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「すぐに写真を撮ってしまう」のがクセになって

SNSのためにすぐ写真を撮ってしまうことが恋愛の妨げに?

SNSのためにすぐ写真を撮ってしまうことが恋愛の妨げに?

SNSで素敵な私生活を披露している女性たちは少なくない。だが、最近、「素敵な私生活」を公開することに夢中なあまり、恋愛に悪影響が出ている女性もいるという。

「彼とおしゃれなカフェなどに行くとつい、写真を撮ってしまうんです。もうクセになっているんですね。それをSNSにアップすると同性から反応があるんですよ。そのうち、『いつも素敵なお店に行ってますね』というようなコメントをもらえるようになって。ますます撮影に拍車がかかりました」

そう言うのはマユミさん(32歳)だ。1年つきあっている彼とデートするときは、いつも彼女が店を決める。「写真映えするかどうか」が基準だ。ただ、最近、彼のテンションがだんだん下がってきているのがわかるという。

「待ち合わせにおしゃれな店を指定すると、『もうちょっと普通の店にしない?』『また写真撮るの?』と露骨に嫌がるようになってきて……。彼の顔はさらしてないんですよ。でも恋人がいることはみんなに認識してもらいたいので、彼の手元などは写していますが」

待ち合わせの店、食事に行った店、バーで、そして彼と手つなぎデートをしているその手元を撮影。まるで私生活を全部公開しているかのようだ。

「私にはこんな素敵な彼氏がいて、こんな充実した生活をしているということを自分も確認したいし、人にも認めてもらいたい。それっておかしいですか?」

彼としては窮屈ではないだろうか。料理が来てすぐに一緒に食べたいのに、「ちょっと待って」とスマホを取り出されるのは鬱陶しくはないのだろうか。

「何が問題かわからない。私がこうしたいと思うことに彼が協力してくれないのは、愛情が足りないということなのでしょうか」

マユミさんは少し口を尖らせてそう言った。


彼との大げんかが続いて、破局へ……

デートをSNSにさらされることにうんざりする男性も

デートをSNSにさらされることにうんざりする男性も

「私はそういうことが原因で、彼と別れました」

リエさん(36歳)は、2年つきあった彼と半年前に別れたばかり。彼女がSNSで生活をさらすことに彼が反発、大げんかとなって修復することができなくなったという。

「私は自宅住まい、仕事はパートで未婚。でもかつての友人知人たちは、高給取りの夫がいていいマンションに住んでいたり、独身だったらバリバリ仕事をしていたり。私は大学を出て就職したものの、10年で体を壊して退職せざるを得なくなった。自分だけが未来が見えない、くすんでいる気がしてならなかった。そんなときパート先で、2歳年下の正社員の彼と知り合ったんです。彼だって決してお金持ちじゃないけど、いつも生き生き楽しそうに仕事をしている。彼も私に好意をもってくれてつきあうようになりました」

しょっちゅうは行けないものの、ボーナスが出たとか誕生日だとか、いろいろ理由をつけて彼はおいしいレストランにつれて行ってくれた。女同士では行きづらいガード下の屋台も楽しかった。

「高級なレストランから屋台までを楽しめる人って素敵でしょ。それで写真をアップするようになって。そうしたら連絡が途絶えていた友人知人から『毎日、楽しそうね』と連絡が来たんです。そこから自分を止められなくなりました」

洋服を試着して試着室で撮影し、あたかも買ったもののようにアップしたこともある。おしゃれなカフェで、途中、洋服を着替えて撮影したことも。1度しか行っていないのに2度行ったかのように見せるのだ。

「彼があるとき、『俺と一緒にいるときは撮影やめてよ』と。私はせめてSNSの中だけでも充実した生活をしているように見せたかった。人に『いいわね』と言われたかった。そんな私の気持ちをわかってくれない彼と口げんかになってしまったんです。何度も話したけど、そのたびにケンカになり、最後に彼は、『俺は知り合ったころのまっすぐなリエが好きだったよ』と去って行きました」

その後、彼女はパートを辞め、SNSもすべてやめた。人の幸せは見たくない、自分には希望がないと思い込み、ひきこもりがちになった。

「このままじゃいけないと思っているときに父が倒れて入院。毎日世話をしていた母も疲労で倒れて。私ががんばるしかなくなった。家と病院を往復しながら、あるときふと気づいたんです。別にSNSをやらなくても生きていける、と。写真をアップすることに全力を傾けていた私は、彼のことをきちんと見ていなかったのかもしれません。ちょうど別れて半年くらいでした。今さらやり直そうとは言えないけど、自分の今の気持ちを手紙に書いて彼宛に出しました。そうしたらつい先日、メールが来たんですよ。彼は両親のことを心配してくれて、最後に『リエの状況が落ち着いたら、また食事にでもいこう』って。どうなるかわからないけど、今の私はもう見栄を張らず、等身大の自分で彼に会えるのではないかと思っています」

リアルな世界で充実している自分を見せたい、人に認めてもらいたい。そう思う気持ちは誰にでもあると思う。だが、それが行きすぎると本来の自分を見失う怖れもあるのかもしれない。

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