アジア2位の英語力! マレー語が公用語のマレーシアは英語もよく通じる国
マレーシアの言語事情は非常におもしろいです。国語はマレー語で、英語もよく話します。そのため、マレー語と英語のバイリンガルはごくごく当たり前で、さらに家族の出身地や民族の言語をシチュエーションに合わせて使い分けるマルチリンガルのマレーシア人も数多くいます。英語ひとつを学ぶのにヒーヒー言っている私からみると、マレーシア人の多言語を操る脳の構造に驚くばかりです。 ちなみに、毎年、国別の英語力ランキングを発表しているEFの調査結果によると、2017年のマレーシアの英語能力指数は13位。アジアでは、シンガポールに次いで2番目で、日本の37位を大きく上回っています。看板や時刻表、レストランのメニューも英語併記が多くてうれしい!
さて、マルチ言語の環境のなかで、私たち日本人にとってありがたいのは、英語がよく通じること。都市のホテルや観光地でのコミュニケーション、会社のビジネス会話は、英語でまったく問題なし。タクシーの運転手さんも英語がペラペラです。看板や時刻表の英語表記も多いですし、レストランの英語メニューも用意されてます。マレーシアの英語はイギリス英語 発音にも特徴が
マレーシアで使われているのは、イギリス英語です。日本の義務教育で学ぶのはアメリカ英語で、いくつか使う単語が異なります。たとえばエレベーターは「リフト」、持ち帰りは「テイク・アウェイ」、映画はムービーではなく「シネマ」など。 もうひとつ、発音にも特徴があります。たとえば、単語をあまり伸ばさず、促音の後の文字をほとんど発音しないため「クレジットカード」のカードの部分が「カッ」に聞こえたり、高等裁判所の「ハイコート」が「ハイコ」、「チケット」が「チケッ」に聞こえたりします。また「OK!」に、親しみこめて「ラー」をつけて「OKラー!」になったり、「OK!OK!」と連呼したいときに「Can!Can!」と言ったり。マレーシア英語をもじって「マングリッシュ」とよばれるこれらの特徴は、習うより、慣れよう!です。さらに、マレーシア人は英語をネイティブなみに使うので、話すのがとにかく早い。流暢に弾丸トークをする人も多く、なかなかついていけません。その場合は、「ちょっと待って」「もっとゆっくり話してくれる?」「Sorry, again?」「Slowly Please」など、ドンドン言いましょう。すると「おっと、わかったよ!」と多少ゆっくり話してくれるようになります。彼らも英語圏の人間ではないので、根気強く、やさしく、コミュニケーションをとってくれます。 英語が話せる話せないというより、相手と通じることを大事に考えているマレーシア人。カタコトの英語でも、お互いに文法が間違っていても、ちゃんと通じるし、そうやって話した時間はとても楽しいものです。どんどん英語で話しかけてみてください。