シンガポールの治安 旅行者が気を付けるべきこととは?

説明画像

世界でも最も安全な国のひとつ。シンガポールは国家も国民も防犯意識がかなり高い
 

シンガポールは世界の中でもトップクラスの治安のよい国だといわれています。日本と比べても犯罪発生率が低く、厳しい法律や罰則があり、国民の防犯意識も高いため、女性同士でも安心して旅行ができる数少ない国のひとつともいえるでしょう。しかしながら、シンガポールも外国です。旅行者が絶対に事件に巻き込まれないとは言えませんので、日本にいる時と同様に、最低限の防犯意識は必要です。今回は、シンガポールで旅行者が安全に旅をするために気を付けるべきことについて解説します。

シンガポールの治安は良い?悪い?

説明画像

シンガポールは日本と比べても犯罪発生率の低い国。街中に配置された監視カメラや厳しい法律や罰則が抑止力にもなっている


シンガポールは世界でもトップクラスの低犯罪率を誇る安全な国といわれています。世界の殺人発生率国際比較統計国別順位(2015年データ)を見ても、シンガポールの殺人発生率は10万人につき0.25件。同じく0.31件の日本よりも少ないぐらいです。

シンガポールで犯罪が少ない理由として、街中の駅やショッピングモールなどに監視カメラが多数設置されていることがあげられます。監視国家だと揶揄されることもありますが、これが犯罪に対する抑止力を大いに発揮しているともいわれています。また、刑事罰がかなり厳しく執行されていることも、犯罪発生率の低さにつながっているようです。

このような、国家や国民の治安維持や防犯に対する意識の高さこそが、シンガポールの治安維持につながっているのです。

リュックorショルダーバック。旅行中に安全なカバンは?

説明画像

人口密度が高く、どこに行っても人が多いシンガポール。人混みが多い場所ではスリや置き引きに特に注意をはらって


シンガポールでひったくりにあった、という話をガイドはほとんど聞いたことがありません。とはいえ、外国であることには間違いないので、旅行期間中は貴重品には注意をすべきでしょう。

ショルダーバックなら車道側に持たないこと。また、リュックの場合は目が届きづらいので、知らない間にナイフなどで切られて財布を盗まれていたというようなことがないように。特に、オーチャードストリートなどの街中や、シンガポールの鉄道MRT内などの人混みが多い場所では、カバンを前に抱えるなどの注意をはらいましょう。

シンガポールで治安が悪い地域は?

説明画像

比較的気を付けるべき場所とされるリトルインディアも、日中は異文化が楽しめる人気の観光スポット
 

シンガポールはどの地域も比較的治安が良いのですが、いくつか注意が必要な場所があります。

まずは「ゲイラン地区」。この地域はいわゆる風俗街となりますので、女性だけで行くのは控えましょう。危険な客引きもいるので、男性でもひとりでウロウロするのは避けたほうがいいでしょう。また、ホテルの価格が高いシンガポールの中では珍しく、安ホテルが多い地域でもあるのですが、なかには買春目的で利用するためのホテルもあるので、できればこの地域に宿泊することも避けるほうがいいと思います。

「リトルインディア」も気を付けたほうがよい地域のひとつです。シンガポール在住のインド系の人々や店舗が集まっていて観光するには楽しい場所でもあるのですが、スリや置き引きが起きたり、殺人事件や暴動が起きたこともある場所なので、夜遅くに訪れるのはおすすめできません。24時間営業の大型スーパー「ムスタファセンター」がありますが、こちらも深夜に訪れるのは避けたほうがいいと思います。

最後にシンガポールから手軽に行けるマレーシアの「ジョホールバル」にも注意を。シンガポール旅行中に立ち寄る旅行客もいるようですが、ここは近年、凶悪な犯罪が多発しているかなり危険な地域。シンガポールの人たちも危ない場所として認識しています。こちらは、なるべく訪れないようにすることをおすすめします。

テロの危険性は?

説明画像

世界中から富裕層が集まる国でもあるシンガポール。国のテロ対策はかなり厳重と諸外国からの評価も高い


世界テロ指数という統計データでも、アセアン諸国のテロ危険度の高い国の順位で最終順位にランクされるシンガポールは、世界で最もテロの影響を受けにくい国のひとつといわれています。

シンガポールのテロ対策は厳重で、アセアン諸国の中でも際立っていますが、テロが発生しないとは誰にも言い切れません。実際にジェマ・イスラミアによるシンガポール国内でのテロ計画が発覚し、メンバーが逮捕されるということもありました。海外を訪れるときは、国際情勢には気を付けておくべきでしょう。

スリや置き引きなどの対策方法は?

説明画像

いくら安全だからといって、自分の荷物や貴重品から目を離すのはもってのほか。最低限の防犯意識は常に持っていることが大事


治安が良いとはいえ、荷物や貴重品の管理について気を配ることは必要です。シンガポールは人口密度の高い国ですので、人混みがたくさんあり、そこでスリや盗難にあうケースがあります。日本にいる時と同じで、カバンの口を開きっぱなしにしたり、荷物から目を離すということは危険。また、リュックのポケットなど狙われやすいところに貴重品を入れるのも避けましょう。

シンガポールではフードコートを利用することがあると思います。この時に、席を取るために荷物を置いておくということも厳禁。シンガポール人はティッシュなどで席取りをして、カバンを持って各屋台にオーダーをしに行きます。

夜外を歩くときに気を付けることは?

説明画像

暗い場所のひとり歩きや、夜に女性だけで出歩くことは控えましょう
 

治安が良いシンガポールですが、夜の女性のひとり歩きは注意を。また、暗い場所や裏道など、人の目がない場所にも立ち入らないようにしましょう。できれば移動は徒歩ではなく、タクシーを利用するようにしましょう。タクシーは比較的安全で、24時間稼働しています。

お酒に対する法律や罰則にも注意を

説明画像

ナイトスポットで羽目を外し過ぎると、外国人といえども罰則が科されます。節度ある行動を心がけて
 

シンガポールでは夜の10時30分から翌朝7時まで公の場での飲酒や、商店での酒類販売が禁止されています。コンビニですらこの時間はお酒が購入できません。旅行者も罰金の対象となりますので注意を。政府の許可を得たバーやレストランでお酒を飲むことはできますが、ここからホテルに持ち帰るのも禁止されています。

このようにお酒に対する規制が厳しいので、夜酔った人に絡まれるということは少ないかもしれませんが、バーやレストランでは注意を。もちろん、自分がお酒に酔って問題を起こすのももってのほか。シンガポールの刑罰は厳しく、外国人といえども例外ではないことをきっちりと理解しておきましょう。


いかがでしたか。シンガポールは安心で安全な海外旅行先のひとつです。ただし、それに甘んじているとどんな危険な目に合うかわかりません。海外では日本と同じく、自分自身がしっかり防犯意識を持つことが大切。最低限の注意をはらって、楽しい旅の時間を過ごしてください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。