飛行機の旅

【シンガポール】チャンギ国際空港のラウンジ利用ガイド

シンガポール・チャンギ国際空港(チャンギ空港)はターミナルが4つあり、ターミナルごとに多くのラウンジがあるので仮眠などに便利です。利用資格や利用料金、シャワーの有無、アルコールが無料か有料かなど、ラウンジにより異なる設備や利用方法を紹介。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

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「JEWEL」にあるチャンギ・ラウンジ。一般エリアにある唯一のラウンジで利用価値は高い

シンガポール・チャンギ国際空港(チャンギ空港)は、東南アジア最大の空港。世界最大の路線ネットワークを持つ航空会社の1つ、シンガポール航空の拠点(ハブ)空港でもあります。
<目次>

チャンギ空港は世界で最も「ラウンジ」が充実

チャンギ空港には4つのターミナルがあり、空港内の大型商業施設「JEWEL」(ジュエル)、そのそれぞれに「ラウンジ」があり、シャワーや仮眠スペース、軽食やドリンクなどが利用できます。

ラウンジの利用資格はそれぞれ異なります。シンガポール航空をはじめ全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)などの便で利用する場合、世界中のラウンジが利用できる「プライオリティパス」での利用、乗り継ぎ専用ホテルなども含め、チャンギ空港の主なラウンジをご紹介します。 なお、ターミナル1・2・3は、出国後エリア内での移動も可能です。

■……プライオリティパスで利用可 ※基本3時間以内
□……有料で利用できるラウンジ
◆……航空会社が運営するラウンジ

JALの便が出発する「ターミナル1」

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第1ターミナルにある「SATS PREMIER LOUNGE」の入口

羽田と成田からの直行便を運航するJALが利用するのは「ターミナル1」です。

その他、日本から乗り継ぎでシンガポールに行くのに便利な中国国際航空やタイ国際航空のほか、カンタス航空、格安航空会社(LCC)のZIPAIR(ジップエア―)やスクートなども、ターミナル1の発着です。

■SATS プレミア・ラウンジ
航空会社ラウンジが並ぶエリアにあるラウンジ。ラクサなどシンガポールならではの地元料理もブッフェに並んでいます。

【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク(アルコール一部無料)、Wi-Fi
【営業時間】24時間

■□プラザ・プレミアム・ラウンジ
窓から滑走路や飛行機が見えるラウンジ。時間帯によってチキンライスなどシンガポールの地元料理などの提供も。JAL指定ラウンジ。

【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク(アルコール一部無料)、Wi-Fi
【営業時間】24時間
【利用料金】ラウンジ利用3時間55シンガポールドル~/プライベート休憩スイート6時間155.21シンガポールドル~

■□Marhaba ラウンジ
「Crystal Jade La Mian Xiao Long Bao」レストランの向かいにあるラウンジ。乗り継ぎ時は利用不可。

【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク、Wi-Fi
【営業時間】24時間

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第1ターミナルにある「プラザプレミアムラウンジ」は全世界で展開するラウンジチェーン

 
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プラザプレミアムラウンジで提供される「海南鶏飯」(シンガポールチキンライス)

その他、ブリティッシュ・エアウェイズ、カンタス航空、エミレーツ航空、カタール航空などのラウンジもあります。JALグローバル会員(JGC)を含むワンワールドサファイア以上の資格があれば利用できるラウンジもあるので、営業時間と合わせてチェックしてみてください。

ANAの便が出発する「ターミナル2」

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第1・第2・第3にある「SATS PREMIER LOUNGE」

ターミナル2は、ANAやシンガポール航空の一部の便などが発着するターミナルです。近年リニューアルされました。

◆シンガポール航空 – シルバークリス・ラウンジ
高級感あってくつろげるリビングルームをはじめ、世界各地の料理が並ぶダイニングルーム、ビジネス利用で便利な個人用スペース、シャワールームもあります。ANAダイヤモンドサービス会員はファーストクラスラウンジの利用が可能です。

【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク(アルコール含む)、バーテンダーサービス、Wi-Fi
【営業時間】24時間
【利用資格】シンガポール航空ほか提携航空会社の便で、ビジネスクラスラウンジはビジネスクラス以上、ファーストクラスラウンジはファーストクラス利用時

