インプラントのメリット・デメリット
インプラントのメリット、デメリットとは?
■インプラント治療のメリット
審美性に優れ本物の歯と見分けられないほど自然
- 前後の健康な歯を削ったりすることなく欠損部分だけを補える
- 単独歯なのでデンタルフロスも通りメインテナンスしやすい
- 単独歯なので再治療する場合も最小範囲で可能
- 金属などがみえることなく審美性に優れている
骨に直接結合しているので天然歯と同じように機能する
- 外科手術が必要
- その他の選択肢より治療期間が長くなりやすい
- 術者のテクニカルエラーが大きい
- その後のメインテナンスが必要不可欠
メリットについてはインプラントを検討されている皆さんはよくご存じだと思いますが、デメリットについて、もう少し詳しく確認してみましょう。
インプラント治療のリスク・デメリット・注意点について
■外科処置を伴うための痛みやリスクブリッジや入れ歯と大きく異なる点として、インプラントは外科手術を伴うということです。ただし術後の痛みや腫れは多少あるかもしれませんが、通常は抜歯後の痛みや腫れと同等かそれ以下であることのほうが大半です。また、外科処置が怖いという方にはセデーション(静脈内鎮静法)で半分眠っている状態で手術を行うことも可能です。
■治療期間が他の治療法に比べて長くなりがち
一昔前と違い埋入手術の時期も骨結合も早くなりました。ですので平均2~3か月と20年前の半分くらいに短縮されていますが、骨の質などによりもっと治療期間が長くかかる場合もあります。また、1~2週間で治療が完了するブリッジや入れ歯に比べると治療期間は長くなりがちです。
■術者のテクニカルエラーの可能性がある
インプラントは単独の専門性と考えられがちですが、総合的な知識や技術力がとても重要です。口腔外科領域だけでなく歯周組織の理解や咬合バランス、もちろん上部構造に審美性や適合性・清掃性などをトータルに判断できるドクターでなければインプラントに負担がかかり長持ちさせられなかったり、周囲の歯に悪影響を与えたり、審美性を損ねたりしてしまいます。インプラント治療を行う際には、様々なことに配慮できる知識と経験の豊富なドクターを選ぶ必要があるのです。
■メインテナンスが必要不可欠
インプラントは埋入して終わりではありません。日ごろからのセルフケアを怠らないようにし、定期的なメインテナンスが必要不可欠です。お手入れを怠った場合にはインプラント周囲炎(歯周病のような状態)となり、進行するとインプラントが脱落してしまう場合もありますので注意が必要です。
昔はこれに「治療費が高い」という欠点も挙げられたと思いますが、最近はセラミックブリッジと費用が変わりません。ですのである程度の審美性と使用感を求めた場合は、ブリッジと比較したインプラントの欠点にはなりませんね。