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コンビニ4社コーヒー&ラテ比較!マシンの特徴も紹介

コンビニ各社とも力を入れている、店頭での淹れたてコーヒー。今回は大手4社、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、デイリーヤマザキのコーヒーを試飲し、各社のコーヒー比較チャートを作成してみました。加えて、各社のコーヒーマシンについても紹介したいと思います。

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

コンビニに入ると、コーヒーの香りに誘われます!

各社コンビニコーヒーのカップ

各社コンビニコーヒーのカップ

どのコンビニチェーンでも入るとすぐにあるのが、コーヒーを淹れるための「コーヒーマシン」。コンビニに入ったときにコーヒーの良い香りがすると、一杯注文しようかなと思うことがよくあります。

>コンビニ3社のアイスコーヒー飲み比べ記事を見る【2022夏】

そこで今回は、大手コンビニチェーン4社のブレンドコーヒーとカフェラテを試飲して比較してみました。また、各チェーンで使用しているコーヒーメーカーが異なりますので、メカ好きな私としては、コーヒーメーカーについても調べてみました。

 

セブンイレブン『セブンカフェ』……一杯で心を満たす純喫茶風コーヒー

セブンイレブンのコーヒーマシン

セブンイレブンのコーヒーマシン

コンビニコーヒーといえばセブンイレブンを思い出す方も多いと思います。

コーヒーマシンは富士電機製のオリジナルマシンで、これは2代目になります。初代マシンはユーザーインターフェイスが非常に分かりづらく、日本語の説明をベタベタ貼ってありましたが、2代目では改善されたようです。でもまだ店舗によっては、説明書きを貼っているところもありますね。

あと、以前のセブンのマシンだと、マシン上部の豆入れが焙煎豆から出る油でギトギトになっている店が目立ったのですが、今回のマシンでは気になる店は見かけませんでした。
セブンイレブンセブンカフェ

セブンイレブン『セブンカフェ』 左:ホットコーヒー (Rサイズ税込100円) 右:カフェラテ(Rサイズ税込150円)

コーヒーの豆は、ウォッシュド方式で精製されたアラビカ豆を100%使い、渋皮を除去した豆を使用しています。

ブレンドコーヒー(R・税込100円)は他チェーンと異なり、苦みの強いコーヒーで、アイスコーヒーだとちょうど良い苦みとなります。

カフェラテ(R・税込150円)はブレンドコーヒーとは真逆にミルクがふんわりしたマイルドな味です。コーヒー牛乳みたいです。

セブンイレブンというと、商品がシニア向けといわれますが、コーヒーも『昭和の純喫茶』のイメージではないかと思います。大人でなければ飲めない苦みの強いレギュラーコーヒー、子どもでも飲めるカフェラテと、じっくりと一杯を味わう人向けだと思います。

 

デイリーヤマザキ『日々カフェ』……食後の一杯!

デイリーヤマザキは『日々カフェ』というブランドで、レギュラーコーヒーとそれに合うスイーツを提供しています。
デイリーヤマザキのコーヒーマシン左CSS-1右キューリグ

デイリーヤマザキのコーヒーマシン(左:CSS-1、右:キューリグ)

コーヒーマシンは、キューリグ社の『ブリュースター』というカートリッジ式のコーヒーマシンと、自販機ベンダー・アペックスが展開するサンデン製『CSS-1』の2種類があります。

ブリュースターはカートリッジ式のため、カートリッジを換えればいろいろな飲料を提供できるので、デイリーヤマザキでは紅茶も提供されています。また、カートリッジ式ゆえ挽き豆がパックされており鮮度を保っているため、抽出時マシン内でカートリッジが開封されるときの香ばしさは一番だと思います。
デイリーヤマザキ日々カフェ

デイリーヤマザキ『日々カフェ』 ブレンドコーヒー(ホット/アイス・税込100円)

コーヒーはブレンドコーヒー(ホット/アイス・税込100円)のみの提供となります。今回はCSS-1で淹れたホットコーヒーの感想ですが、一番の特徴は、軽めで後味がスッキリしていることだと思います。

デイリーヤマザキというと山崎製パン配下のコンビニですが、コンビニで売っているパン、おにぎり、弁当などを食べた後に口中をさっぱりさせるため、つまり『食後の一杯』として企画されたコーヒーなのではないかと思います。

