キャピタルゲインは狙いにくい?

日経平均株価は2015年2月以来の2万円台に乗せてきました。ただ、米国のNYダウなどが史上最高値を更新していることを考えると、日本株は依然として割安感があるという意見も多いようです。PER(株価収益率)などからは確かに割安に見えますが、現在の株高は東京エレクトロン、キーエンスなど値がさ株が牽引していることから、個人投資家が簡単に投資できる銘柄ではありません。

夏のボーナス、注目の投資先は

夏のボーナス、注目の投資先は


一方では、売買単位の括り直しにより、10万円以下で投資できる銘柄も数多くありますが、個人投資家に馴染み薄い企業が多いのも事実です。株式市場は業績を反映した相場展開となっていることからキャピタルゲイン(売却益)を狙うのは難しいと思われます。

単純に投資するならば、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)に連動するETFを押し目を待って投資する戦略は検討に値するでしょう。

インカムゲイン狙いを中心にすべき

キャピタルゲイン(売却益)を期待するのが難しいようであれば、配当金を中心としたインカムゲイン狙いの投資スタンスを考えてみるべきでしょう。企業は株主への利益還元を年々高めているため、今期も配当金総額は過去最高を更新すると予測されるからです。

TOPIX連動ETFの平均分配金の推移

TOPIX連動ETFの平均分配金の推移



図は、TOPIX連動のETFの純資産総額の多い銘柄ベスト3を100口ずつ購入して、分配金がどのくらい増えたのかを示したものです。2002年から同ETFは決算を行い分配金を支払っていますが、同年の分配金は約260円、それが2016年には約2600円まで10倍に増えているのです。2017年の決算はこれからですが、2017年はさらに増加していると推測されます。

TOPIX連動のETFでさえ、かなりの分配金が増えていることがわかるのですから、高配当銘柄を中心に投資していけば保有しているだけで配当金は増えていくと予想されるのです。さらに、株主優待をプラスすれば、トータルのインカムゲインは5%以上の銘柄も数多くあるのです。仮に配当金と株主優待の内容が変わらなければ、5%のインカムゲインであれば20年間で元本が回収できるのです。20年間保有していれば、かなりの確率でキャピタルゲインを得るチャンスもあることでしょう。

カギは業種を分けて複数銘柄に投資する(分散投資)ことです。複数銘柄に投資を行うことで、キャピタルゲインを得るチャンスを増えると考えられるからです。あるいは高配当株価指数に連動するETFも上場していることから、同ETFに投資するのもよいでしょう。複数口購入すれば、何回かに別けて売却することができるからです。

海外は新興国に注目

国内株はインカムゲイン主体の投資スタイルが良いと思われますが、今夏のボーナスを期に投資信託を活用して資産形成に励むなら、新興国株へ投資されるのがよいでしょう。株価が史上最高値を更新している米国などに目が向きがちですが、国の経済成長率を考えれば、再び新興国の経済成長率が上向きになっているからです。

世界のさまざまな経済指標を見る限り、景気が急速に悪化するような気配がないことから、株式を始めとするマーケットを震撼させるような暴落が起こる可能性が低いからです。また、新興国から投資資金が流出することも起こりにくいと推測されるからです。

素直に高い経済成長率に乗るべく、新興国の株価指数に連動するインデックスファンドを積立方式で購入していく(時間分散を活用して)のがよいでしょう。あるいは、同指数に連動するETFを時間分散で投資していくのもよいでしょう。

ひとつ言えることは、日経平均株価が2万円台を回復するなど、世界同時株高の様相を呈していることから、バスに乗り遅れるな!と慌てて投資しないことです。チャンスはこれから何度も来るでしょうから、慌てずかつ冷静に投資を行うことです。

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