12月株式市場の傾向は?

11月に米国の投資信託やヘッジファンドの決算が終わるため、12月は手仕舞った株の買い戻しが入るといわれています。一方で、個人の節税対策の売りが出やすいことから売り圧力が強まりやすい月でもあります。その後、個人の節税対策の売りが一巡し売り圧力が弱まると再び買い圧力が強まり、株価は年末に向けて大きく上昇に転じると言われています。これは相場のアノマリー「掉尾の一振(ちょうびのいっしん)」として投資家に広く知られています。
今回は、こうした12月の株式市場の動向について、過去の株価データから統計的に検証してみました。

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検証対象:全銘柄
検証期間:1990/03/01~2017/9/30
1銘柄当たりの投資金額:20万円

買い条件
・11月末の最終営業日の寄り付きで買い

売り条件
・25営業日経過後の翌営業日寄り付きで売り
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11月末に全銘柄を購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で損益がプラスならば、12月は株価が上がりやすい月となります。反対に損益がマイナスであるならば、12月は下がりやすい月といえます。

以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。


■12月株式市場の検証結果
システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 50.43 %
勝ち数: 40,038 回
負け数: 39,348 回
引き分け数: 2,095 回

平均損益(円): 236 円  平均損益(率): 0.12 %
平均利益(円): 16,782 円  平均利益(率): 8.39 %
平均損失(円): -16,588 円  平均損失(率): -8.29 %

合計損益(円): -19,218,061 円  合計損益(率): 9,609.20 %
合計利益(円): 671,918,517 円  合計利益(率): 335,968.71 %
合計損失(円): -652,700,456 円  合計損失(率): -326,359.52 %

プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.029
平均保持日数: 27.97 日

以上が、株式市場の傾向(12月)の検証結果です。検証結果を見てみると、勝率は50.43%、平均損益は0.12%となりました。勝率は50%を超え平均損益もプラスとなりましたが、2017年時点の資産はほとんど0に近く、全期間で見れば目立った傾向はなさそうです。

ところで、12月20日頃から12月相場のアノマリー「掉尾の一振(ちょうびのいっしん)」が始まります。「掉尾」とは「最後になって勢いが盛んになる」という意味ですが、個人投資家による節税対策の売りが一段落したあと、年末にかけてドレッシング買いが始まり株価が上昇すると言われています。
「12月20日に全銘柄を買い付け、年末に売却する」という条件式で簡単な検証を行ったところ、勝率は52.25%、平均損益は0.46%となり、先ほどの検証よりも成績が向上することが確認できました。12月の投資戦略を考える上で「掉尾の一振」を利用した投資戦略を組むと、利益になりやすいトレードを行うことができるでしょう。

特に、年末年始の大納会や大発会の時期はご祝儀の意味を込めた買いが入る「ご祝儀相場」と呼ばれ、株価上昇しやすいと言われています。「掉尾の一振」と「ご祝儀相場」の傾向を利用すれば、トレードチャンスの幅も大きく広がるでしょう。

次は、12月相場において特に成績が好調だった個別銘柄をご紹介しましょう。



12月好調銘柄ランキング

システムトレードの達人

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上の表は、先ほどの検証によって出された高勝率銘柄のランキングです。12月相場は「グローバル・ワン不動産投資法人<8958>」「ジャパン・ホテル・リート投資法人<8985>」「トップリート投資法人<8982>」などの「不動産投資信託(REIT)」と相性がいいようです。

また、12月はボーナス月でもあることから、個人投資家の投資資金が増えることが予想されます。個人投資家の資金量が増えることも成績が好調となる要因の一つと言えるでしょう。
12月はREITに注目してみてはいかがでしょうか。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
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