離婚危機を乗り越えるコツとは? 夫婦の価値観は違っていて当然
夫婦は価値観が違っていて当然。それでも、円満な関係を築くにはコツがあったのです!
考えてみれば、夫婦とはいえどももとは赤の他人。生まれた場所も異なれば、育った環境や文化だって差があって当然です。だとすれば、価値観がぴったり合う相手に巡り会い、結婚にいたるケースはむしろミラクルといえると思いませんか? そう考えれば、夫婦生活が長くなるにつれ生じるトラブルが増えていくのも自然の流れなのかもしれません。
ところで、そんなふうに「価値観の違いはあって当たり前」という前提で夫婦関係は成り立っているなか、これまで3万件以上の夫婦を見ていると、なかには驚くほど円満な夫婦関係を築き、そのまま続けている男女もいます。こういう夫婦は、たとえ夫と妻のどちらかがピンチに陥っても上手に乗り越えていくことができる知恵や経験則を持っているもの。
そこで今回は、離婚の危機を乗り越えられる夫婦の特徴について考察してみましょう。
<目次>
離婚の危機を乗り越えられる夫婦に共通する3つの行動、考え方
どんなに結婚生活が長くなり、お互いの環境が変化したとしても、円満に暮らしている夫婦にはいくつかの共通点があります。そもそも夫婦の形は、夫婦の数だけ存在しています。それでも円満に暮らす夫婦に共通しているのは、「夫婦間のコミュニケーションがいつでもとてもよくとれていて、相手の足りない部分を自然にフォローしている」ということ。つまり、ひとつのチームとして夫と妻が優秀なプレイヤーである、ということです。
具体的には、年齢や環境に関係なくいつまでも円満に暮らしている夫婦には、3つの行動や考え方のコツ、習慣などがあります。早速、ご紹介しましょう。
離婚危機を乗り越えるコツ1:パートナーを加点法で評価している
危機を迎えるとそれを乗り越えられない多くの夫婦の傾向として、「相手のことを減点法で評価している」という点が挙げられます。減点法とは、結婚当初が満点だとすると、時間がたつにつれ「あれもダメ」「ここもイヤ」とマイナス査定していくことを言います。減点法のデメリットは、「こんなにたくさんの短所がある人なんて、もうウンザリ!」と相手への好意が失われていくだけではありません。やがて「こんなにダメな人の妻・夫になってしまった自分」に対して失望し、みずから幸せから遠ざかってしまうことになります。
だからこそ、夫婦生活では加点法で相手をとらえることをおすすめします。加点法とは、相手のいいところを見つけていくこと。たとえば、家事を手伝おうとしない夫でも「家事の手伝いはしないけれど、私の両親とうまくやっていっているようだからヨシとしよう」、料理が苦手な妻でも「料理はヘタだけれど、いい意味でアバウトな性格だから一緒にいてラクかな」というように、相手のマイナスではなくプラスのほうを見るようにします。すると、「なんだかんだで、いいところもたくさんあるな」と相手のことをおおらかな気持ちで考えることができ、自分自身も幸せな気持ちになる、というわけです。
離婚危機を乗り越えるコツ2:「ヨソはヨソ。ウチはウチ」の考え方
考え方や行動を少し見直すだけで、離婚の危機が訪れても夫婦で乗り越えていくことができるようになります!
「あの人よりスタイルがいいか?」「アイツよりいい給料をもらっているか?」「ウチの子のほうがサッカーがうまい」というように、口には出さなくても誰かと比べてしまう気持ちはゼロではないでしょう。
そんなふうに比べた結果、もしも他人のことをうらやましく思う気持ちが生じたとしても、そこで冷静なままでいられるのが、円満な夫婦に共通している点です。というのも、もしも他人と比べてうらやましく思ったことが「イライラ」や「嫉妬」に変わった場合、夫婦間のトラブルに発展する可能性があるからです。
たとえば、「〇〇さんのダンナさんは、ボーナスが△△△万円だったんだって。稼ぎがよくていいわねー。それに比べてウチは……」「△△先輩の奥さん、美人なだけじゃなくて料理の腕もプロ級なんだよ。オレももっと旨いメシが食べたいなー」などと思っていると、やがてどこかのタイミングで本音が出てしまい、トラブルが生じかねません。
その点、うまくいく夫婦は「ヨソはヨソ。ウチはウチ」と割り切って考えることができます。他人と比べるのはやめられなくても、それと自分とをつなげて悲観する必要はないことがわかっているからです。
仮にうらやましい気持ちが起こっても、「だったら、自分たちにもできることがあるかな?」と、うらやむ対象に近づけるような工夫をしようとします。そのほうがずっと建設的だし、自分たちがハッピーな気持ちでいられるようになります。
離婚危機を乗り越えるコツ3:相手への「言葉」を惜しまない
危機を乗り越えられない夫婦の特徴として多いのは、「普段から夫婦で話す習慣がなかった」というもの。仕事や家事、子育てで時間をとられ、夫婦で過ごす時間が少ないだけでなく、「わざわざ二人でおしゃべりすることなんてない」「子ども以外に共通の会話がない」というように、結婚生活が長くなる間に、いつのまにかお互いのことが興味の対象ではなくなってしまっている、というせいもあるでしょう。ですが、夫婦という関係に甘え、相手に伝える言葉を省くのは危険です。「言わなくてもわかってもらえるだろう」は、自分が楽する言い訳であって、相手の心を満たす理由にはならないからです。
円満な関係を続ける夫婦は、ささいなことであっても「ありがとう」「助かるよ」「ごめんね」という3つのフレーズは日常的に欠かすことはありません。相手を喜ばせようというだけでなく、それにより自分が幸せになることをよく理解しているからです。その結果、夫婦生活がスムーズになるなら、言葉を惜しむ必要なんてないのです。
……いかがでしたでしょうか? 夫婦間のトラブルを挙げていくのはキリがないことですが、その反対に円満な夫婦から学べることもたくさんあるはず。早速、マネができそうなところから自分たちの生活にとりいれてみてはいかがでしょう。
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