メルカリNOWとは
編集部注:こちらの記事で紹介しております「メルカリNOW」は2018年8月20日にサービスが終了しました。画像はメルカリNOW公式サイトより
このサービスを一言で表すと「買取」です。出品したと同時に査定されて、その金額でOKならばすぐにお金になってしまうのです。リアル店舗で行われる買取を、メルカリを通して行う感覚といえます。
<目次>
- 1日の買取額には上限がある
- 手数料はかかる?
- 登録が必要な情報は?
- メルカリNOWで売れる物
- メルカリNOWの使い方
- 集荷前に取引がキャンセルになるケース
- メルカリNOWで予測されるトラブル
- メルカリやCASHとの使い分け
- 査定のタイミングで価格が変わる
- 自分でメルカリに出品した方が高い
1日の買取額には上限がある
メルカリNOWを使える時間帯は?
ちなみに、1000万円を使い切るまでの時間は約40分です。(2017年12月8日現在)。実は、私自身、2017年12月4日にもメルカリNOWを使っているのですが、この日はスタートから約15分でその日のサービスが終了していました。これを考えると、リリースから時間がたつにつれて、若干余裕が出てきている印象です。
手数料はかかる?
フリマの方のメルカリでは、販売手数料が10%かかりますが、メルカリNOWについてはかかりません。査定された金額がそのまま売上金に反映されます。当然ながら、メルカリNOWを使うために有料会員になるとか、何らかのコストがかかることもありません。また、売った商品はヤマト運輸が集荷に来てくれますが、そのときの送料はメルカリが負担してくれます。登録が必要な情報は?
メルカリNOWでは、生年月日の登録が必要になります。一番最初に使うときに登録をすれば、2回目以降は必要ありません。フリマのメルカリには年齢制限はありませんが、メルカリNOWの場合は20歳未満の利用はできないようになっています。また、買取をしてもらうときには、本人確認ができる運転免許証や健康保険証などを写真で撮ることになるので、事前に用意しておくとスムーズです。メルカリNOWで売れる物
フリマのメルカリでは、出品禁止物以外は基本的に何でも売れるのですが、メルカリNOWではそうはいきません。サービスのスタート時においては、レディース・メンズの装飾品に限られています。またメルカリが指定してしるブランド以外は、出品ができません。理由としては、買い取った商品はメルカリ上で販売されるので、ある程度売りやすいブランドである必要があるからだと思います。たとえば、ヴィトンやコーチ、モンクレールといった高級ブランドはOKですが、ユニクロやギャップ、ザラなどの比較的お手頃なブランドは対応していません。ブランドが限られてしまうことを考えると、幅広く利用されるというわけではないかなと感じます。
メルカリNOWの使い方
では、実際にどうやって使うのかを見ていきましょう。まずは、メルカリのホーム画面の上にある「NOW」からスタートします。「アイテムをお金に変える」をタッチ。
メルカリの新しいサービス「メルカリNOW」
ブランドや状態を選んでいきます。ブランドは検索することも可能です。
ブランドの選択。ここに表示される以外は、今のところ対応していない
レディース・メンズを選び、カテゴリで絞っていきます。
カテゴリーなどを選んで行く
商品の状態は3つから選ぶ
次は写真撮影です。「アイテムを撮影する」でカメラが起動します。メルカリだとアルバムから写真を選べますが、メルカリNOWは実際に撮影しないといけません。
スマホやタブレットのカメラで商品の写真を撮る
写真を撮ったらすぐに査定金額が出てきます。この金額でOKならば「お金に変える」を選びます。
瞬時に査定金額が表示される
お金に変えるを選ぶと、次は本人確認書類の登録です。運転免許証、健康保険証、パスポート、住民票のいずれかを撮影し、職業を選びます。
本人確認のための写真撮影
本人確認書類の登録ができたら、名前と住所、電話番号の入力です。これは、荷物の集荷のときに使います。
ここまでの登録ができたら、すぐにアカウントの「売上金」に入金されてメルカリ内ですぐに利用できすることができます。もちろん、振り込み申請をして現金化することも可能です。現金化の方法については「メルカリの売上金の使い方と現金化する方法」をご覧ください。
他に出品する商品がなければ、集荷依頼をしましょう。もし他にあれば、続けて出品していきます。ちなみに、アイテムを3点以上まとめて発送すれば、500円のボーナスがもらえます。
集荷前に取引がキャンセルになるケース
