妊娠検査薬で陰性でも生理が来ないとき、考えられる可能性
市販の妊娠検査薬で陰性でも生理が来ない場合、「もしかして妊娠かもしれない」「市販の検査で陰性でも、病院で妊娠が発覚するかも」と不安になる人もいるかもしれません。最も考えられる可能性の一つは、検査のタイミングが早すぎたということ。一般的には最後の生理が来た日を0週0日と数えて「3週5日」を過ぎなければ陽性にはなりません。一度陰性が出たからと言って妊娠していないとは判断できません。2~3日後に再度検査をすると陽性になることもあります。
排卵後から始まる高温期が2週間以上続いている場合、普通は妊娠反応が出ます。この時期に妊娠反応が陰性なら「偽の高温期」です。また、ごく初期の流産でまだ出血が来ず体温が下がらない場合も陰性に出ることもありますが、多くの場合はうっすら陽性になります。薄い陽性の場合、妊娠のごく初期の可能性が高いです。
ちなみに「双子妊娠の場合、妊娠していても陰性になりやすい」という説があるようですが、医学的根拠はまったくありません。
<目次>
妊娠検査薬を使うタイミング・検査日の目安
市販の妊娠検査薬で正しく判定するためには、使うタイミング、検査日の目安を正しく知っておくことが大切です
生理不順の人の場合は、最後の性行為から3週間後を目安にしてください。性行為が切れ目なくある場合は、前回の月経から45日たっても月経が来ない場合にいったん検査してみましょう。陰性ならそこから性行為を控えて1~2週間後に再度検査してみることをおすすめします。
生理日前に検査できる海外の妊娠検査薬もありますが、精度のほどはよく分かっていませんし、日本の検査薬でも生理予定日前にフライングで陽性が出ることはあります。自分の排卵日を正確に把握している人は少ないので、生理予定日を起点に「フライング」していることが多いとも言えます。
妊娠検査薬が陰性でも、病院に行ったら妊娠が発覚したという体験談を見聞きしたことがある方もいるかもしれませんが、実際に、自宅で検査した時は陰性でもその後の受診で妊娠が判明することはあり得ます。自宅で検査をした日が早すぎたこと、病院で検査した方がより精度が高いことなどがその理由です。正しい検査結果を知りたければ適切なタイミングで病院を受診することをおすすめします。
妊娠検査薬での陰性判定から2週間以上生理が来ない場合、病気の疑いも
妊娠検査薬陰性が続くのにやはり生理が来ない場合、病気の可能性も
何度検査をしても陰性なのに生理が来ない場合、無排卵、閉経、早発卵巣機能不全などのホルモン異常が原因のことも考えられます。
日常的に性行為の機会があって、月経が遅れたり月経が少量出血で終わったりした場合、たとえ自覚的に妊娠を疑っていなくても検査はするようにしましょう。市販の検査薬を使って陰性が続いても月経が来ない場合には、病院を受診することをおすすめします。
よくある質問
Q. 妊娠検査薬が陰性でも病院で妊娠が発覚することはありますか?
A. 検査した時期が早すぎて陰性であった場合、その後の婦人科受診で妊娠が確認されることがあります。
Q. hCGとは何でしょうか?
A. ヒト絨毛性ゴナドトロピンの略で、妊娠中に女性の血液や尿に含まれるホルモンです。
Q. 妊娠検査薬がずっと陰性でも生理が来ない場合、妊娠している可能性はありますか?
A. 性行為の機会があれば妊娠の可能性はゼロではありません。妊娠検査薬を使った時期からさかのぼって3週間以上性行為がなければ妊娠している可能性はありません。生理不順による遅れが考えられるので受診しましょう。
Q. 妊娠検査薬が何回やっても陰性で生理が来ない場合、妊娠している可能性はありますか?
A. 性行為の機会があれば妊娠の可能性はゼロではありません。妊娠検査薬を使った時期からさかのぼって3週間以上性行為がなければ妊娠している可能性はありません。生理不順での遅れが考えられるので受診しましょう。
【関連記事】