コンビニグルメ/コンビニスイーツのトレンド

2018春のコンビニスイーツ最新動向&トレンド予測!

新商品が続々と発売されるコンビニスイーツ。2018年も3か月が過ぎましたが、今年はこれからどんな展開をするのでしょうか。各社へのインタビューを交えながらコンビニスイーツのトレンドを予測してみました。

笹木 理恵

執筆者:笹木 理恵

おうちグルメガイド

2018年春!これからのコンビニスイーツのトレンドはどうなる?

コンビニスイーツ市場は相変わらず新商品が続々と登場しています。SNSでの情報発信もあり、発売直後に話題になるスイーツも少なくありません。

2018年も3か月が経過し、コンビニには桜、いちご、抹茶など春のスイーツが登場。ローソンでは、1年で最も和菓子が売れるシーズンであることから、和菓子を強化。セブンイレブンは、昨年も好評だった抹茶スイーツをさらにパワーアップして展開しています。

2018年春のコンビニスイーツ最新動向&トレンド予測!

コンビニスイーツはこれからどんなヒット商品が生まれるのでしょうか

今後は、どんなコンビニスイーツが発売されるのか!? コンビニ各社へのインタビューを交えながら、これからのトレンドを予測してみました。 

【セブン‐イレブン】オリジナルの和洋折衷スイーツが堅調

セブンイレブンの抹茶スイーツ

セブンイレブンの2018春の注目商品は、抹茶シリーズ!

セブンイレブンのスイーツは、数年前までは「セブンと言えばこれ!」とすぐ思いつく名物商品があまりなかったように感じますが、近年は「ふわっとろわらび」、「ふわもこ」、「スイーツかき氷」などヒットを連発。2017年はそうした人気商品が季節ごとに限定バージョンで発売されました。とりわけ“和洋折衷”のスイーツは、「ふわっとろわらび」、「ふわとろ」、「和パフェ」などバリエーションが多く、セブンイレブンを代表するスイーツとして成長してきていると感じます。

また同時に2017年4月には、シュークリームやエクレア、豆大福など6品を刷新。定番スイーツの底上げにも力を入れてきました。シュークリームやエクレアに使用されているカスタードクリームには、こだわりの卵「エグロワイヤル®」を使用し、濃厚な味わいを実現。和菓子は、あんにこだわり、商品ごとに小豆の炊き方を変えるなどしてそれぞれに合う食感、風味に仕上げています。

チョコミントスイーツブームを牽引!?

ホワイトチョコミントアイス

白いチョコミントのアイスも限定発売に

また、個人的に印象に残っているのは、積極的なチョコミントスイーツの展開です。2017年7月に発売された「チョコミント氷」をはじめ、8月には、和洋折衷の「もちとろチョコミント」(100円)を発売。さらに、11月に「セブンプレミアム ワッフルコーンチョコミント」を発売し、2018年1月には「チョコミントスイーツフェア」として、「ざくざく食感チョコミントシュー」、「チョコミントの和ぱふぇ」、「チョコミントの生ガトーショコラ」の3品を発売しました。

夏が本番といわれるチョコミント味のスイーツを、あえて冬にもフェアを開催したということは、それだけチョコミント味を愛するファンが増えてきているということなのでしょう。“チョコミン党”と呼ばれる愛好家が注目されたのには、こうしたセブンイレブンの影響も少なからずあるように思います。

さらに2017年4月からは、セブン‐イレブンのスイーツファンを「スイーツアンバサダー」として公式認定し、SNSでの情報発信を活性化する取り組みも実施。アンバサダーには、新商品のクーポン配信や、限定イベントの招待などの特典があり、2018年3月時点で会員数は10万人を突破したそうです。

スイーツアンバサダー制度の導入には、「自信をもってお客さまに勧めたい」という商品開発のこだわり、そして、「本気でスイーツを売っていくぞ」というセブン‐イレブンの強い意思を感じています。これからも消費者を喜ばせるような新たな商品展開を予定しているに違いありません。

【ファミリーマート・サークルK・サンクス】2018年のコンセプトは原点回帰!

