長らく超えることのできなかった2万円の壁を、材料もなくあっさりと、一気に突き抜け
日経平均はようやく年初からの調整ベースを上に抜けたところです。短期的には加熱感も出ていたため、足元では少し調整していますが、時間の経過とともにさらに上を目指す展開を想定できるチャートと思います。日経平均のチャートを見ると2016年末からの大きな調整ベースから、5月にハンドルを形成し、6月に上に突き抜けてブレークを果たした様子です。2段階で上抜けをし、いずれもすぐに直前のブレークラインまで調整していますが、大きく下に割り込まず、2万円のベースを値固めしているように見えます。
じれったい展開の続く日経平均、いつ上抜け?などでも書いてきましたが、日経平均の2万円超えは時間の問題と見ていました。しかし、特別材料のなかった中、6月に一瞬でこれを突き抜け、予期せぬ急騰でした。長らく超えることのできなかった壁を、材料もなくあっさりと、一気に突き抜けた様子です。毎度のことながら、相場とはいつもこのようなものだったと思います。
日経平均に割安感鮮明
いずれにせよ、力強い株価上昇基調は継続しており、さらなる上値追いを予想出来ると思います。ここで世界の株式市場を見てみれば、過去最高値や年初来高値を更新していない株価指数を探す方が苦労する状況です。世界全体の時価総額も2年ぶりに過去最高を更新しているのですから当然です。日経平均は2万円を超えましたが、それでも、2018年3月期は4社に1社の割合で過去最高益更新を予想する中、平均PERは14倍少しと割安感があります。年初来の騰落率で見ても年初来僅か+4.7~4.8%の日経平均やTOPIXは出遅れ感が鮮明です。
そして騰がり過ぎた感のある米国ナスダック総合指数にダイナミックな利益確定売り(機関投資家による本腰を入れた売り)が入ったところであり、抜け出たマネーがローテーションで日本株にも入って来るというシナリオも十分描けると思います。
参考:日本株通信
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