キャンピングカー

キャンピングカーを購入する際のローンの選び方を解説

キャンピングカーに限らずマイカーを購入する場合にはローンを利用する人が多いだろう。ディーラーローン、金融機関のオートローン、信販会社のローンなど色々な形態があるが、キャンピングカーの場合はどうなっているのか?

渡部 竜生

執筆者:渡部 竜生

キャンピングカーガイド

一般的なオートローン(自動車ローン)の種類とは

クルマを現金でぽん、と買う人は少ないのではないだろうか。キャンピングカーともなれば、中には1000万円を超えるものもあるなど、それなりに高額商品だけあって、ローン利用の人がほとんどである。
さて、自動車ローンにも色々な種類がある。
ローンイメージ

車を買うのにローンを利用する人は多い、キャンピングカーも同様だ


1.ディーラーローン
自動車メーカー(トヨタ、日産など)系のローン会社が用意する「メーカー専用ローン」

2.金融機関のオートローン
銀行や農協などの金融機関が用意しているオートローン

3.信販会社のオートローン
信販会社(クレジットカード会社とは違う)が用意しているオートローン

これらのうち、キャンピングカーの場合はどうなるか。キャンピングカーは基本的に、自動車ディーラーで販売されていないため、使えるのは2番か3番ということになる。

金融機関のオートローン

「キャンピングカーは特殊だから、金融機関のオートローンは使えない」なんて言われていたことがあるが、それははるか昔の話。普通乗用車と変わらず、金融機関のオートローンを利用することができる。

オートローンも金融機関ごとに様々な商品があり、預金の有無などによっても金利が異なったりする。借入期間も金融機関によっても色々だが、10年未満のものがほとんどだ。その金融機関を「給与振込先にしている」「住宅ローンを借り入れている」「公的年金の振込先にしている」などの取引実績があると金利が優遇されたりもするので、あてはまる人は検討してみる価値はあるだろう。

信販会社のオートローン

キャンピングカーの販売店で用意しているローンは、ほとんどがこれにあたる。金融機関系ローンと違って、信販会社のオートローンは販売店経由での契約ということになる。また、金融機関系ローンが10年未満のローンが多いのに対し、信販系でキャンピングカー購入ローンの場合、最長で150回(=12年半)という超長期ローンが組めるのが大きな特徴だ。中にはローン期間を途中で延ばしたり縮めたりが自由自在にできる「自由払い型オートローン」を勧めている販売店もある。こうしたしくみを上手に設定すれば、残価設定型ローンのような支払方法も可能だ。キャンピングカーショーの時などに、特別金利キャンペーンがあったりもするので要チェックだ。

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プライスタグには、しっかりローンシュミレーションが

金融機関のオートローンと信販会社のオートローン、
どう選ぶべきか

金融機関か信販会社か、選ぶのは自分だ。販売店で「ローンで買いたい」と言えばその店が提携している信販会社のローンを紹介してくれる。金融機関のローンの場合は、自分で金融機関を探すなり、以前から取引のある金融機関に相談してということになる。

信販会社の場合は、販売店の店頭で申し込みができてワンストップで便利だし、キャンピングカー向けの超長期ローンがあるなどのメリットがある。

一方、金融機関のローンを利用する場合は、一部ネットで申し込める場合もあるが、基本的には金融機関に出向く必要がある。また、金融機関には信販会社ほどの超長期ローンはない。しかし、信販会社よりも全般に低金利で、ローン以外の取引状況に応じて、さらに優遇金利があるなどの魅力がある。

車選び同様、ローン選びも様々な条件を比較してみることが大切だ。月々の支払額や総支払額など複数の見積を取り寄せて、ローンも賢く選びたい。

下取りが良いか、車買取専門店が良いか。見積もりを取ろう!

乗っている車キャンピングカーへ買い替えするとき、今の車をどうするのがいいだろうか? 普通車から普通車への乗り換えなら、購入する店で下取りしてもらうのが一般的だと思うが、実はキャンピングカーでもほぼ同じ状況なのだ。キャンピングカー専門店でも、普通車の下取りはしてくれる。

とはいえ、昨今は「車買取専門点」が多数存在しているのはご承知のとおり。下取りがいいのか・買取がいいのか。いくつか見積を取って比べるてみるのが得策だ。

実は高く売れる!リセールバリューが高いのがキャンピングカー

どんな高級車でも10年も乗れば、ディーラーでの下取り価格はほとんどゼロに等しくなってしまう。ところがキャンピングカーのリセールバリュー(中古車としての価値)が非常に高いことは、あまり知られていない。

仮に10年乗ったとしても、かなりの価値が残っているのだ。15年なんていう長期ローンが可能なのもそのためだ。ローンの途中で買い替えることになっても、ほとんどの場合、残債を完済できるくらいの残存価値があるはず。もちろん、そのためには少しでも残存価値をあげるべく、無理な改造などをしない、室内も車両部分も大切に扱う、などの配慮は必要だ。

キャンピングカーの購入をためらう理由、反対される理由のひとつに、「こんな高い買い物をして!」「車を買ったら、出かけるお金が残らないわ!」というのがある。しかし、キャンピングカーローンの仕組みを知れば、月々の支払額をなるべく安くしてその余力を旅費に充てられるのがお分かりいただけるだろう。旅のスタイルが変わった、趣味が変わった、家族構成が変わった……そんな時には迷わずどんどん乗り換えて行くのが、実は賢い活用方法なのだ。

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