キャになるための2つの質問……「テーマ」と「共感」
■「陽キャ」を伸ばす質問1……「何をしている時にワクワクしますか?」
ワクワクと楽しくなり、思わず笑顔がこぼれるとき。何かに夢中になり、心が弾むとき。こんなときには、誰でも「陽キャ」になっています。
それは何をしている時ですか? どんな場所でそうなりますか? 思いがけず自分が陽キャになっているときのテーマ(何をしている時か)、時間と場所を書き出してみてください。
■「陽キャ」を伸ばす質問2……「誰とその気持ちを分かち合っていますか?」
一人でいることが好きな人でも、「誰かと気持ちを分かち合えば、何倍にも楽しくなるのでは?」と思うこともあるのではないでしょうか。
その「誰かと分かち合いたい気持ち」を実現できていますか? 身近に話し相手が見つからなかったら、SNSやイベントを通じて、共感しあえる仲間を探すのもいいでしょう。
陽キャになる近道は、「人から人へ楽しい刺激を伝え合うこと」
このように、楽しいテーマ、共感できる仲間と出会うことができれば、陽キャの側面がぐんぐん伸びていきます。こうして好きなテーマで仲間と楽しく話すことに慣れてきたら、いよいよ身近にいる人との間でも会話を広げていきましょう。
かたく考えず、気が向いたときに「話しやすそうな人」と実際に会話をしてみることです。世間で話題になっているニュース、天気の話などは、会話の端緒としてお勧めです。誰でも参加しやすい話題から会話を始めてみましょう。
色々な人と話していると、人づてにたくさんの情報や楽しい刺激を得ることができます。同時に、相手の力になれてうれしいという喜びを味わうこともできます。すると、楽しい会話が増え、陽キャの部分はますます伸びていきます。
陽キャになりたいからと、無理をする必要はありません。楽しくないことを無理に頑張ったり、表面的に明るく振る舞う必要もありません。まず「自分の中には陰キャも陽キャもある」と感じ、「陽キャになれる時間や場所」を少しずつ増やしていくことが大切なのです。
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