卒寿とは? 意味や由来を解説
「卒」の略字と言えば「卆」。九十と読めますね。このことから「90歳」のお祝いと言われています。人生を卒業するわけではありませんので意味を取り違えないように。還暦から始まるこの長寿のお祝いですが、古くからは賀のお祝い、賀寿、算賀と呼び、元服や婚礼とならぶ厳粛なお祝いとして受け継がれています。また長寿の亀にちなんで「亀寿」とも呼ばれています。卒寿は長寿の亀にちなんで「亀寿」とも呼ばれています
卒寿のお祝いのやり方
長寿祝いは、お祝いする形として、本人主催、近親者が主催、親族以外が発起人となる……などいろいろなケースがありますが、卒寿は当然周囲の人がお祝いしてあげます。長寿国日本においては、お元気で若々しい高齢者はたくさんおられます。ですが本人の健康状態も考慮して、また本人の希望も尊重してお祝いをしてあげてください。年齢的にも外食するのが難しいと思います。ご自宅でゆっくりと、子どもや孫が集まりお祝いするのがよいでしょう。まだまだ食事も制限なく、何でも大丈夫な方でしたら、皆で外食するのも楽しいものですね。
卒寿のお祝いをする時期
数え年(90歳)でも満年齢(89歳)でもどちらでも決まりはありません。冠婚葬祭でしかめったに会えない遠く離れた親族が集まれるような、お正月、ゴールデンウィークやお盆の時期がよいでしょう。もちろん卒寿を迎えるお誕生日に集まれたらベストです。皆の笑顔を見せれば、きっと何よりのプレゼントになる事間違いありません。ただしこの年齢ともなると急に体調が悪くなったりと健康面で心配なこともあります。お祝いは早いに越したことはありません。卒寿祝いの相場
米寿(88歳)に続き、すぐに卒寿(90歳)のお祝いになりますので、通常よりは簡単に済ませることがあります。相場は住む地域によって変わってきますが、子どもや孫からそれぞれ5,000円から30,000円が一般的です。・表書き→「祝卒寿」「卒寿御祝い」
・水引→のしを付け、紅白か金銀の蝶結び。
■お返しはどうする?
原則としてお返しは不要ですが、お返しをする場合は記念の品をそれぞれのお祝いに応じたお返しをするのではなく一律に。表書きは「内祝」「寿」結びは蝶結びです。
卒寿祝いにおすすめのプレゼント
卒寿のカラーは「白・紫」。日頃の生活の様子がわかれば、それにふさわしい贈り物を選びたいもの。あらかじめ本人や家族の方に聞けば間違いありません。この色にちなんだ衣服や小物類、日用品。定番のちゃんちゃんこ、座布団や座椅子などが一般的です。またこの色をベースとした普段の生活で使う湯呑やフラワーアレンジメントやプリザートフラワーもおすすめです。ゆっくり室内で使えるもの、見て楽しむものなどが喜ばれます。若い頃に聴いた想い出のCDなども喜ばれるかもしれません。自分の部屋でくつろぐ時に聴きたいメロディが流れたら、きっと毎日の生活が癒されます。
卒寿のお祝いは、想い出のCDなど、室内で使えるもの楽しめるものを