夜桜撮影の基本は三脚使用、手持ちの場合は手ぶれに注意

最近は桜のライトアップをする場所も多くなり、夜桜見学もしやすくなりました。そんな夜桜を撮るときは、日中の撮影とはまた違ったところに気を配る必要があります。

夜桜撮影するときには、三脚を使いカメラを固定するのが基本です。日中と違い光量が少ない夜間は、シャッタースピードが長くなるため手ぶれが起きやすくなるためです。三脚でしっかりとカメラを固定することでブレのない撮影をすることができます。

ただ、最近は超高感度対応になっているカメラや手ぶれ防止機能の高性能化が進み、三脚を使わずとも夜間の撮影がしやすくなりました。これらの機能を使ったとしてもカメラをしっかりと固定することには変わりはありません。手持ちでカメラを構えるときは、ストラップを首にかけてピンっと張った状態で持つなどカメラが動かない持ち方で撮影をします。

ライトアップの桜は、最も明るい部分を中心に狙ってみる

夜桜撮影

ライトアップされた桜。フレームには最も明るく照らされたところを中心に構図を作ると撮りやすい。ISO 1250 F3.5 1/30秒。

夜桜の撮影は日中の桜とは違い、撮影のアプローチをかけられる部分は限られます。ライトアップされている部分が撮影ポイントです。

ライトアップされた桜を撮る場合、まずはライトが最も当たって明かるい部分を中心にフレーム作りをすると撮りやすいです。オートフォーカスのピント合わせもはっきりと明るい部分があると合わせやすく、初めての夜桜撮影でも撮りやすくなります。
夜桜撮影

常夜灯の明かりに照らされた桜もライトアップと言える。身近なところで撮れる夜桜。

特別にライトアップされていない街中でも夜桜を撮ることができます。常夜灯の近くに咲いている桜があれば、夜桜として撮影してみるのもおもしろいでしょう。日常の街風景のなかの夜桜シーンもなかなかいいものです。
夜桜撮影

後方からあたるわずかなライトで浮き上がる夜桜。撮影に慣れてきたら光量が少ないシーンにも挑戦してみるのもよい。ISO400 F7.1 4秒。

夜桜の撮影に慣れてきたら、桜に当たる光量が少ない部分へのアプローチも試してみるのもおすすめの撮り方です。作例は、背景から光が当たっていた桜が浮き上がるように見える場面。光の当たり具合によって見え方が大きく変わるのも夜桜撮影の特徴。

照明に合わせたホワイトバランスで色味をコントロール

夜桜撮影

青みがかって撮れた夜桜。ホワイトバランスが照明の色温度と合っていないために生じた色味。

夜桜撮影

ホワイトバランスの設定値を変更して撮影して色味を調整。照明の種類に合わせたホワイトバランスを選択する。

夜桜を撮影するときのホワイトバランスは、基本はオート設定にて撮影するのでいいでしょう。しかし、色味が実際の明るさのものと違う写りになる場合は、ホワイトバランスの設定値を変更して色味を調整していきます。

ライトアップしている照明の光源に合わせたホワイトバランスの設定項目を選びます。照明の光源の種類が分からない場合は、設定項目をひとつずつ変えてみて、写り具合をモニターで確認しながら適合するものを選んで撮影します。

夜桜はホワイトバランスの設定値によって色味が大きく変化するので、全体の雰囲気をどのようなものにするのか自身のイメージに合わせて選択するという楽しみ方もあります。
夜桜撮影

赤の信号の明かりを浴びている桜。色のついた照明を利用してみるとまた違った夜桜になる。

もともと色のついた照明に照らされた桜を撮ってみるという方法もあります。作例では赤信号が点灯しているときに、信号の明かりを浴びている桜を撮ってみました。色のついた照明に照らされた桜を加えると表現方法が広がります。

桜の被写体ぶれを利用した夜桜

夜桜撮影

風で揺れた桜を撮ったシーン。被写体ぶれを活かして夜桜を撮ってみるのもおもしろい。ISO400 F9 1/5秒。

シャッタースピードが遅いことを逆手に利用して、被写体である桜の動きにあえてぶれを生じさせる「被写体ぶれ」の写真も、夜桜の写真として撮ってみてはいかがでしょうか。

被写体ぶれとは、被写体の動きをぶれさせて撮る方法のことです。被写体ぶれを撮るためには、カメラはしっかりと固定させる必要があります。動きのある桜の写真も春の雰囲気を醸し出すのにはうってつけかもしれません。

いろんな夜桜の写真にぜひトライしてみてはいかがでしょうか。



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