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シニアにも人気?「海外移住」を成功させよう

若い世代もセカンドライフを謳歌するシニア世代にも人気なのが海外暮らし。とはいえ、安易に海外移住を考えると落とし穴もいっぱい。海外移住に失敗しないための金銭面、ビザ、現地での暮らしの注意点を紹介します。

飯田 道子

執筆者:飯田 道子

金運アップ、ポジティブお金術ガイド

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海外移住する時の金銭面、ビザ、現地での暮らしの注意点

若い世代は勿論のこと、シニア世代にも人気の海外移住。金銭面や優遇面など、良いことばかりが情報として流れてきますが、現実はどうなのでしょうか?ビザのこと、現地の暮らしについて書いていきたいと思います。

海外移住

慣れない海外暮らしだからこそ、現地のコミュニティに参加をしましょう。仕事をする時には、実績をあげられるように努力をすると、移住への道が開けることも?!


ビザはどうする?若い世代なら自分の可能性を試すチャンス?!

一度くらいは海外暮らしをしてみたい、働いてみたいという話を耳にするのですが、海外暮らしをする場合、最も扉が開いているのが20代であると言えます。

代表的な方法としてはワーキングホリデービザを取得して、現地で働くという方法です。この方法の場合、国や地域によって違いはありますが、現地で働くことができるのは1年間と決められています。つまり、その後は日本に帰国しなくてはなりません。

とはいえ、本人の頑張りによっては、現地で引き続き働くことのできる労働ビザを取得できる場合もあります。そもそも労働ビザというのは、雇用主がこの人は自分のビジネスに必要だから外国人であっても雇用を認めて欲しいという、オーナーの気持が無ければ発行されることのないビザなのです。

そもそも外国人を雇うということは、その国の人の仕事を奪ってしまうと考えられ、基本的にはNGになるのですが、その会社、ひいてはその国に利益をもたらすようなケースであれば、労働ビザを発行して貰える可能性が大きくなります。

具体的な例としては、カナダ・バンクーバーでワーキングホリデービザを取得してカフェで働いていた女性の話があります。

女性の語学力は決して高くはありませんでしたが、彼女がカフェで働き始めてから新規の日本人の客やカナディアンなどが訪れるようになり、売り上げは上昇。オーナーとしてはせっかく掴んだお客様を手放したくはないものの、彼女はビザの関係で帰国しなければならない…。悩んだオーナーは彼女の労働ビザを発行してくれるように政府に申請をして許可を得、彼女は労働ビザを取得し、改めてカフェに就職したそうです。

一見すると当たり前の話のように思われるかもしれませんが、一般的にカフェのスタッフで労働ビザを発行してもらうのは厳しく、滅多に許可はおりません。この女性の場合、目に見える業績を上げたことと、オーナーが手放したくない人材になった結果です。そして何よりも彼女でなければ今の業績は実現できなかったいうことが証明されたからだと考えられます。

この例は、ワーキングホリデービザで働く人たちにとって希望を与える素晴らしいケースだと思います。その他、労働ビザを得るためのメジャーな方法としては、大学に留学してディプロマを取得。期間限定の労働ビザを発行してもらい働くという方法です。こちらのケースの場合も、短期のビザであるため、業績を上げなければ、労働ビザの延長は難しいのが現状です。

若い世代の場合、日本に失望して海外を目指すという人が見受けられるのですが、現地では仕事を得てからが勝負。自分でなくてはならない「何か」が必要になることを忘れてはなりません。

シニア世代の海外移住は、だんだん厳しくなる傾向に!

老後になると収入が限られてくるため、生活費のかからない海外、特にアジアに移住したいと考える人がいるようです。アジアでは物価が安く、お手伝いさんを雇って悠悠自適な生活ができるという情報が流れており、移住先として人気があります。

海外移住2

ロングステイなら、旅行では味わえないことがたくさん。一時的な滞在だからこそ、行きやすく帰りやすいように対策を講じましょう。



国や地域によりますが、海外移住、主にロングステイをする場合には、一時的にその国に数千万円程度のお金を預ける、一定額以上の収入を得続けなければならない等の制限が課されてしまいます。かつて海外移住をしたシニア世代に比べて日本の年金支給額は低下していますので、そもそも収入要件をクリアできないことが考えられます。

夫婦で移住を希望し、収入要件ギリギリで条件をクリアした場合には、どちらか一方が他界しただけで要件がクリアできなくなることが考えられます。その場合には、日本に帰らなければならないということも、知っておいて欲しいと思います。

また、みんなが憧れるお手伝いさんを雇う生活にも苦労は絶えないようです。基本的に一定以上のスキルを持っている人を雇うことになると思いますが、その基準は派遣会社等の基準でしかありません。日本人同士でも慣習や考え方の違いがあり上手くコミュニケーションが取れないことがあると思うのですが、海外暮らしをする場合には、現地の人と慣習や考えをすり合わせていく必要があるのです。

食事を作って貰う場合には、自分たちが食べたい食事の調理法を教える必要があるため、ゆっくりしている時間はありません。日本で暮らしているときよりも、忙しいと言う人もいるくらいなのです。

行きやすくて帰りやすい状態を確保しておく

大切なことは、年齢に関わらずベストを尽くすこと!若い世代であれば、与えられた以上の仕事をする必要があることがお分かりだと思いますし、シニア世代の場合には、収入やコミュニケーション等、工夫していかなければならないなど、やるべきことが山積みとなっています。日々、努力をすることが大切なのです。

しかしながら、努力だけでは改善できないこともあり、自分の意志に反して日本に帰国しなければならないということが考えられます。
若い世代の場合には、日本にいる親の介護が必要になり帰国するというケースを何度か見て来ました。

最初からマイナス要素ばかりに目を向けても仕方がないのですが、海外に移住するときには、自分のことは勿論のこと、親や家族のことを考えて移住するかどうかを判断すると良いでしょう。

日本円での預貯金の準備、日本の年金に加入し続ける等の対策も必要

そして万一のことがあったときには、日本に戻って生活することに備えて日本円での預貯金の準備や日本の年金に加入し続ける等の対策を講じておくことが大切です。

シニア世代の場合には、海外で病気になって日本に帰国をすることがありますので、イザというときに慌てることがないように、日本にも住まいを確保しておくと良いでしょう。

また、いくら語学が堪能であっても慣れない海外暮らし。心細くなることもあります。べったりと関わる必要はありませんが、現地の日本人コミュニティの人たちとも交流を持っておくと安心です。

安易な気持ちで移住してしまうと、成功どころか、失敗への道を突き進むことに……。憧れの海外暮らしを成功させるために必要なことはいろいろありますが、日本で生活する以上に努力を続けることが、何よりも必要になるのです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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