薪火で炊く「本物のパエリア」が食べられる専門店がオープン!
日本でもすっかり人気グルメとなったスペイン料理”パエリア”。発祥の地であるバレンシア地方では、ガスでもオーブンでもなく、薪火で炊き上げることをご存じでしょうか? スモーキーな香りがなんとも心地よく、ふっくらしっとりパラリとした絶妙なお米の食感、美しいおこげ、これこそが本物のパエリアと評されるのです。そんな本場バレンシアスタイルのパエリアを楽しむことができる、日本初の薪のパエリア専門店「ElTragón(エルトラゴン)」が虎ノ門にオープンしました。「エル・トラゴン」とはスペイン語で大食漢。「虎ノ門に根付く店にしていきたい」という思いも込められているそうです。
薪のイメージに合った、木目を基調としたナチュラルシンプルな店内。ガラス越しにパエリアの調理風景を見られるダイニング式で、スモーキーな香りに包まれながら炊き上がりを待つ時間も楽しめます。
オーナーシェフ栗原靖武さんは、日本のパエリア業界を牽引する存在。バレンシアで毎年開催されている、世界一のパエジェーロ(パエリア職人)を決める「国際パエリアコンクール」に出場し、総合部門第4位、国際部門では優勝。翌2014年には「日本パエリア協会」を立ち上げ、国際パエリアコンクールへ日本代表として出場する権利を提供するイベントを主催しています。
衝撃的な味わいの「薪火パエリア」
パエリアというと魚貝のイメージが根強いですが、伝統的なバレンシアのパエリアは、鶏・ウサギ・モロッコインゲンなど山の幸で作ります。だしを使わず水だけで炊き上げるので、素材のうまみをいかに引き出すかが鍵。あまりにシンプルですが、その味わいは衝撃的なのです。魚貝ベースがお好きなら、アロス・ア・バンダがおすすめです。アロスはお米、バンダは別々の意味。たっぷりの魚介で取ったスープでお米を炊き、魚介は別盛りにするというのが名前の由来です。見た目は地味ですが、魚介のうまみを凝縮させた米は驚くほど濃厚。当然ワインもすすみます。
薪を生かしたサイドメニューもはずせない!
薪のあるキッチンで作るのは、パエリアだけではありません。注目すべきは、薪焼きパンコントマテ(580円)、薪焼きトマトとブラータチーズのカプレーゼ(1,800円)。どちらもスモーキーな香りをしっかり堪能できます。薪焼きの肉料理、魚料理も見逃せません。鮮魚の薪焼き(2,400円)、アメリカ産骨付きリブロースの薪焼き(1,000円/100g)、阿波牛の薪焼き(1,800円/100g)、伊達鶏の薪焼き(半身2,800円)。絶妙な火入れと芳醇な香りはもちろん、添えられたソースとの相性も絶妙です。
パエリアに合うスペインワインをセレクトしてもらう
ワインも「パエリアに合う」をテーマに、本場スペインよりお取り寄せ。ラインナップも充実しています。今回は得にオススメの赤ワイン3本を選んでもらいました。左・Vegamar Crianza(ベガマル・クリアンサ)風味を邪魔せず、お米に寄り添ってくれるワイン。柔らかなタンニンに、赤い果実味が溶け込んだような味わい。ボリューム感がありますが、酸の余韻が軽やかにしてくれます。
中・Arzuaga Crianz(アルスアガ クリアンサ)肉料理、お肉のパエリアご推奨。香ばしい樽の香り、奥に感じる力強さ、伸びが良く落ち着いた味わいです。
右・Finca San Blas Parcela Las Hormas(フィンカ・サン・ブラス ラス・オルマス)豊かな黒い果実味、グラマーでクリーミーなワイン。樽の熟成感がスモーキーな薪焼き料理にピッタリです。こちらは定常仕入ではない為、ワインリストにあったらラッキー。
SHOP DATA
ElTragón (エルトラゴン)住所:東京都港区西新橋2-13-8
TEL:03-6268-8636
営業時間:月~金11:00~14:00(L.O.)17:30~23:00(L.O.22:00)、土曜日11:00~22:00(L.O.22:00)
定休日:日曜・祝日
地図:Yahoo!地図情報
最寄駅:銀座線「虎ノ門」駅より徒歩5分、三田線「内幸町」駅より徒歩5分、山手線「新橋」駅より徒歩8分、日比谷線「霞が関」駅より徒歩8分