今も昔も甘酸っぱい青春の味!カルピスウォーター
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カルピスウォーター1999年版のロゴマーク
来年2019年7月7日にはカルピス発売満100年を迎えます。また、カルピスウォーターは1991年2月の発売から今年で満27年となりました。そこで今回は、カルピスウォーターについて、27年間の変遷をお目にかけたいと思います。
カルピスウォーター誕生の背景
カルピスというと、今も昔も『濃縮飲料を水で割って飲む』わけですが、それをRTD(Ready to Drink)飲料にしてアウトドアでも楽しめるようにするという企画は過去に何度も出ていたそうです。しかし、マーケティングリサーチの結果や技術的な問題もあり、なかなか実現されませんでした。確かにお茶も以前は『急須でいれて飲むもの』でした、それが1981年の缶入りウーロン茶発売、1985年の缶入り緑茶発売など、家族団らんで飲むものから個人で買って飲むものに変化していきました。カルピスウォーターの誕生も、その流れに乗ったものと考えることができると思います。
初代CMキャラクターは『亀』だった!
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カルピスウォーター(1991年)とレモン味(1993年)
カルピスウォーターは発売と同時に大ヒット、カルピスウォーターしか入っていない自動販売機もあったくらいです。1991年『日経トレンディヒット商品』の第1位になったのも当然といえるでしょう。そして1993年にはレモン味も発売されました。
1994年にローカロリー版が加わる
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カルピスウォーターとレモン味(1994年)
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カルピスウォーターライト(1994年と1996年)
ジャニーズのタレントもCMに出演
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カルピスウォーター(1996年と1999年)
1998年から1999年はV6のComing Century(カミセン)の皆さんがCMに登場していましたが、27年というロングセラー商品になると、今では意外と思える方がCMに出演しています。後藤久美子さん、奥山佳恵さん、内田有紀さん、酒井彩名さん、平山あやさんなど、当時のアイドルが出演されているのは当然といえば当然ですが、女優の西田尚美さんも1991年のCMに出演されていました。
商品名がカタカナに変わる
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カルピスウォーター(2000年~2013年)
2000年には前年の1999年に発売されたビデオゲーム『どこでもいっしょ』のキャラクター、トロがCMに出演していました。ペットボトルにトロの携帯ストラップなどのおまけが付いていたこともありました。
味の素グループからアサヒビールグループへ
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カルピスウォーター(2015年版と2017年版)
しかし、パッケージデザインは大きく変わっていません。白地に水色の水玉模様はカルピスのアイデンティティーですので、変えるわけにはいかないのでしょう。
業務用の瓶入りもありました
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カルピスウォーターのリターナブル瓶(東京カルピスビバレッジ)
これは東京カルピスビバレッジ(東京コカ・コーラボトリング配下のカナダドライボトラーであった東京カナダドライをカルピスに譲渡し社名変更)が業務用として販売していたカルピスウォーターのリターナブル瓶です。瓶自体はカナダドライのリターナブル瓶と同じものです。
ライバル企業も類似品を販売
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森永乳業コーラスウォーターとサントリーヨーグリーナウォーター(1992年)
高度経済成長時、カルピスの一番のライバルは森永乳業の『コーラス』でした。コーラスのRTD飲料版として1992年に『コーラスウォーター』が発売されました。この品は現在も紙パックで販売されています。
また、サントリーの乳性飲料というと『ヨーグリーナ』で、最近は天然水ブランドで透明なヨーグルト風味の飲料を販売していますが、1992年には『ヨーグリーナウォーター』を販売しています。
海外のカルピスウォーター
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輸出版カルピスウォーター(アメリカ、台湾)
また、台湾でもカルピスウォーターは販売されていますが、中国語圏ですので商品名はカタカナではなく、漢字(繁体字)で『可爾必思 水語』になっています。また、1996年当時のパッケージには『初恋の味』の中国語訳『難忘清純的初戀滋味』と記されています。カルピスの甘酸っぱい味覚は日本だけでなく、海外でも青春の味なのでしょう。
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