ベトナムコーヒーの歴史と一風変わった淹れ方を紹介
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旅行では是非嗜んでほしい
フランスがもたらしたコーヒー文化
焙煎する様子
当時はフランスが積極的に栽培を推し進め、北部地方でアラビカ種を収穫し、フランスへ輸出しました。しかし、栽培技術がまだ低いベトナムでは、アラビカ種よりも、比較的簡単に収穫できるロブスタ種が主となっていきました。
当初ベトナムにおいてコーヒーは、フランス人やベトナム人貴族のみの嗜みでしたが、路上カフェとして民間に浸透するまでに、それほどの時間はかからなかったと言われています。最初は南ベトナムのサイゴン(現在のホーチミン)で普及し、それが徐々に北上。第1次インドシナ戦争(1946年~1954年)がはじまったときには、すでにハノイでも民間に浸透していました。
いまと昔のカフェの変遷
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高級カフェも多くなってきた
そして、1990年代から増えてきたのがカフェ。特に首都ハノイや南部ホーチミンを中心に、お洒落な西洋スタイルのカフェが並ぶようになりました。現在のベトナム人にとって、カフェはなくてはならないものとなり、学生や社会人の勉強・仕事場として、スコール時の雨宿り、食事処、待ち合わせ場所と、さまざまな目的で利用されています。
焙煎にこだわるカフェも
こうした背景もあり、2000年代に入ると、ベトナムのコーヒー豆の生産高は急増し、世界第2位のコーヒー豆生産高及び輸出量を誇るに至りました。また、アラビカ種が主流になってきたとはいえ、まだまだロブスタ種の栽培も盛んで、ロブスタ種の輸出高の3分1はベトナム。これは断トツで世界1位となります。
ベトナム製フィルターで飲む。特徴は甘い練乳
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フィルターはお土産にもぴったり
また、ロブスタ種のコーヒーはブラックで飲むにはかなり渋みがあるため、ベトナム人は古くからコンデンスミルク、いわゆる“練乳”を混ぜて飲む習慣があります。日本人にとってはかなり甘い味わいとなるため、好き嫌いはありますが、ベトナムの歴史に触れる上でも、旅行中一度は試していってほしいところです。
お土産にもぴったり!人気のコーヒーを紹介
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全国展開している高級コーヒーチェーン店
観光都市には決まってチュングエンカフェがあるので、まずはそちらに足を運び、高級ベトナムコーヒーの味を確かめてみるのがいいでしょう。
チュングエン公式HP:http://www.trung-nguyen-online.com/index.html
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ハイランズコーヒーも旅行者に根強く支持されている
ハイランズコーヒー公式HP:http://www.highlandscoffee.com.vn/en/home
ベトナム旅行では、ぜひ本場のベトナムコーヒーを楽しんでみてください!