ありませんか? 「あっ、サイズ間違えた!」
100円だし、いいや……。イヤイヤ、お金も空間も浪費する失敗、もうやめましょう!
ピッタリに納まると思って買ったのに、「だいたい、このくらい」というあやふやな記憶を頼りに買うから、こんな失敗が起きるのです。すぐに返品に行ければいいのですが、レシートをなくしてしまったり、忙しくて時間がなかったりすると、「安かったし、まあいいか」とそのままに。結局、他の場所でも使わず、かといって捨てるのもシャクで、場所ばかりとる無駄な買い物となってしまいます。ガイドも昔はよくやっていました。でも、もうそんな失敗はしません。なぜなら、買い物にいつも「コレ」を持ち歩いているからです。
メジャーを1個、持ち歩こう
4cm角、薄さ9mm。ポーチに入れておこう
食器や文房具、家具などは、店頭に陳列されていても、寸法が表示されているとは限りません。店員さんにお願いして測ってもらうことはできますが、店員さんが忙しそうだったり、まだ買うかどうかわからなかったりすると、いちいち何品もお願いするのは気が引ける……そんな時、自分でサッと測れたら、他の商品と比較するときにも便利です。
建築・インテリア業界の人には常識
店頭にメジャーがあるIKEAは親切
どんなメジャーがいいの?
テープ部分がスチールのものが測りやすい
メジャーのテープには、ソーイング用の柔らかな素材のものもありますが、計測用に持ち歩くには、テープ部分の材質がスチールのものがベター。スチールは伸ばしたままにしてもたるまないため、家具など大きめのものの寸法を1人で測ることができますし、小さなサイズのメジャーならスチールも薄く、丸いものの周囲に巻いて測ることもできます。買う前に、必ずテープ部の材質を確認しましょう。
長さは、1~2mもあれば十分です。いずれも500円前後で手に入ります。ネットで探すなら、「メジャー 小さい スチール」で検索を。キーホルダー形式のメジャーもありますから、カギにつけておいてもいいかもしれませんね。
メジャーだけ持ち歩いてもダメ!
棚やクローゼット、家具の寸法を測ってメモしておく
「○cmのものを買う」という目的があれば、メジャーは大いに役に立ちます。しかし、買い物をしているときにしばしば起きるのは、「店頭にあるこの引き出しは○cm×○cm×○cm。これは我が家のあの棚に入るかな?」という事態です。このとき、せっかくメジャーを持っていても、棚の寸法がわからなければ、いったん家に帰って確認して、また出直さなければなりません。
「クローゼットの奥行」「引き出しの内法(うちのり)の高さ」など、常日ごろ、自宅のいろいろな箇所の寸法を測っておき、手帳やスマホなどにメモしておけば、出先でよい商品に出会ったとき、役に立ちます。「ここにこんな収納が欲しい」「ここをもっと工夫したい」などと思っている場所については特に、予め寸法を測っておくようにしましょう。
メジャーがない時の簡易計測法もある
自分の身体もメジャーになる
名刺は9×5.5cm。カードはだいたいこのサイズ
たとえば、手や腕のサイズ。「手首のシワから指先まで○cm」「左の人差し指の長さ○cm」「指先から肘まで○cm」などと知っていれば、おおまかな寸法は測ることができます。また、名刺入れや財布のサイズも、知っていれば簡易なメジャーとして使うことができます。いずれも、あくまで簡易な計測なので、厳密が必要な場合はおすすめしませんが、「だいたい○cm」ということがわかるだけでも、防げる失敗はあると思います。
たとえ100円といえど、失敗したら損ですし、使わないものを持ち続けるのは空間の浪費です。「測る」習慣を身につけて、お金も空間も大切にできるといいですね。