アメリカ

ポートランドの治安 観光の注意点や気を付けたい地域

リベラルで比較的治安の良いポートランドですが、怖い目にあったり、嫌な思いをしないためにも、注意してほしいポイントをまとめました。比較的治安の悪いエリアや夜の外出時の注意点など、旅行前にチェックしておきましょう。

東 リカ

執筆者:東 リカ

ブラジル・アメリカ・ポルトガルガイド

ポートランドの治安と注意点

トラムから見るポートランドundefined

緑地の多いポートランド

ポートランドは、アメリカの都市の中では、比較的治安の良い街です。
けれども、日本と同じ感覚でいると、思いがけない事故に巻き込まれる可能性もあります。嫌な目に遭わないためにも、気をつけてほしいポイントをこちらにまとめました。ぜひ、旅行前にご参考ください。

夜間の一人歩きは避ける

sunset portland

ポートランドの夕暮れ

ポートランドは、アメリカの大都市に比べれば、かなり歩きやすい街です。ダウンタウンやパール地区は特に街区も小さく、車がなくても生活できるほど。けれども大都会と違い繁華街はごく一部で、一般的に夜は早く、また公園なども多いため、夜間は人が歩かないような暗く静かなエリアばかりになります。

日が暮れてからの外出には、酔っ払いや薬物中毒者に絡まれたり、ひったくり、レイプ、暴行などの被害に遭わないよう、一人で薄暗いエリアを歩くことは避けましょう。
夜のイベント

夜のイベントは、会場まで車移動をお勧めします

「ゲートウェイ・トランジット・センター」、「ハリウッド・トランジット・センター」など、バスやライトレールが複数乗り入れる大きめの駅も、日本の電車の駅のように明るく清潔で安全な場所とは言えないので、そこまで行ってからウーバー、リフト、タクシーなどを呼ぶのではなく、ドア・トゥ・ドアで車を利用することをお勧めします。

なお、近年は悲しいことにホームレスの増加も問題となっています。怖い目にあうことはそれほどないかと思いますが、アルコールや薬物依存者も少なくありませんので、少しでも不安を感じたら、敢えて近付くのはやめましょう。

危ないと言われているエリアを避ける

ポートランドの中心を観光している際には、特に目にすることもないと思いますが、アメリカはやはり銃社会。郊外では銃を使ったギャングの抗争などもあります。

SpotCrimeサイトによると、最近の銃を使った犯罪が複数報告されている地域は、州間高速道205号線の東側やノース&ノースイースト・ロンバード通り(BYP 30B)の界隈です。日中は特に問題ないと思いますが、日が暮れてからの一人歩きは避けましょう。

置き引きに注意

基本、海外ではどこも同じだと思いますが、バッグで場所を取るなど、荷物を置きっぱなしにして席を離れるのは、置き引きにあう可能性が高いので止めましょう。ショップのレジや美術館などで荷物を預かってもらう場合も、貴重品は預けず、自分で持つようにしましょう。

また、自転車も残念ながら盗まれる可能性がとても高いアイテム。コーヒーのテイクアウトを買うというような短時間だけでも、特に街中で駐車する場合は、ポールなどと繋ぐタイプのしっかりとした鍵をかけましょう。

人種差別について

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リベラルな気風の強いポートランド

ポートランドはリベラルな街で、白人が大半を占めてはいますが、大抵の場合、日本人にも好意的です。英語がおぼつかなくても、辛抱強く対応してくれる地元っ子も少なくありません。ただ、歴史的には白人優位主義が強く、ポートランドから少し田舎に行くと、差別を受けることがないわけではありません。通勤電車内で差別暴言を吐かれたムスリムの少女を庇った乗客が、逆上した容疑者に刺され死亡するという事件もありました。

オレゴン州の田舎の方に遠出することがあるならば、見た目で差別される可能性があることも覚悟して下さい。

マリファナ(大麻)について

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街中にあるマリファナショップ

オレゴン州では、21歳以上のマリファナの使用は法律で認められています。医療用に加え嗜好用のマリファナ販売店もどんどん増え、身分証明書と現金があれば、簡単に購入できるようになりました。ただし、道路や駅、公園、広場、ショッピングモール、バーやレストランなど公共の場での使用は認められていません。

なお、日本の大麻取締法により、海外での大麻所持・譲渡も違法で刑罰の対象になるそうですよ。

車の運転について

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ダウンタウンの運転は、ライトレールや自転車に気をつけて

車の運転マナーがとても良いと言われるポートランド。車の運転に慣れている方であれば、それほど問題なく運転できると言われています。ただ、近年は、人口増加に伴い、車の渋滞も増え、駐車場が見つけにくいエリアもありますので、車移動の際は時間の余裕をみるようにして下さい。

日本人が運転の際に気をつけたいのは、通学路の制限速度を守ること、スクールバスがストップサインを出したら必ず止まること、基本、赤信号でも右折が可能なことなど。また、自転車の利用者が多いので、サイクリストにも注意が必要です。

なお、ポートランドのドライバーは、雪に慣れていないため、少しの降雪でも交通網は麻痺してしまいます。多くの店舗も雪が積もると閉店するため、お出かけ前に営業するのか予めチェックしてくださいね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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