クレープ

専門店のような花束形を採用したクレープ。包材にもこだわりが

リニューアル品を含め、チルドスイーツだけで年間約200品もの新商品を開発しているファミリーマート。毎週、3~5アイテムが発売されるという入れ替わりの激しい中で売れたのは、どんな商品だったのでしょうか。

2017年のハイライトは、2月より人気商品のクレープを刷新したことだと語るのは、ファミリーマート商品本部デリカ食品部、パン・デザートグループの田澤勲さん。ワンハンドで食べられることもあって人気の高かった定番スイーツを、従来の四角形に加え、新たに専門店のような花束形の2パターンを販売。生地も、専門店の品質を目指してさらにしっとり、もちもちとした食感になりました。

現在は、定番の「クリームたっぷり!チョコバナナのクレープ」(税込298円)や「生チョコの四角いクレープ(アーモンド入り)」(税込158円)に加え、季節のフレーバーも展開。2018年も新しい味がどんどん発売される予定です。
ふんわりしっとりチーズスフレ

原材料にもこだわった「ふんわりしっとりチーズスフレ」

一方、ボックスタイプのスイーツでは、原材料にフォーカスし商品力を強化してきました。なかでも好調だったのは、2017年10月に発売された「ふんわりしっとりチーズスフレ」。カップに入れて提供するのが一般的なチーズスフレを、ケーキの包材の上にのせて高さを強調させることで見た目にもインパクトを高めた商品です。原料のクリームチーズも、従来のニュージーランド産から、より濃厚な味わいのデンマーク産へと変更し、専門店のような味わいを出しています。

「ダブルクリームサンド(ホイップ&カスタード)」

シンプルながら人気の高い、「ダブルクリームサンド(ホイップ&カスタード)」

そんなファミリーマートの2018年のスイーツは、「原点回帰」がキーワード。シュークリーム、プリン、クレープといった売れ筋の定番商品を、さらにおいしく進化させていく方針です。「例えばシュークリームでは、業界ナンバーワンのクリーム配合率を目指して新商品を開発。これまでファミリーマートのシュークリームは、とろっとしたクリームが特徴でしたが、よりずっしりと満足感のある味わいを目指して、粘度の調整などを行いました」と田澤さん。

定番商品をブラッシュアップしながら、モンブランのように従来のワンハンドスイーツにないお菓子にも挑戦してみたいと語ります。

【ローソン】2018年のテーマは「”普通”をおいしく」!

ゴディバコラボ

プリン、ロールケーキ、タルトなど、様々な形でゴディバとのコラボが実現

ローソンで2017年にヒットした商品は、6月より発売したGODIVA共同開発商品。11月まででシリーズ第1~5弾を展開し、累計990万食を販売しました。

「Twitterなどでも『コンビニでGODIVAが買えるなんて!』と驚きのお声が多く、商品のクオリティに対するお褒めのお言葉もたくさん頂くことができました」と語るのは、ローソンデイリー商品部の田口美里さん。私もほとんどの商品を購入しましたが、カカオの香りや、なめらかな口どけ、アクセントの副素材のきかせ方など、どれもクオリティの高さに感動しました。
桜もち

定番の和菓子のおいしさも、ローソンの強み

2018年は「“普通”をおいしく」をテーマに、シュークリーム、エクレア、チーズケーキといった定番商品をさらにブラッシュアップしていく方針。一方で、「お客様にわくわくしていただけるスイーツ」にも注力し、GODIVAとの共同開発商品も引き続き展開予定。さっそく3月には第6弾が発売予定となっているので、乞うご期待!

【ミニストップ】最もヒットしたのはハロハロの進化系!

ハロハロ果実氷いちご

ハロハロの概念をくつがえした「ハロハロ 果実氷いちご」

ミニストップ広報チームの山盛雅美さんによると、ミニストップで2017年もっとも反響のあった商品は、夏の人気商品「ハロハロ」のバリエーションとして7月に初めて発売された「ハロハロ 果実氷いちご」(税込320円)。

従来のハロハロとは異なり、氷を使わずに凍らせたいちごをそのまま削った贅沢なハロハロ。サクサクとした食感といちご本来の甘酸っぱい風味が、濃厚なソフトクリームバニラと相性バツグン。予想を大きく上回る反響で、発売後2週間で店舗に入荷制限がかかり、1か月ほどで売り切れてしまうという大ヒット商品となりました。