◆シンガポール航空 – クリスフライヤー・ゴールド・ラウンジ
シルバークリス・ラウンジの手前に位置するシンガポール航空のもう1つのラウンジ。第2ターミナルのこのラウンジはシャワーがないので注意。

【主な設備】軽食・ドリンク、Wi-Fi
【営業時間】24時間
【利用資格】シンガポール航空および提携航空会社で「スターアライアンスゴールドメンバー」がエコノミークラスを利用する場合。例えば、シンガポール航空のクリスフライヤー・エリート・ゴールド会員、ANAのプラチナサービス会員、SFC(スーパーフライヤーズカード)会員など

■SATS プレミア・ラウンジ
他のターミナルと同様、SATS直営のラウンジ。ラクサなどシンガポールのローカルフードが並ぶ軽食コーナーなどが充実しています。なお、ANAの便でプレミアムエコノミークラスを利用する場合はこのラウンジが利用できます。

【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク(アルコール一部無料)、Wi-Fi
【営業時間】24時間
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「アンバサダー・トランジット・ラウンジ」はシャワー、仮眠ルーム、スポーツジムなども利用可(一部有料)

■□アンバサダー・トランジット・ラウンジ
中2階にあり、ひまわりが咲く「Sunflower Garden」に隣接して位置しています。系列の乗り継ぎホテルも近くにあります。アルコール飲料をはじめ、マッサージや美容・理容サービス、仮眠ルーム(ベッド)、スポーツジムなどの利用は有料です。

【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク、Wi-Fi、ベッド、美容・理容、仮眠ルーム(ベッド)、スポーツジム
【営業時間】24時間
【利用料金】ラウンジ利用3時間55シンガポールドル~/仮眠ルーム6時間120シンガポールドル~

シンガポール航空の日本路線が発着する「ターミナル3」

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第3ターミナルにあるシンガポール航空のラウンジ入口

ターミナル3は、シンガポール航空の日本路線など多くの航空会社の便が発着します

◆シンガポール航空 – シルバークリス・ラウンジ
ターミナル2同様、リビングルーム、ダイニングルーム、個人用スペースなど。シャワーあり。ファーストクラスラウンジ、さらに「ザ・プライベート・ルーム」もあります。

【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク、バーテンダーサービス、Wi-Fi
【営業時間】24時間、ザ・プライベート・ルームは朝5:30~深夜2:30
【利用資格】シンガポール航空の便でビジネスクラス以上、またはそれ相当のステータス。ファーストクラスラウンジとザ・プライベート・ルームはファーストクラス、またはそれ相当のステータス保有
 
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シンガポール航空「シルバークリスラウンジ」のブッフェコーナー

◆シンガポール航空 – クリスフライヤー・ゴールド・ラウンジ
ターミナル2同様、エコノミークラス利用のスターアライアンスゴールド会員相当が利用できるシンガポール航空が運営するラウンジです。第2ターミナルにはないシャワーがあります。
【主な設備】軽食・ドリンク、Wi-Fi
【営業時間】24時間
【利用資格】シンガポール航空および提携航空会社で「スターアライアンスゴールドメンバー」がエコノミークラスを利用する場合。シンガポール航空のクリスフライヤー・エリート・ゴールド会員など

■Marhaba ラウンジ
エアサイド3階の出発ロビー、Singapore Food Streetの向かい側にあるラウンジ。
【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク、Wi-Fi
【営業時間】24時間

■□アンバサダー・トランジット・ラウンジ
中2階にあり、アンバサダー・トランジット・ホテルや映画館の近くにあるラウンジ。アルコール飲料は有料、朝6時から24時までの提供です。
【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク、Wi-Fi、仮眠ルーム
【営業時間】24時間
【利用料金】3時間55シンガポールドル~/仮眠ルーム6時間120シンガポールドル~

■SATS プレミア・ラウンジ
航空会社ラウンジがある階に位置しています。スマートカジュアルの服装ルールがあります。
【主な設備】シャワー、軽食・ドリンク(アルコール一部無料)、Wi-Fi
【営業時間】24時間

