亀山早苗の恋愛コラム

結婚して後悔する女性たち。反対されて意地になって…

親に反対されたり、恋敵がいたりして、つい「意地で結婚」してしまった女性たちがいる。そのときは気づかなくても、あとから「やっぱり親や友人たちの言葉は聞いておけばよかった」と後悔することも。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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53.8%の女性が結婚を後悔か?

結婚を後悔する女たち。それぞれの理由は?

結婚を後悔する女たち。それぞれの理由は?


恋愛や結婚は障害があるほど燃え上がり、さらに人は反対されると意地になるもの。そうやって意地で結婚したはいいものの、あとから後悔する女性たちは少なくない。既婚女性へのアンケートをとった記事では、次のようなデータもある。

プレジデントウーマン編集部が500人の既婚女性にアンケート(※)をとったところ、過半数が「夫との結婚を後悔している」と回答。

 Q.今の夫と結婚したことを後悔したことはありますか? 
はい(53.8%)/いいえ(46.2%)
……過半数の女性が後悔! 50代では「はい」が6割以上にアップ

 Q.生まれ変わったら、今の夫とまた結婚したいですか? 
いいえ(57.8%)/はい(42.2%)
……6割近くが「今の夫とは結婚したくない」

※楽天リサーチの協力により、全国の既婚女性(30~59歳)を対象に、2015年10月19日~22日に実施。
出典:プレジデントオンライン/プレジデント ウーマン2016年1月


そこで、「あのときもっと冷静になっていれば」と思っている既婚女性たちに話を聞いてみた。

 

理由は経済力のなさ。親や友だちに反対されて……

結婚を後悔する女たち。それぞれの理由は?

彼の繊細さに救われ、惹かれたのだが……


30歳のとき、2年つきあって結婚も考えていた恋人のふたまたが発覚。傷心に陥っていたとき知り合ったのが2歳年下の彼だったとレイコさん(32歳)は言う。

「彼とはネットで知り合ったんですが、彼がいなかったら私は立ち直れなかったと思います。彼のやさしさに惹かれて、出会ってからすぐ自分からつきあってほしいと言いました。ただ、彼は当時、人間関係がうまくいかずに会社を辞めたばかりで……」

彼の繊細さに救われたものの、確かにこの繊細さでは世の中を渡っていけないだろうとも感じていたという。

「彼が家賃を払えなくなったというので、私のマンションに引っ越してくればと言って同棲が始まりました。彼は家事全般を引き受けてくれたし、少しずつネットビジネスを始めたりもしてた。とはいえ稼げるのは月にせいぜい5万円くらい。それでも一緒にいると心地よくて、結婚しようかという話になったんです」

彼女が正社員で働いているとはいえ、親に話すと大反対された。結婚となれば経済的に大丈夫なのか、子どもはどうするのかと心配は尽きないだろう。

「友だちにも大反対されました。みんなお金がなければ結婚できないと思ってる。どちらが働いたっていいじゃないかと、なんだか私も意地になってしまって。そのまま勢いで彼と婚姻届を書いて出しました。とりあえず彼を私の扶養に入れたんです」

彼はもともと親との縁が薄かったようだが、レイコさんもこの結婚を機会に親と絶縁状態になった。再就職先を探すと言っていた彼だが、なかなか探そうとしない。家賃から生活費まですべてが彼女の負担となった。

「私の職場もそれほど景気がいいわけじゃない。最近は残業代カットも当たり前だし、とにかく生活が苦しい。家事をやってくれるのは助かりますが、彼の携帯代まで負担することもあって……」

失恋してすぐ彼と知り合い、半年後には結婚した。当時は恋愛感情もマックスだったし、なによりひとりになるのが怖かった。親や友だちの大反対で逆に気持ちが盛り上がってしまったと彼女は振り返る。

「ふたまたかけていた恋人への復讐心もあったのかもしれません。私のほうが早く結婚してやろうと思っていたし。今になってみれば、そんなすべての意地から結婚を早まったんですよね。もう少し冷静になればよかったとは思います」

 

バツ2で20歳年上の彼。裕福さに嫉妬されていると思い込み……

結婚を後悔する女たち。それぞれの理由は?

周囲に嫉妬されていると思い込み、反対を押し切った。


周りから反対されたことで、やはり意地になって結婚してしまったと語るのはリナさん(34歳)だ。リナさんの夫は経済的には裕福な年上男性だったが……。

「彼とは結婚して3年になります。バツ2で20歳年上、会社を経営していて羽振りはよかった。私が勤めていた会社が入っているビルに、彼の会社もあったんです。たまたま私がビルの出入り口で転んだことから顔見知りになって。その後、何度か顔を見かけているうちに食事に誘われ、つきあいが始まりました」

当初は恋愛対象ではなかったが、彼の人生経験からくる豊富な知識や知恵、そしてリーダーシップに惹かれた。さらに、彼の周囲に見え隠れする他の女性たちの存在が、彼女の競争意識を刺激した。

「他の女ではなくて私を選んでほしい、選ばせてやる。そんな気持ちがありました。でも、彼を頼っていたのも確か。この人に任せておけば、私の人生は安泰だと思ってしまったんです。バツ2で子どもも3人いるけど、2度目の奥さんとの子ももう大学生だし、私が子どもを産んでもやっていけるだけの経済力がある。彼も結婚したいと言ってくれたから、すぐに親や友だちに報告しました」

ところが周囲は、ふた回り近く年上であることや離婚歴にあまりいい顔をしなかった。リーダーシップがあるということは、支配的なのではないかという友人もいたという。

「親の心配はなんとなく理解できたけど、友だちはみんな私が裕福な人と結婚するから嫉妬しているんだと思ってました。夫に従う妻なんて今どき流行らないかもしれないけど、年上男性に引っ張っていってもらうほうが自分には合うと思っていたし」

ふたりだけで神社で結婚式を挙げた。誰にも祝福されなくてもいいと思っていたが、彼の会社の人たちがパーティーを開いてくれた。

それから3年、今の彼女はなんとなく浮かない表情だ。

「彼が今さらもう子どもはいらないというし、やっぱり友人たちが言ったようにけっこう支配的なんですよね。自分がいるときに私が出かけるのは嫌がるし、案外、お金にも細かい。家に軟禁されているような気がすることがあります。それにどことなく浮気しているんじゃないかという気配もある」

とはいえ、意地になって結婚した手前、親にも友人にも愚痴を言うことも後悔していると言うこともできず、SNSでは「リア充」を気取る日々が続いている。

「結婚は意地でするものじゃないですね」

彼女はふうっと大きなため息をついた。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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