内需・ディフェンシブ関連の好業績5銘柄
好決算銘柄について、前回は世界で活躍するハイテク企業をピックアップしました。そこで今回は、内需やディフェンシブ銘柄のカテゴリーに入る好業績銘柄を取り上げたいと思います。内需とは文字通り、国内の需要で成り立つ企業のことです。ディフェンシブとは直訳すれば「守り」ですが、株式市場では景気が悪化したとしても業績に影響の少ない企業を指します。景気が悪化しても必要な商品などを扱っていれば、そんなには悪くならないような企業を指します。三井不動産(8801)
三菱地所と並ぶ不動産業界の大手です。分譲、ビル賃貸、商業施設など幅広く展開しています。17年3月期の売上高は1兆7044億円(前年比9%増)、営業利益は2326億円(同9%増)となりました。今期の営業利益は2450億円(前期比5%増)と順調に拡大します。前期は賃貸事業などが拡大し、今期はマンション分譲などが伸びます。18年初には大規模複合施設「新日比谷プロジェクト(仮称)」が稼動を開始する予定です。今期は費用が先行しますが、19年3月期には業績に寄与する見通しです。日清製粉(2002)
製粉業界で圧倒的なトップメーカーです。パスタやから揚げ粉、冷凍食品など生活に密着した製品を取り扱っています。17年3月期の営業利益は前年比7%増の255億円となる、今期は260億円(前期比2%増)を計画しています。伸びが鈍化しますが、アナリストは保守的な見通しと指摘しています。製粉、食品ともに、着実に拡大。また、大型工場への生産集約で採算が改善する見通しです。決算発表に合わせて、上限700万株(発行済株式数の2.3%に相当)の自社株買いを発表しています。買い付け期間は11月30日までで、株主還元に前向きな点も評価できます。カゴメ(2811)
トマト加工の最大手で、飲料やケチャップ、料理用ソースなど幅広い商品を展開しています。トマトそのものを販売したり、農業事業にも力を入れています。17年12月期の第1四半期(1~3月期)の売上高は前年同期比6%増の471億円、営業利益は同約2倍の25億円となりました。トマトや野菜が入った「野菜生活」など主力の飲料事業が伸びています、通期では売上高2100億円(前期比4%増)、営業利益115億円(同5%増)となる見通しです。アリアケジャパン(2815)
畜産系エキスを原料とした天然調味料で首位の企業です。具体的には外食など業務向けに、ブイヨンとか、デミグラスソース、ラーメンスープなどです。抽出から加工までを一貫して手がけている強みがあります。17年3月期の営業利益は前期比16%増の102億円、今期は110億円(前期比8%増)を計画しています。連続の最高益更新予想です。海外でも同社製品は評価されています。資生堂(4911)
国内化粧品の大手です。14年に外部人材を社長に登用し、経営改革を推進しています。企業買収に積極的に取り組んでいます。17年12月期の第1四半期(1~3月期)の売上高は2324億円(前年同期比9%増)、営業利益は241億円(同9%増)となり、第1四半期としての最高益でした、ブランドでは「Laura Mercier」が期待通りの伸びとなりました。インバウンド需要も旺盛でした。通期では売上高9400億円(前期比11%増)、営業利益455億円(同24%増)を見込んでいます。営業利益は第1四半期で通期計画の53%を稼いでおり、上方修正に進む可能性もありそうです。【関連記事をチェック!】
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