気になるあの人にお金突撃インタビュー/神岡真司さんの不思議にお金が寄ってくる人の心理学

お金持ちは時間を普通の人の2倍、3倍にして使う

お金持ちに共通するのが時間の使い方が上手なこと。時間を制する者がお金を制する!お金に好かれるための時間術とは?

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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自分時間を確保することがお金持ちへのパスポート

なぜかお金が寄ってくる人、逆にいつまでたっても貯まらない人……。
その違いはお金に対する心の持ち方や向き合い方が大きく影響している! お金に対する考え方から、時間の使い方、コミュニケーションから日常の習慣まで、お金持ちに共通するパターンとは何か?そこから私たちが学べることは? ビジネス心理研究家の神岡真司さんが解説します!
(第1回『神岡真司の不思議にお金が寄ってくる人の心理学』から続きます)
 
お金が寄ってくる人の時間の使い方

お金が寄ってくる人の時間の使い方

お金持ちの人たちを見ていると、よく休暇をとって海外などに出かけています。もうしっかり稼いだから悠々自適? ところが日常の仕事を見ると、彼らはたくさんの仕事をこなしている。けっして暇ではないのです。

年に10回以上海外に出かけるある投資家の人は「仕事の予定よりも先に休暇の予定を入れるのが、スケジュールを立てるコツ」だと教えてくれました。確かに、いつか旅行に行きたいと思っているだけでは、日々の仕事に追われているうちにそのタイミングを逸してしまいます。

先に休暇の予定を入れてしまう。それに合わせて日常の仕事のスケジュールを組む。それまでに仕事を片付けざるを得ない状況を自ら作り出すのです。仕事が早くて余裕ができるから遊んでいるのではないのです。その逆で、先にプライベートな時間を確保する。それに合わせるように仕事をこなすので、結果として仕事が早くなるのです。

先に時間を確保するためには、それだけ綿密にスケジュールを組み、それを実行しなければなりません。プライベートを優先する人ほど、結局時間管理が上手です。そしてお金持ちのほぼ全員が、このように自分時間を優先したスケジュールを組んでいます。

職場の中でこのように自分時間を優先するには、当然周囲の人の理解と協力も必要になります。上司や同僚に事前に根回ししたり、日ごろからほかの人の仕事に協力したりして、「よい関係」を築いているからこそ思い切って休みを取ることができる。つまり時間管理ができるということは、人間関係力のアップにもつながるのです。

さらに自分時間を上手に確保する人は、日ごろの疲れを癒したり、リフレッシュすることができます。旅行などで新しい刺激を得ることで情報力や発想力を付けることができます。それが仕事にも良い影響を与え、結果として収入アップへとつながります。
 

お金持ちは時間を普通の人の2倍、3倍にして活用する

お金持ちの人は時間を2倍、3倍にして使うことが上手です。1つのことをやるときに、それだけではなく、「ついでにできることはないか?」と常に考える癖があります。その1つの表れが食事の時間。お金持ちの人は食事を1人でするということがありません。必ず誰かと複数で食事をしています。

たとえば朝食でも、朝食会のようなものに参加する。ランチは得意先の人と一緒に食べるなど、人と会い、コミュニケーションを取る時間に充てています。食事をとることで人は親密になり、気持ちがオープンになります。食事を1人で食べるほど、もったいないことはありません。お金持ちの人はそれを知っているのです。

とくに朝の時間帯は1日の中で最も頭がクリアで集中力が高まる時間帯です。朝食会で人と会い、朝勉強会で新しい知識や情報を学ぶ。朝だけに吸収は早いし、1日のエンジンの始動も早まる分、その後の仕事もスムーズに進むでしょう。
 

心の余裕がお金を呼び込む

お金持ちの人の行動を見ていると、朝はもちろんですが、何事にも始動が早いことに気が付きます。彼らは時間的な「余裕」を大事にしているのです。飛行機に乗るときも搭乗の2時間前には空港に着いていて、ラウンジでのんびりくつろいでから搭乗口に向かいます。いっぽう、お金が寄ってこない人は、いつもバタバタで、せわしなく搭乗口に駆け込みます。

お金持ちは時間的な余裕がなくなって、慌てることの弊害を良く知っているのです。人間の脳は情動を司る動物脳である「大脳古皮質」の上に、理性や論理的な判断を司る大脳新皮質が覆い被さった構造をしています。

余裕がなくなり焦ると、人は動物脳である古皮質の働きが優位になります。すると感情的になり、理性的な判断がしにくい状態になります。ビジネスでも、人間関係でも理性が働かなくなり、論理的な判断ができなくなると失敗することが多いのです。

お金持ちの人はこの真理をよく知っていますから、できるだけ自分を焦るようなバタバタするような状況に置かないように気をつけるのです。だからこそスケジュールには余裕を持たせ、何事も先手先手で行動するのです。

また、余裕があることで、周囲の様々なことに目を向けることができます。すると新しい気付きや発見がある。よく偶然何かを見つけたとか、奇遇や幸運に良く巡り合うという人がいます。

そういう人はたんに「運がいい」ということではなく、それだけ多くの気付きや発見ができる人なのです。時間に追われバタバタ焦って行動する人はそのような気付きや発見をしにくいのです。

同じ景色、同じ環境にいても幸運やチャンスに気付く人と気が付かない人がいる。それは「心の余裕」つまり「時間の余裕」を常に確保しているかどうかに関わっているのです。どちらがお金持ちになれるかは、もはや言うまでもないでしょう。

★第3回『「お金持ち体質」の話し方の特徴&避ける話題とは』に続きます
 

教えてくれたのは……
神岡真司さん

1954年4月8日生。ビジネス心理研究家。日本心理パワー研究所主宰。最新の心理学とビジネススキル向上理論に定評がある。法人対象でのモチベーショントレーニング、組織活性化コンサルティング、心のパワーアップセミナ ーなどで活躍中。著書に『お金が集まる心理学』『コワいほどお金が集まる心理学』(以上、青春出版社)、『相手にNOといわせない「空気」のつくり方』(宝島社)、『効きすぎて中毒になる 最強の心理学』(すばる舎)、『ヤバい心理学』(文芸社)、『頭のいい人が使うモノの言い方・話し方』(日文新書)など多数。


取材・文/ビルドゥングス

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