貯まる秘訣は目的別に口座を使い分けること
貯蓄をしたいとは思っても、なかなかお金が貯まらない……。そんな悩みを抱えている方も多いのでは?
貯まらない理由は、お金の流れが整理されていないから。給与が振り込まれるメインの銀行口座にお金を預けっぱなしにしていると、何にどれだけお金を使ったかが把握しづらいもの。逆に、複数の銀行口座にやみくもにお金を分散しておくのも、お金の出し入れを集約しきれない原因になります。
そこでおすすめなのが、銀行口座を用途別に使い分けること。口座を分けることで家計管理がしやすくなり、自然とお金が貯まる仕組みを作ることができるのです。
【動画でも解説!】
「生活用口座」「特別支出用口座」「貯金用口座」の口座を用意しよう
使う用途別に口座を持つと、お金の流れが把握できるほか、使い過ぎの防止に役立ちます。メインの「生活用口座」とは別に「特別支出用口座」「貯金用口座」を作ることをおすすめします。では、それぞれの役割について見ていきましょう。
・「生活用口座」
普段の生活費をプールしておく口座です。クレジットカードや水道光熱費、通信費などの自動引き落とし分、日々の生活費の現金の引き出しをこの口座に集中させます。給与振込される口座を生活用口座とするといいでしょう。
・「特別支出用口座」
帰省費や冠婚葬祭費、家電や家具の買い替えなど、急に必要になるお金を確保しておく口座です。予算取りをしたら使ってしまわないように、生活用口座とは別に用意します。
・「貯金用口座」
有利に貯金するために活用する口座です。給与が入ったら生活用口座から貯金分を移動させます。このひと手間で、生活用口座に入れっぱなしでお金を使い切ってしまったということがなくなります。
なお、生活用口座でお金が余ったら、残りを貯めようとするとなかなか貯まらないもの。貯蓄できるお金を先取りして、少しでもいい金利で預けるようにしましょう。
貯金用口座におすすめの銀行3選
少しでも貯まるように、「貯金用口座」には金利が高めの「ネット銀行」がおすすめです。普通預金金利は現在、大手銀行で0.001%程度で、100万円を1年間預けても受け取れる利息は10円(税引き前)です。ところがネット銀行なら、金利100~200倍というところも。低金利時代だからこそ、この差は大きいと考えるべきでしょう。
それでは数あるネット銀行の中から、金利を重視して選んだ、「貯金用口座」におすすめの銀行を3つご紹介します。
あおぞら銀行BANK……誰でも適用される普通預金金利が0.2%
普通預金金利:0.2%定期預金金利:0.21%(1年もの)
あおぞら銀行BANKでは、預金残高や達成条件などはなく、誰でも適用される普通預金金利が0.2%と好金利なのが魅力です。生活用口座から移動させるだけで有利に運用することができます。
定期預金「BANK The 定期」は1年ものは0.21%と普通預金と同程度ですが、5年ものなら0.3%と高く設定されています(預入金額50万円以上)。使う予定があるお金は普通預金、しばらく使う予定のないお金は5年定期などと使い分けてもいいでしょう。
ゆうちょ銀行ATMを使えば、入出金は利用制限なく何度でも無料で、セブン銀行ATMなら入金のみ何度でも無料で利用できます。他行宛の振込は、合計残高やVisaデビット利用などの条件を達成することで、月1~3回まで無料になります。さらにVisaデビットキャッシュカードの利用で、Visa加盟店での買い物が最大1%のキャッシュバックが受けられるなど、使い勝手のよい銀行といえるでしょう(2024年1月31日まで一律1%キャッシュバック)。
オリックス銀行……定期預金なら最高金利は0.45%と高水準
普通預金金利:0.01%定期預金金利:0.35%(1年もの)※キャンペーン金利
「eダイレクト預金」の普通預金は0.01%と、一般の銀行の10倍ですが、定期預金が好金利。1年ものが0.15%、5年ものは0.30%、7年ものであれば0.45%と高い水準を誇ります。さらにいまなら30周年企画として、eダイレクト預金口座開設と口座開設日に応じた対象期間に優遇金利定期預金の申し込みで、1年ものの定期預金が0.35%の優遇金利を受けられます(口座開設は2023年10月30日まで)。
ただし、オリックス銀行は預入金額100万円以上というハードルがあります。さらに、キャッシュカードが発行されないのでATMは使えず、引き出しの際の他行への振り込みになるので注意しましょう。
UI銀行……普通預金が条件なく0.1%。キャンペーン金利も魅力
普通預金金利:0.1%定期預金金利:0.3%(1年もの)※キャンペーン金利
UI銀行は、2022年に誕生した東京きらぼしフィナンシャルグループが運営するネット銀行です。
普通預金金利は0.1%、定期預金の金利は預入期間に応じて0.12%~0.2%と高くなっています。さらにいまなら1年・2年・3年の定期預金が0.3%になるキャンペーンを実施中(2023年10月31日まで)。通常金利でも好金利ですが、タイミングがあうなら、このキャンペーン金利を見逃す手はないでしょう。預入金額も1円からとなっています。
総預金の1カ月平均残高に応じて優遇サービスが変わる「UIプラス」があり、ATM手数料や他行宛振込手数料の無料回数の優遇が受けられます。UI銀行に口座があればステージ1となり、セブン銀行でのATM出金手数料が月1回無料、他行宛振込手数料が月2回となり、使いやすいといえます。
またUI銀行アプリ内で、個人ほか夫婦・カップルで一緒に家計管理ができるサービス「お金の管理 by OsidOri」を提供しています。
貯金用口座を上手に活用して貯まる生活を送ろう
いずれの銀行も、普通預金または定期預金は好金利なので、先取りした分をコツコツ増やしていくのに適しています。ただし、100万円を預けた際に0.001%の金利が0.2%になったところで、利息が10円から2000円と貯まりやすくはなりますが、資産倍増とまではいきません。そのため、ある程度まとまった金額が貯まり資金に余裕が出てきたら、もっと増やすための投資商品にチャレンジすることも検討するといいでしょう。その場合、楽天銀行やauじぶん銀行、SBI新生銀行など、証券会社と口座を連携することで、普通預金金利がアップする銀行を利用するのもひとつの方法といえます。
このように、ネット銀行には金利以外にも有利なサービスがあります。それぞれの特徴を押さえつつ、用途に合わせて銀行を使い分けるといいでしょう。
※情報は2023年10月20日時点のものです。
※投資商品には元本割れ等のリスクがありますので、ご注意ください。
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