スイス

スイスのコンセント・電圧・プラグ・変圧器事情

旅先で気になるスイスの電気・電圧・プラグ事情をご紹介。スイスのコンセント・プラグ・ソケットの形状や変換プラグ・変圧器は必要?などをまとめました。イギリス以外のヨーロッパは230VのCタイプとだけ覚えている方は今一度ご確認ください

矢鳴 菜都

執筆者:矢鳴 菜都

スイスガイド

 スイスの電圧・周波数

スイスの電圧は230V周波数は50Hzです。山間部や古い建物では一部220Vが使用されています。日本で購入した電化製品でも230Vまで対応しているものはプラグ変換のみで使用可能ですが、日本(100V)やアメリカ(120V)でのみの使用を想定して作られている機器では変圧器が必要になります。ACアダプターや機器をご確認の上、ご使用下さい。
ACアダプター

INPUT(入力)部分を要確認


変圧器は最大出力の大きいものは本体サイズも大きくなり重量もかなり重くなりますが、最大出力が小さいものは小型でコンパクトになり持ち運びも容易です。ご購入の際は使用予定機器の最大出力や使用可能時間も確認が必要です。間違えたものを使用すると機器や設備の故障につながります。この当たりの事情に詳しく無い方は素直にお店のスタッフに相談すると良いでしょう。
変圧器1

最大出力を確認

変圧器2

機器によっては最大使用時間などに制限有り


また特に夏にスイスを訪れる方は、雷にご注意下さい。山間部で無くともスイスでは夏に夕立が非常に多く、一時的に雷雨がくることがあり、雷によって電化製品が壊れることもあります。ホテルなどで夕立に遭遇した際には必要で無いプラグは抜くことは勿論ですが、急な夕立に備え、外出時にも不必要なプラグは抜いておくことをおすすめします。


スイスのプラグ・ソケット形状

ヨーロッパでは一般にCタイプと呼ばれる形状のコンセントが使用されており、スイスを紹介しているガイドブックではスイスも他のヨーロッパ諸国同様にCタイプが使用されていると書かれています。またほかにもSEタイプ、Bタイプも使用されていると紹介されているものも散見されますが、実際スイスで使用されているものはCタイプまたはJタイプです。日本で購入された機器はAタイプのプラグですので、電圧さえ対応していればAからCへの変換アダプターを用いることにより使用が可能です。
タイプC・6角形の変換アダプター

タイプC・6角形の変換アダプター


CタイプとJタイプの一番の違いはプラグ形状とプラグの芯の数です。Cタイプのプラグは芯が2本でソケットは6角形のものや丸形のものが存在します。Jタイプではプラグ形状は必ず6角形で、グランドアース用の芯が追加され芯数は3本で、ソケットは6角形の窪みがあるものが多いです。
タイプC・丸角形の変換アダプター

タイプC・丸角形の変換アダプター


比較的新しい建物やリフォームされた部屋ではほとんどがJタイプのソケットとなっています。他のヨーロッパ諸国で使用されている丸形のCタイプは物理的に6角形のソケットに入らないため、スイスでは使用できないことが多いです。ちなみに6角形のCタイププラグはJタイプのソケットと仕様上は完全に同型上のものとなっている為、問題無く使用できます。ドイツやオーストリアでよく見られるFタイプのプラグも一見すると丸形Cタイプに似ていますが、ピンの太さが違うためスイスでは使用できません。
Jタイプのソケット

Jタイプのソケット この6角形の窪みがポイント


このJタイプのプラグ・ソケットはスイスとリヒテンシュタインでしか使用されていないため、スイス以外の他のヨーロッパ諸国を回る予定がある方や今後別の機会にでも使うかもしれないという方はCタイプで形状は6角形のものへの変換アダプターを準備することが一番効率いいでしょう。
三連コンセント

この用に円上に3つのCタイプが配置されたコンセントもあり


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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