彼の意外な深層心理が分かる? 結婚する前に聞くべき質問
素直になりやすいといわれる自然のなかで質問してみましょう
筆者は、今の夫とは5年おつきあいしてから結婚しました。彼の家と往復し半同棲生活を送り、仕事もいっしょにやってきて、喧嘩もたくさんしたし、腹を割って話してきたので、互いの欠点も知っています。隠し事もありません。それでも、結婚して同居するとやはり生活習慣の違いに驚くことがお互いにいろいろありました。
そこで、結婚を意識したら彼に聞いておきたい質問を、お伝えします。この質問に「正解」はありません。「共感」するためのものでもありません。質問をすることで「互いの考えや経験の違いに気づき、相手の考えを知ること」が目的です。
もちろん共感できて自分と似ている人のほうが過ごしやすいけれど、違う人とのほうが精神的な成長は望めますよ。より魅力的になれるはずです!
質問1.「困っている人がいたら助ける?」
たとえば「捨て犬を助けるかどうか」という話題でも、助けたあとどこまで面倒を見るかで、その人のモラルや責任の度合いがわかるでしょう
前の夫は、筆者が「躊躇なく席を譲れる人間」ということを評価してくれていました。実際、彼は人混みでも決して道を譲らない人でした。結婚生活や仕事が順調な間は、筆者の影響で一時的に人に優しくなった時期がありましたが、根本的な部分って人生がうまくいっていないときに現れるもの。事業が失敗してから、彼の生まれ持つモラルのほうが表面化しDVに至りました。
ただ、筆者は、困っている人を「助ける」を通り越して「放っておけない」と答える人についても、「助けない」人の次に要注意だと思っています。承認欲求が強すぎるからです。「いい人でありたい」という願望は、自分の中に満たされないものを抱えている証拠でもあります。また、「助けることによって奪ってしまうものがある」というところまで考えが及んでいないということでもあります。
例えば、足の悪いお年寄りを見つけたら助けたくなりますよね。でも、そのお年寄りは、もしかしたら、普段あまり動かなくて「このままだと寝たきりになりますよ」と言われ、リハビリのために歩いているのかもしれません。よちよち歩きの小さな子どもを見て、おぼつかないからと、ずっと手をつないでいたら、いつまでもひとりで歩くことができません(実際には歩き始めの子どもは自分から手を振りほどきますが)。
これらは極端な事例ですが、「助ける=善」とは限らないということを知っている人かどうかで、その人の承認欲求の強さや、経験から柔軟に学び取る力を持っている人かどうか、感じ取ることができるでしょう。
質問2.「ダメだと思いつつ、差別してしまうことってある?」
この質問では、その人が冷静に客観的に内省しているかどうかがわかります。普段の会話の中にもきっと見え隠れしているものですが、実際に聞いてみることで浮き彫りになってくるでしょう。「俺? 差別なんてしていないよ」という人は、自分と向き合うことがまだできない人かもしれません。差別というのは、実際には、無意識にどうしても生まれてくるものです。例えば、人種差別や障がい者差別なんてしない!という人でもです。実家や夫の経済力、顔やスタイルといった外見、学歴、仕事など、自分がプライドを持っているものは裏を返せば、「できていない人」「持っていない人」に対して、差別する心を持っている可能性があります。
自分の中に、そういった醜い自分もいるということを知っている人は、あなたの欠点ともゆっくり向き合ってくれる可能性がありますし、欠点を含めて丸ごと愛してくれる可能性があります。
逆に「僕にはそんな醜い心はないよ」と言い切れるのは自称「善人」であるケースも。実際、優しい人ではあるのでしょうけれど、小さな欠点や恋人の過去の恋愛が許せなかったり、なにか起こったときに打たれ弱かったりするかもしれません。
質問3.「もしも今、1億円あったら今どんな暮らしがしたい?」
お金があるとしたらという「制限」を取り払うことで「実は、いつか田舎に移住して農業がしたい」などの本当の夢がでてくることもあります
また、やりたいことがすぐに、そしてたくさん出てくる人は、いずれにしても「今の環境」への不満があることは間違いありませんし、いつかは独立したい可能性もあります。どちらが悪いというよりも、それを踏まえて「こっそり貯金を持つ」「自分の貯金額を伝えない」など、経済的に自分がしっかりすることを考えておけばいいだけです。
我慢が多い人は、いつか「やっぱり仕事辞めたい」と言い出す可能性もあることを覚悟しておくといいでしょう。ただ、いろいろなアイデアが出てくる人は、人生を切り抜ける力を持っている可能性があります。
一方、なにも出てこない人は、本当に今満足しているか、逆に「自分らしく生きる」ことができていない人……つまり、「人生を楽しめていない人」である可能性も。また、そういう彼を選んだあなたも、「本当に自分がやりたいこと」が見つかっていないのかもしれません。
20代までは、まだまだ固定観念に埋もれている人も多く、「人からどう見られるか」が気になる時期。「自分が本当になにをしたいのか」が見えていないという方も多いでしょう。それが悪いということではなく、いつか「自分がやりたいこと」「なりたかった自分」を夫婦のどちらかが見つけたとき、寄り添えなくなり離婚に至るケースは少なくありません。
お互いに自分を素直にさらけ出せる(相手に配慮しない『ありのまま』とは別です)ように、日々のなかで、少しずつオープンマインドになる練習をしていけるといいですね。