銘柄選びは大変
株式投資初心者に限らず、株式投資を行う多くの人たちが抱える悩みに「銘柄選び」があります。投資する銘柄を選ぶ時、自分が知っている身の回りの銘柄を買う方法があります。この方法も悪くはありません。しかし、数千にものぼる上場銘柄があるなかで、身の回りや身近という視点で銘柄を選べば、限られた数の銘柄しか選べないでしょう。会社四季報や新聞などをこまめにチェックして銘柄を探せばいいのかもしれませんが、正直その作業は大変といわざるを得ません。スクリーニングとは
たくさんある銘柄の中から、投資する銘柄を選び出したい時に活用したいのが「スクリーニング」です。スクリーニングとは、たとえば移動平均線などのテクニカル指標や、PERなどのファンダメンタル指標を利用して、銘柄を条件で検索する方法のことです。スクリーニングをするためのテクニカル指標やファンダメンタル指標、数値は自分で決めなければなりませんが、スクリーニングを活用すれば機械的に銘柄を検索してくれます。この記事では、テクニカル指標を使ったスクリーニングについて解説していきます。
オシレーター系を活用する
スクリーニングを行うときには、まず何の項目でスクリーニングするのかを決めなければなりません。株式投資で利益を上げる基本は、「安い時に買って高くなったら売る」です。テクニカル指標でスクリーニングを行う場合、オシレーター系のテクニカル指標を中心に利用すればよいでしょう。オシレーター系のテクニカル指標では、株価が買われすぎか、売られすぎか、過熱感を分析することができます。代表的なテクニカル指標としては、「MACD」や「RSI」「RCI」「ストキャスティクス」「移動平均乖離率」などがあります。
RSIとは
今回はRSIを利用して銘柄を検索してみます。下に表示されているチャートがRSIです。RSIは、過去一定期間の株価の上昇と下落の変動幅における上昇分の割合を指した株価チャートで、相対力指数とも呼ばれています。RSIは0%から100%で表され、株価の変動で上昇分の割合が高ければ数値が高くなり、下落分の割合が高ければ数値が低くなります。株価の変動が一定の水準の間でいったりきたりしているボックス相場で利用すると有効に機能するとされています。
RSIの線が100%に近づくほど株価が高値(買われすぎ)の水準にあると考えられ、反対に0%に近づくほど安値(売られすぎ)の水準にあると考えられています。一般的に、70%超えは買われ過ぎ、30%割れは売られ過ぎの水準と考えられています。
RSIでスクリーニングしてみよう
例として、東証1部で10万円以下の銘柄を対象に、RSIで30%以下の売られすぎの銘柄でスクリーニングを行ってみます。どんな検索結果が出たのか見てみましょう。RSIで検索できた銘柄は以下の通りです。(4月6日現在)これらの銘柄はテクニカル指標でスクリーニングを行った検証結果ですので、株価がこれから先必ず上昇するという保証はありません。勘や雰囲気に流されて売買を行うよりは、テクニカル分析を行った分だけ信頼性は高まりますので、ぜひ実践してみてくださいね。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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