 

ファミリーマート『ファミマカフェ』……働く男のためのエスプレッソ

ファミリーマートのコーヒーマシン

ファミリーマートのコーヒーマシン

ファミリーマートはドイツWMF(ヴェーエムエフ)社製のコーヒーマシンを使用しています。ファミマ系列になったサークルKサンクスは以前、デイリーヤマザキと同じキューリグ社のマシンを使用していましたが、現在はファミリーマートと同じマシンを使っています。
ファミリーマートファミマカフェ

ファミリーマート『ファミマカフェ』 左:ブレンドコーヒー(M・税込150円) 右:カフェラテ(M・税込150円)

コーヒー豆はグアテマラ、ブラジル、コロンビア、タンザニア、4産地のブレンドで、それをエスプレッソ抽出しています。

エスプレッソというと濃厚なイメージがありますが、ブレンドコーヒー(M・税込150円)はデミタスカップで飲むエスプレッソと比較すれば軽めの味わいになっています。それでも他社よりは濃厚なコーヒーです。

カフェラテ(M・税込150円)も他社はミルクの甘味が前面に出ていますが、この品は甘さ控えめになっています。

ファミリーマートというと、弁当箱大のティラミスやタンブラーサイズのプリンなど、ガッツリ食べたい男性向けの商品が多いですが、濃いめのレギュラーコーヒー、それと真逆のキャラメルラテやカフェフラッペのような激甘スイーツ系コーヒーというラインナップから考えますと、カロリーを必要とする働く男性のためのコーヒーではないでしょうか(甘味で太ってしまった男性のためにライザップとのコラボ商品があるのでは……などと想像してしまいます)。

 

ローソン『マチカフェ』……スイーツといっしょに召し上がれ!

ローソンのコーヒーマシン

ローソンのコーヒーマシン

最後はローソンです。ローソン『マチカフェ』が他社と大きく異なるのは、セルフサービスではなく、社内資格『ファンタジスタ』を持ったスタッフ(黒エプロン着用)が対面接客でコーヒーを提供するところです。コーヒーマシンはイタリアのカリマリ社製エスプレッソマシンを使用しています。
ローソンマチカフェ

ローソン『マチカフェ』 左:ブレンドコーヒー(S・税込100円) 右:カフェラテ(M・税込150円)

コーヒー豆はイパネマ農園産の熟成豆ですが、環境・労働者に配慮した『レインフォレスト・アライアンス認証』を受けた農園の豆を採用しています。

ブレンドコーヒー(S・税込100円)はエスプレッソ抽出ゆえコクがありますが、ファミリーマートよりは軽めです。カフェラテ(M・税込150円)は生乳100%ミルク使用のため、セブンイレブン同様、ふんわりした甘い味わいとなっています。

ローソンは若者向けの商品が多いですが、コーヒーは同社『ウチカフェスイーツ』といっしょに楽しむためのコーヒーだと思います。濃いめのコーヒーがスイーツの甘さを引き立たせるためともいえるでしょう。

 

4社のコーヒーをレーダーチャートで比較してみた!

4社のブレンドコーヒー、カフェラテの試飲結果をレーダーチャートにしてみました(あくまでも個人の感想です)。
コンビニ4社のブレンドコーヒー比較

コンビニ4社のブレンドコーヒー比較

ブレンドコーヒーはセブンイレブンの苦さ、デイリーヤマザキの後味が突出していますが、それ以外の項目はほぼ同じでした。グラフ上はファミリーマートがバランスが取れているようにみえますが、エスプレッソ抽出の濃厚さに好き嫌いが出るかもしれません。
 
コンビニ3社のカフェラテ比較

コンビニ3社のカフェラテ比較

カフェラテはどのチェーンもほぼ同じですが、カフェラテのミルク感やコクを味わうことを考えると、セブンイレブンのカフェラテ、コーヒー感を楽しみたいのであればファミリーマートになるかと思います。

コンビニコーヒーも飲み比べをしてみると、コンビニチェーンごとの特徴が大きいことがよくわかりました。今回の記事を参考にして、お気に入りのコンビニコーヒーを探していただければ幸いです。

<あわせて読みたい>
夏の暑さをしのげ!コンビニ3社のアイスコーヒー飲み比べ【2022最新版】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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