メルカリNOWで売った商品は、ヤマト運輸が集荷に来てくれます。希望の日時を指定できるので、自分の都合に合わせて依頼をしましょう。伝票はヤマト運輸が作成してくれるので、出品者は荷物を梱包して待つだけです。もし集荷をキャンセルしたり、日程の変更をする場合には、ヤマト運輸のサービスセンターに問い合わせをします。また集荷依頼をしたときに不在にするなどして2週間以内に受け渡しができない場合は、取引がキャンセルになります。当然ながら売上金は没収されてしまいます。さらに、メルカリの評価にも悪いがついてしまうので、キャンセルにならないようにしましょう。
メルカリNOWで予測されるトラブル
スタートしたばかりのメルカリNOWですが、実際に使ってみて不安を感じたのは、商品の状態についてです。出品する方は少しでも高く査定してほしいしので、傷や汚れなどを隠してしまうことも考えられます。本来であれば、商品の状態は上記の3つから選ぶわけですが、それよりもダメージがある場合でも、売ってしまう可能性はゼロではありません。でも、そのような状態で査定や集荷がされてしまっても、メルカリ側で粗悪だと判断してしまったら、取引がキャンセルになることもあります。売上金が没収されるのはもちろんですが、商品も返ってきません。また、出品物が偽物や盗難品だとわかったら、メルカリのアカウントに利用制限がかかるだけではなくて、警察への通報もありえます。
メルカリやCASHとの使い分け
メルカリNOWのサービスを聞いたとき、「あれ?こんなアプリがあったよな」と思った人も多いのではないでしょうか。そう、不用品がすぐに現金化されるCASHです。この2つ、仕組みは非常に似ているので、どちらを使っても簡単に不用品がお金になるのですが、どうやって使い分けたらいいのでしょうか。■iPhoneなどはCASH
メルカリNOWではiPhoneやiPadなどの買取はしていませんが、CASHは対応しています。
■高価な物はメルカリNOW
CASHには一人あたりの利用金額に制限があります。通常は2万円ですが、初めての人や評価に少々問題がある人だと1万円です。そのため、査定額が2万円以上になるような物は、メルカリNOWということになります。
■査定金額に応じて選ぶ
同じ商品でも、査定額に差が出てしまうことがあります。実際にUGGの靴で査定をしたところ、メルカリNOWでは650円、CASHでは1,000円でした。
UGGの靴が、キャッシュでは1,000円
もしかしたら、金額が大きくなってくると、この差もさらに大きくなるかもしれないので、まずは両方で査定をしてから選ぶのも手かもしれません。
■利用できる時間で選ぶ
メルカリNOWは毎日午前10時にサービスがスタートしますが、この時間に利用できる人は限られてしまいます。たとえば、仕事をしている人が使うのは難しいので、そうなると午後8時からスタートするCASHの方が利用しやすいと思います。キャッシュは朝10時からもスタートするので、使いやすい時間帯を選びましょう。
査定のタイミングで価格が変わる
私が一番最初にメルカリNOWを使ったときは、プーマのスニーカーを査定してもらいました。そのときの価格は1100円です。でも、1日の上限額がいっぱいになってしまったので、手続はできませんでした。その後、再度チャレンジしたのですが、価格は650円になっていまいた。同じ商品で状態も全く変わらず、しかも写真の撮り方もほぼ同じにもかかわらずです。あくまで査定額だし、相場が変わるのはわかるのですが、けっこう大きく変動するものだなと感じました。スニーカーなどは季節にあまり左右されないと思うのですが、ダウンジャケットやコートなどは季節商品なので、タイミングがずれると査定額も大幅に下がると予想されます。メルカリに出品するときと同じように季節を考える必要はあります。
自分でメルカリに出品した方が高い
この記事で査定をしたUGGの靴ですが、実はメルカリ内ではもっと高い金額で取引されています。状態にもよりますが、おそらく写真の状態であれば8000円~1万円程度になると思います。メルカリNOWでは650円だったので、10倍以上は違うというわけです。ここまで大きく違いが出てしまうのは、買い取った商品をメルカリが売るという理由もあります。さらに、集荷や送料の負担などもあるでしょう。とはいえ、ここまで大きな差が出てしまうと、ちょっと考えてしまうのは事実です。便利なサービスではあるのですが、より高く売るのであれば、多少の手間をかけても自分で出品した方がいいのかなと感じました。
一方で、商品説明を書いたり、値引き交渉を受けたり、購入されれば梱包や発送などがあるので、それが面倒だと感じるならば、メルカリNOWを利用した方がかなり楽ができます。どちらを使うのかは人それぞれなので、商品や自分の都合に合わせて選ぶといいのではないかと思います。
メルカリNOWの公式サイト:https://www.mercari.com/jp/mercari-now/