節約と贅沢、上手にメリハリがつけられません
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック。今回の相談者は、5000万円借り入れて家を建てる予定ですが、年齢的に借入を不安に感じる40代の主婦の方。3人の子どもはこれから教育費もかかるため、心配はさらに大きいとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。■相談者
みっちーさん(仮名)
女性/専業主婦/40代
神奈川/社宅
■家族構成
夫(会社員/44歳)、子ども3人(一番上の子は8歳)
■相談内容
実家の土地に家を建てる予定です。着工は来年4月、契約金280万円は現金で払い済みで、借入金は5000万円を考えています。しかし、改めて考えてみると、この歳でこの金額のローンを組むには高価過ぎたのでは?と毎日胃が痛いです。今後10年は住宅ローン減税が使えるので、フルでローンを借りて10年後から繰り上げ返済をしていこうとおもいますが、一番上の子どもの進学と重なり不安です。夫が社内預金を活用して貯蓄をしてくれていますが、生活費はギリギリなので、車検など臨時の出費は預金を崩しており、年間どのくらい貯蓄できているか、よくわかりません。不動産収入のあるビルも3000万円のローンが残っており、災害のリスクもあるので、そちらも心配のタネです。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)ボーナスの使い途(昨年例)
貯蓄126万円、クルマの維持費10万円、旅行・帰省費用18万円、家電等の購入6万円、ふるさと納税21万円、雑費12万円、残りは生活費補てん、投資など
(2)加入保険について
夫/共済(死亡保障1000万円)=保険料1120円
夫/傷害共済(入院 2000円、家族特約)=保険料1630円
夫/医療共済(入院8000円、家族特約)=保険料1500円
末っ子/学資保険(18歳から4年間、毎年75万円受取)=一括払済
(3)自宅の住宅ローンについて
見積もりをしたローンの内容
・借入額 5000万円
・借入年数 20年
・金利 変動0.8%
・返済額 22万6000円
(4)家賃収入の物件について
親名義の土地に夫名義でビルを建て、現在店舗が入っている。賃料は計、月額73万円。うち地代として親に40万円、残りからローンの支払いと税金を差し引いた18万円が実質の収入。人気の地域なので空室リスクは少ないと考えるが、あるとすれば2階部分の店舗とのこと。いずれ土地も相続することになるが、その際、相続調整で兄弟に2000万円を渡す予定。
(5)ご主人の勤務について
定年60歳で。再雇用で65歳まで勤務可能。退職金は2000万~3000万円とのこと。
(6)金融資産について
相談者コメント「貯蓄と投資(含み益1700万円ほど)で作ったものです。夫婦とも性格が貧乏性のため、節約と贅沢のメリハリが上手くつけられません。マイルも貯まっているので、20万円くらいかけて旅行に行きたいとも思うものの、やはり贅沢かなと主人と話したりしています」
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 老後まで資金的な心配はほぼ不要
アドバイス2 住宅ローンの借入額を減らし不安を抑えてもいい
アドバイス3 投資は早めの利益確定も選択肢のひとつ
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