プチ贅沢志向にマッチする「贅沢なアイス」シリーズも好調

贅沢なアイス

「贅沢な~」シリーズは、どれも発売後すぐに品薄になる人気ぶり

そしてもう一つ、こうした「少し高価でも、素材感のあるスイーツを求める」ニーズと見事にマッチしたのが、「贅沢なアイス」シリーズです。2016年12月に発売された「贅沢ないちごアイス」(税込298円)を皮切りに、2017年は、オレンジ、ダブルマンゴー、お芋、いちご、ストロベリークレープアイスと次々に新フレーバーが発売されましたが、どれも発売直後に品薄になるほどの好調な売れ行き。バータイプのアイスで200円台後半というのはこれまであまりなかった高価格帯ですが、このアイスのヒットを機に、今後は市場が拡大していくのではないかと予測しています。

ちなみに2018年3月には新フレーバーのクリームチーズ味が発売予定。今後もこのシリーズは、ショーケースで見つけたらすぐに購入することをオススメします(笑)。

スイーツ男子を魅了する「無限」シリーズ

無限シリーズ

シェアして食べる人も少なくないとか!無限シリーズ

一方、これらと全く違うニーズから一定の支持を受けて定着しつつあるのが、大容量で展開する「無限シリーズ」です。2016年末、「無限プリン」が発売されて以来、「無限マンゴープリン」、「無限杏仁」、「無限とろとろプリン」などが発売され、2018年1月に第11弾となる「無限チョコバナナプリン」が発売されています。「無限に食べられるおいしさ」をコンセプトに謳ったこの商品は、意外にも男性に人気が高いとか。今後はどんな無限シリーズが発売されるのか、楽しみです。

ポテさつま

さつまいもの自然な味わいを楽しめる「ポテさつま」

一方で、個人的な注目株が、2017年10月に発売された「ポテさつま」(税込198円)。ポテトやコロッケと並んでホットスナックコーナーで販売されたスイーツ系の商品で、女性客の支持を集めた商品でした。サツマイモをシンプルに揚げたスイーツなのですが、別添えのはちみつメープルシロップをかけたときの味の変化がたまらなく美味しい!シンプルな商品ゆえ、自宅でバニラアイスを添えるなど自分好みの食べ方を楽しめる点も魅力でした。

チルドスイーツ主体のコンビニスイーツ市場にあって、ホットスナックコーナーでのスイーツの展開というのはスイーツまんくらいで、あまり見られないのが現状です。しかし、今後はホットアップルパイやチュロス、野菜チップスといったスナック的なスイーツがもっとあっても面白いのではないか、と個人的には思っています。「ポテさつま」は、そうした将来への期待を感じさせてくれる一品でした。

また他には、通常の2倍量のプリンが入った「たっぷりプリンパフェ」、ワンランク上の美味しさを追求した「贅沢ベルギーチョコソフト」なども好調で、定番の人気商品から派生したヒット商品が印象的な1年でした。

素材のさらなる魅力強化&カップスイーツに期待

りんごソフト

青森産りんごの素材感にこだわったソフト

こうした2017年の動向をふまえ、2018年はどんなスイーツを提供してくれるのかというと、まず、ミニストップの花形スイーツであるコールドスイーツでは、より原料にこだわり、産地を謳えるような商品や、トッピングにこだわって付加価値をつけた商品展開に力を入れていくそうです。

その第一弾として2月に発売されたのが、「青森りんごソフト」(税込220円)。青森県津軽産の紅玉りんご果汁を使用し、紅玉ならではの甘酸っぱい風味を生かした商品。そこにサクサクのパイや、シナモンが香る角切りりんごソースをトッピングした「アップルパイソフト」(税込270円)も同時発売し、2つの味わい方を提案しています。

またチルドスイーツでは、ミニストップらしいカップスイーツの拡大に力を入れていくとともに、糖質コントロールスイーツのような健康に配慮した商品群や、堅調のチルドカップ飲料なども、引き続き新商品を導入していく予定。ミニストップの規模だからこそ可能なスイーツの開発に期待が高まります。
桜モンブラン

ミニストップの3月の新作は、いちご&桜!

今後、春から初夏にかけては、桜、イースター、抹茶、など、新アイテムが続々登場予定のコンビニスイーツから、今年も目が離せません。

※紹介している商品は、現在は販売終了しているものもあります

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セブンの本気!スイーツアンバサダーイベント潜入取材
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