最新「ターミナル4」「JEWEL」にあるラウンジ

2017年10月31日から供用開始したターミナル4。キャセイパシフィック航空など便が発着します。
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シンガポール・チャンギ空港にあるキャセイパシフィック航空のラウンジ

◆キャセイパシフィック航空 – Cathay Pacific Lounge
キャセイパシフィック航空の搭乗でビジネスクラス以上、またJALの上級会員(ワンワールドサファイア以上)であれば利用できます。シンガポールのラクサなどを提供する「ヌードルバー」もあります。シャワーがないので注意。

【主な設備】軽食・ドリンク(アルコール一部無料)、Wi-Fi
【営業時間】キャセイパシフィック航空の出発便3時間前から最終便まで
【利用資格】キャセイパシフィック航空のビジネスクラス以上、ワンワールドサファイア以上またはそれ相当のステータス保有
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第4ターミナルにある共用ラウンジ「ブロッサム・ラウンジ」は有料での利用も可

■Blossom – SATS & プラザ・プレミアム・ラウンジ
ターミナル4にある、もう1つのラウンジ。座席数多く、シャワー設備や仮眠できるスペースもあります。

【主な設備】シャワー、仮眠、軽食・ドリンク(アルコール一部無料)、Wi-Fi、喫煙コーナーあり
【営業時間】24時間
【利用料金】ラウンジ利用3時間55シンガポールドル~/マッサージ15分18シンガポールドル~/仮眠ルーム(マッサージ付き)3時間96シンガポールドル

さらに、空港内にある大型商業施設「JEWEL」(ジュエル)にも、ラウンジがあります。一般エリアなので、乗り継ぎの際はいったんシンガポールへ入国する必要があります。
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「JEWEL」にあるチャンギ・ラウンジ。一般エリアにある

■CHANGI LOUNGE(チャンギ・ラウンジ)
「JEWEL」にあるラウンジ。一般エリア。シャワーは出発便が集中する夜は混雑しています。
【主な設備】シャワー、仮眠、軽食、ドリンク(アルコール一部無料)、Wi-Fi、喫煙コーナーあり
【営業時間】24時間
【利用料金】ラウンジ利用3時間28シンガポールドル~/シャワーのみ20分20シンガポールドル~

乗り継ぎ専用「トランジットホテル」もある

チャンギ空港には、シンガポールに入国せずにそのまま出国する搭乗客が利用できるアンバサダー・トランジット・ホテル」がターミナル2とターミナル3に、「アエロテル・エアポート・トランジット・ホテル」がターミナル1にあります。数時間の仮眠にも利用できます。

アンバサダー・トランジット・ホテルは、以下の公式サイトのほか、ホテル予約サイトから事前予約が可能。客室が空いていれば当日利用もできます。水のペットボトルやバスアメニティなどは料金に含まれています。

※参考:Ambassador Transit Hotel

アエロテル・エアポート・トランジット・ホテルも同様に制限区域内にあり、搭乗ゲートもすぐ。屋外スイミングプール、プールサイドバー、フィットネスセンター、図書館なども併設しています。バスルームは共用です。

※参考:Aerotel Airport Transit Hotel

チャンギ空港のラウンジをお得に活用する方法

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チャンギ空港内のラウンジなど案内表示ボード。日本語表記もある

チャンギ空港では、特に、世界の空港ラウンジ1000ヵ所以上で使える「プライオリティパス」で利用できるラウンジがとても充実しています。プライオリティパスの会員プランは、年会費が「スタンダード」99ドル(利用料金35ドル)/「スタンダード・プラス」329ドル(10回まで無料、その後1回につき35ドル)/「プレステ-ジ」469ドル(無制限)の3プラン。

このプライオリティパスが、クレジットカードに無料で付帯している場合もあります。有名なクレジットカードは、楽天プレミアムカード、JALアメリカン・エクスプレス・カード プラチナなど。プライオリティパスだけを購入するよりもお得なことが多いです。

一部のラウンジは事前予約も可能で、有料での利用もできます。1

※記事の内容は2024年11月現在の情報です

【関連リンク】
Changi Airport (英語)
プライオリティパス(日本語)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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