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ロングステイの基礎知識(3ページ目)

「ロングステイ」というライフスタイルが脚光を浴びて久しいですが果たして期間はどれくらいを指すのでしょう? ロングステイの基礎知識をまとめました。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

ロングステイ先での医療

クリニック
豪州各都市にある日本語医療センターもファミリードクターのひとつ
「海外の医療費は高額」と、聞いたことはありませんか? 例えば、米国ハワイ州の公立病院で盲腸の手術をした場合、その費用は軽く100万円を超えてしまいます。さらに、救急車の出動は有料で、距離に応じて加算されるしくみです。ロングステイ中に万一のことがあった場合、これらすべてが自己負担になるため、十分な備えが必要です。

一般に、海外旅行保険やクレジットカードの付帯保険でまかないます。なかには、任意で現地プライベート保険に加入するひともいます。また、国によっては、プライベート保険への加入をビザ取得の条件に掲げているケースもあります。いずれにしても保険料を予算に入れ、万全の備えをすることです。

さらに、海外医療の現場では「インフォームドコンセント」の概念が発達しています。持病や既往症などの事前告知がない場合、診察を拒否されることもあります。英文の診断書ならびに英文処方箋を用意して、万一に備える準備をしましょう。持病や既往症の場合、保険では免責事項となりカバーできませんが、(1)現地医師の診断書と(2)レセプト(領収書)を日本に持ち帰り、帰国後、加入する健保の担当窓口で「海外診療報酬還付手続き」をとれば、日本での報酬見合い相当額が返金されます。出発前に、手続きの方法など問い合わせておくとよいでしょう。

また、オーストラリアやカナダなど「ファミリードクター制」をとる国や地域に滞在する場合は、まずは滞在先の近くにあるクリニックや日本語医師をみつけ、予め元気なうちに受診をして、カルテを作ってもらうようにしましょう。また、医療通訳が常駐するインターナショナル病院などで、実費で健康診断を受けるなどして未病につとめます。

 

ロングステイ先の交通機関

公共交通機関
公共交通機関が発達する都市やエリアを滞在先に選ぶとよい
安全性を鑑みて、滞在中は車を自ら運転しないひとが少なくありません。公共交通機関の利用に便がよい滞在施設を上手に選び、バスや電車などを移動の手段にするとよいでしょう。レンタカーを借りる場合、ないしは現地で中古車等を購入する場合は、日本の運転免許証以外に国際運転免許証を予め取得しておくようにします。国や地域によっては、オートマ限定の免許証が無効の場合もありますから注意しましょう。

アジアの一部地域では、ドライバー付きのレンタカーを、比較的安価で借りることができるほか、運転手を直接雇用するケースもあります。また、「リタイアメントビザ取得者は、自動車の個人輸入に関して関税を撤廃する」という特典を設けるマレーシアの場合、日本から船で輸送するひともいます。日本車は、例え中古でも高額なため、船賃をかけても「まだお得」と判断されるからです。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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