12月に上がりやすい業種は?

12月は、米国の投資信託やヘッジファンドの決算が11月に終わり、手仕舞った株の買い戻しが入ることで再度上昇する月です。一方で、個人の節税対策の売りが出やすいことから売り圧力が強まる傾向もありますが、その後、個人の節税対策の売りが一巡し売り圧力が弱まると、買いが入りやすく、株価は年末に向けて大きく上昇に転じると言われています。こういった12月相場の流れは、相場のアノマリー「掉尾の一振(とうびのいっしん)」として投資家に広く知られています。

今回は、12月の株式相場においてどのような業種が上がりやすいのかについて、過去の株価データから統計的に検証してみました。

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検証対象:日経平均採用銘柄(225銘柄)
検証期間:1990年3月1日~2019年10月31日
1銘柄当たりの投資金額:20万円

買い条件
・11月末の寄り付きで買い

売り条件
・25営業日経過後の翌営業日寄り付きで売り
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11月末に、ある業種の銘柄をすべて購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で損益がプラスならば、12月は株価が上がりやすい月となります。


以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。

 

12月相場で好調な業種ランキング、ベスト3

  • 1位:鉱業(1銘柄)
システムトレードの達人

システムトレードの達人

 勝率: 76.92 %
 勝ち数: 10 回
 負け数: 3 回
 引き分け数: 0 回

 合計損益(率): 46.10 %  平均損益(率): 3.55 %
 合計利益(率): 72.44 %  平均利益(率): 7.24 %
 合計損失(率): -26.34 %  平均損失(率): -8.78 %

 プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 2.750
 平均保持日数: 27.46 日
 
  • 2位:陸運業(2銘柄)
システムトレードの達人

システムトレードの達人

 勝率: 70.18 %
 勝ち数: 40 回
 負け数: 17 回
 引き分け数: 1 回

 合計損益(率): 106.37 %  平均損益(率): 1.83 %
 合計利益(率): 223.18 %  平均利益(率): 5.58 %
 合計損失(率): -116.81 %  平均損失(率): -6.87 %

 プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.911
 平均保持日数: 27.41 日
 
  • 3位:保険業(6銘柄)
システムトレードの達人

システムトレードの達人

 勝率: 65.28 %
 勝ち数: 47 回
 負け数: 25 回
 引き分け数: 1 回

 合計損益(率): 173.73 %  平均損益(率): 2.38 %
 合計利益(率): 354.82 %  平均利益(率): 7.55 %
 合計損失(率): -181.09 %  平均損失(率): -7.24 %

 プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.959
 平均保持日数: 27.49 日

以上が、12月相場で好調だった3業種の検証結果です。検証結果を見てみると、どれも勝率が50%を上回り1トレード当たりの平均損益もプラスになっています。従ってこの3業種は12月に上がりやすい傾向があるといえるでしょう。

今回の検証でご紹介した3業種は、12月相場に上がりやすい傾向にありました。では、これらの業種の中でも上昇傾向が強かったのは、どの銘柄でしょうか? 最後に、12月相場で特に好調だった銘柄をご紹介します。

 

12月の好成績銘柄ランキング

システムトレードの達人

システムトレードの達人

上の表は、先ほどの検証において特に勝率の高い銘柄のランキングです。12月相場は「SOMPOホールディングス<8630>」「国際石油開発帝石<1605>」「ヤマトホールディングス<9064>」などが好調です。

12月はボーナス月でもあることから、個人投資家の投資資金が増えることが予想されます。個人投資家の資金量が増えることも、上記のような銘柄の成績が好調である要因の一つと言えるでしょう。12月は、ご紹介した3業種(鉱業、陸運業、保険業)の銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします)
 
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