子ども3人を希望していますが資金的に不安です
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、不妊治療の費用で悩む30代の女性会社員。ファイナンシャル・プランナーの平野泰嗣さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談は無料になります)■相談者
さくらさん(仮名)
女性/会社員/33歳
持ち家・一戸建て
■家族構成
夫(会社員/40代)
■相談内容
貯金がなかなか増えず、不安になり、相談させていただきました。現在、結婚4年目で、医療費の負担が生活費に大きくのしかかっています。結婚後、思いがけず不妊の壁にぶつかり、3年ほど不妊治療をしています。昨年は医療費だけで200万円を超えました。妊娠できても継続できず、何度も振り出しに戻ってしまうため、治療のため、貯金をなかなか増やすことができません。今年の治療費は昨年を超えそうで、次がだめならまた100万以上のお金がかかります。
住宅ローンも昨年から始まり、完済予定時が夫80歳のため、繰上げ返済必須だと考えています。その上、教育費や自分たちの老後資金を備えるには、どの程度治療費を捻出できるのか、不安です。とくに子ども3人以上を希望しているのですが、資金的にはどうなのか。2人もきびしいのか。知りたいと思います。現在、節税・老後資金対策でiDeCoを検討しているのですが、このタイミングで合っているのかも教えていただけると嬉しいです。その他、今できることをアドバイスしていただけると大変心強いです。どうぞよろしくお願い致します。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)繰上返済と住宅コストについて
5年間金利が変わらないので、5年後に500万円の返済を考えている。かかる手数料は金額にかかわらずなし。また、家が築29年なので数年以内に外壁工事の可能性があります。
(2)出産後の妻の働き方について
産休~育休後、正社員として復帰予定。多少融通のきく職場なので、可能な限り勤めるつもり。ただし、通勤時間が片道2時間かかるため、状況次第で転職の可能性はあるかと思います。その場合はパートになりそう。
(3)不妊治療費用について
不妊治療費用として昨年は200万円ほど、今年は300万円ほどを予定。また妊娠すれば産婦人科の通院も加わるため、さらに50万円ほど費用が発生。第2子を希望する場合、また不妊治療を再開する。また、不妊治療費用について国や市町村の助成制度は利用している。
(4)定年と退職金について
定年は夫婦とも60歳。夫は再雇用制度が約束されていない。また家族経営に近い会社なので存続にも不安あり。妻は65歳まで勤務が可能。退職金は夫はなし。妻は200万~300万円。
(5)加入保険の内訳
・夫/養老保険(H36年満期、満期金140万円、死亡保障700万円)=保険料1万1000円
・妻/養老保険(H30年満期、満期金100万円、死亡保障100万円)=払込終了
・妻/終身保険(死亡200万円)=払込終了
(6)住宅ローンについて
借入額2980万円、返済期間35年、変動0.625%
■FP平野泰嗣からの3つのアドバイス
アドバイス1 資金的には3人目はきびしいと言わざるを得ない
アドバイス2 奥様が正社員として働き、育児、家事は夫婦で助け合う
アドバイス3 繰上返済は慌てず、まずは手持ち資金を増やす
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