株式戦略マル秘レポート/横山利香の「儲かる株価チャートの法則」

RSIとは?株価の過熱感を分析して適切な売買をすべき

日経平均株価はいったん天井を打ったようで、その後は落ち着いた動きをしています。株価は買われすぎなのでしょうか?それとも売られすぎなのでしょうか?株価の過熱感を分析できるRSIと、その使い方を解説します。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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乱高下する株式市場

日経平均株価が11月9日に2万3,382円の高値をつけた後は、株式市場は調整局面になりました。10月から上昇が続いた株式市場を見て、「株を買うチャンスがなかなか訪れない」と考える人も多かったことでしょう。しかし、相場がいざ下落すると、「どこまで値下がりするのかわからないから不安」などと考えて二の足を踏んでいる人も多いかもしれません。

買われすぎか、売られすぎかを分析するRSI

オシレーター系のテクニカル指標では、株価が買われすぎか、売られすぎかという視点から過熱感を分析することができます。代表的なテクニカル指標に「RSI(Relative Strength Index:アールエスアイ)」があります。

RSIは、下記の計算式を見てわかる通り、過去一定期間(以下n日間)の株価の上昇幅と下落幅における、上昇分の割合が何%かを表したチャートです。相対力(性)指数とも言います。

RSI=n日間の上昇幅の合計÷(n日間の上昇幅合計+n日間の下落幅合計)

オシレーター系のテクニカル指標では、株価が上昇から下落に変化するタイミングや、下落から上昇に変化するタイミングを比較的早い段階でとらえることができます。株価が一定の幅で変動しているもみ合い相場や、株価が下落する際のリバウンド局面で利用すると、売買サインが有効に機能しやすいとされています。

一方、株価が上昇もしくは下落の方向性がはっきりしている場合には、売買サインの信頼性が低くなるとされています。

RSIのチャートを見てみよう

RSIは1本の線で表示され、0%から100%の数値で表されます。株価が上昇するとRSIの数値は上昇します。反対に、株価が下落するとRSIの数値は下落します。一般的には、「30%以下になると売られ過ぎ」「70%以上になると買われ過ぎ」とされています。では、日経平均株価のチャートでRSIを見てみましょう。下に表示されているチャートがRSIです。

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日経平均株価。会社四季報オンラインより


わかりやすいように、30%と70%の所に線を引いてみました。30%や70%を超える場合が少ないですから、そのような事態はそう多く現れないことがわかりますね。株価は10月以降、一貫して上昇基調にありました。株価が上昇している間はRSIが上昇していますが、11月9日に至っては、少し前よりもRSIの数値が下がっていることがわかります。囲みの部分がそうです。

株価のトレンドが強いとき、「株価が高いのはおかしい」「RSIも低下してきた」などと空売りをしてみる人もいるかもしれませんが、トレンドが強い場合には、RSIの売買サインは信頼性が低いとされていますので、方向性がなくなった時に使った方がよいでしょう。

多くのテクニカル指標がありますから、株価の動きに合わせた使い分けが大切になってくるのかもしれませんね。

※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。

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