方法3:恋心が落ち着くまで、可能な限り、距離を空ける
恋心を抱いたまま片思いの相手と接するのは、“蛇の生殺し状態”なので、極力、「相手とは顔を合わせない」「連絡をとらない」など、距離を空けた方がいいでしょう。
良くも悪くも、恋心というのは、愛とは違うので、冷めるものです。特に、新たに好きな人ができると、過去に好きだった相手への思いは薄れてくることもあります。だから、時間の問題でもあるのです。
ただし、このとき、「自分を追い込む人」「自分を振った相手に執着を持つ人」は、なかなかこの状態から抜け出せません。また、わざと相手のことを考えないようにすると、余計に考えてしまうもの。だから、「気を紛らわせる対象を作る」やり方がオススメです。
例えば、「好みのタイプの芸能人のドラマや映画を見る」「好きなアイドルのコンサートに行く」など、恋心を抱く対象を他に向けたり、「独身者の集まる場に出向く」「婚活をする」など、新たな恋を見つける行動をしたりしてもいいでしょう。
相手が同じ会社の同じ部署などで、どうしても毎日顔を合わせなくてはいけない立場に置かれている場合は、本当に辛いものです。心が病んでしまうほど辛い場合は、「異動願いを出す」「転職する」などの方法をとった方がいいこともあります。何はともあれ「体は資本」ですしね。
また、次の「方法4」ができるようになると、精神的に楽になれます。
方法4:所有欲を持たない愛情を抱けるようになる
相手を所有しないといられない(=付き合えないと苦しい)ときの愛情というのは、どちらかというと、自己愛です。本当の愛というのは、相手が自分のパートナーになっても、ならなくても、ただただ好きでいられるものだからです。本来、「所有欲を持たない愛情(=本当の愛)を抱けるようになる」というのは、“精神の成熟”にもつながるので、とても大切なことです。
結局、片思いで苦しんでいる時は、「相手を愛している」というよりは、「相手を自分の思い通りにしたい(=付き合いたい)という欲望を抱いている」から辛いことが多いもの。でも、何度も言うように、それは自己愛です。
本当の愛というのは、「相手がHAPPYなら、自分もHAPPY」です。それは、相手が自分の恋人でなくても、自分の思い通りにならなくても、「相手が幸せなのであれば、それでいい」と思えることなのです。だから、本当の愛を抱いていたら、たとえ片思いでも辛くないのです。
「相手を自分のものにしたい」という思いは、愛情というよりは、欲望です。実は、片思いが辛いのは、「相手に対して愛情があるから」ということ以上に、「そんな自分の欲望に振り回されているから」であることが多いものです。
その欲望とは、“相手を求める気持ち”だけではなく、性欲、自己承認欲求など、“恋愛を通して何かを満たそうとする欲(=恋愛欲)”もあります。
たとえ本当の愛を抱けるようになっても、この「恋愛欲(恋愛を通して満たそうとする欲)」がある限り、片思いの苦しさから抜け出せないこともあります。
最後に紹介する「方法5」では、その欲望との付き合い方を紹介します。