ギターコードの押さえ方
ギターの構え方・コードの押さえ方
今回は、コードの押さえ方にもいくつかのコツがあるのでそれをお伝えします。
そもそも「コード」とは何?
そもそも、ここで言うコードとは何のことでしょうか?コード(chord)とは、「和音」、つまり「2つ以上の高さの音を組み合わせた響きのこと」です。
中心になる音があり、そこに組み合わさる音との音程差により、特定の響きを意図的に作り出すことができます。
ギターでコードを弾く、という場合、2つ以上の高さの音を指板上で押さえ、同時に弦を弾いたり、少しだけ時間差をつけて次々に弦を鳴らしたりします(このように時間差を付けた奏法を「アルペジオ」といいます)。
ギターの構え方
コードを押さえる上で、ギターをどのように構えているかによって指の開き具合や力加減に影響が出ますので、なかなかきれいに音が出ない、指に力が入らないという場合は、ギターの構え方を見直してみることをおすすめします。ギターは立って弾くことも座って弾くこともできます。ロックバンドなら立って弾くのが一般的ですし、クラシックギターなら椅子に座って弾くのが普通です。弾き語りや歌の伴奏として弾く場合は、立っていても座っていてもどちらも有りです。
立って弾く場合も座って弾く場合も、あらかじめストラップの位置を調整して弾きやすい姿勢や構え方をみつけておくといいでしょう。
クラシックギター(ナイロン弦が張られた、真ん中に丸く穴が開いているもの)なら、この穴(「サウンドホール」と言います)が身体の中央に来るようにすると安定します。
エレキギターなら、立って弾くことが多いので座って弾くよりもストラップを長めに調整し、腕を軽く自然にくの字に曲げて手首が弦の上に来るように合わせます。
ストラップを目一杯伸ばしてギター本体を腰より低い位置に構えているロックスターを見かけますが、実際にやってみると低すぎて腕や手首が突っ張ってしまい、演奏しづらくなります。
また、ギター本体は自分の胴体と平行に構えずに、ネックが左斜め前方に突き出るようにして構えると、ネックと自分の身体の間に空間の余裕が生まれます。このことで左腕~手首にかけてが楽に動かせるようになります。
ネックの握り方(グリップ)
ネックの握り方(グリップ)には、大きく分けて2通りあります。1)クラシック・グリップ
ネックを左手の親指とそれ以外の指ではさみこむようにして持ちます。
そうすることで指がまっすぐに伸びるので自由度があり、指先を楽に動かしやすいです。複数本の弦を一度に押さえること(バレーまたはセーハといいます)もでき、より緻密な指の動きがとれます。
座った状態であればやりやすいのですが、立った状態で上体とギターのネックの距離が遠いと指が目的の位置まで届かず、演奏しにくいです。
2)ロック・グリップ
ネックの上部に親指を突き出し、ネックを握り込みます。親指以外の指は斜めに指板上に乗りますので、クラシックグリップよりも指の自由度が損なわれますが、エレキギターによるチョーキングやチョーキング・ヴィブラートで弦を揺らす奏法などはとても安定した音が出せます。 これら2種類の握り方を臨機応変に使い分ける「ハイブリッド型」が現在のロックやポップスでは主流になっています。
ギターコードの押さえ方の基本
ギターの押さえ方の基本は、指先をしっかり立てることです。そのことにより、弦を指先に集中して弦に当てることができ、きれいな音が出ます。ただしフォームにより、複数本の弦をいっぺんに押さえる「バレー(セーハ)」では、指をしっかりと寝かせて弦と指との間に隙間ができないようにぴったりと押さえる必要があります。
バレーコードの押さえ方
指を思い切り寝かせ、指全体に力を行き渡らせて押さえる奏法が「バレーコード」です。この指を寝かせることをバレーする、またはセーハするといいます。指をしっかり寝かせたバレーコード
しっかりと寝かせ、幾分指を反らせるくらいのつもりでピンと指を伸ばして押さえるとうまくいきます。
はじめはすぐに音が出ないし指が痛くなってくるので「自分はギターに向いていないのではないか?」と悲観してしまう人も少なくありません。
こればかりは、何度も繰り返して力加減を指になじませることでだんだんできるようになっていきますので、痛みを感じたら無理せず休みながら練習を続けてみてください。
押さえる位置
フレットの真上に指を置いてしまうと、うまく音が出ません。目的のフレットの「すぐ左脇」に指を置くといいでしょう。右脇だと、半音上の音になってしまいますのでご注意を!うまく音が鳴らないときは
チューニングは合ってる?思ったのと違う音が出ているような気がする時は、そもそも、ギターのチューニングが合っていない場合がありますので、まずはチューニングを確認しましょう。
押弦のチカラが足りない?
ギターは、適切な力加減で弦を押さえないと正しい音程を伴った音が鳴らず、ミュート(消音)された音が出てしまいます。違う音が出ているどころか、音程のある音らしい音すら出ていないなら、左手指の力加減に注目してください。
隣り合った弦にふれてる?
オープンコードで本来は開放弦が鳴っていて欲しいところ、どうもきれいに響いてくれない。そんな時は、ふれてはいけない弦に知らず知らずさわってしまっていることが原因です。丁寧に左の指先の位置を確認していきましょう。
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