北海道の観光・旅行

北海道の温泉ならココ!2018部門別ホテルランキング

北海道観光の魅力を語る時、温泉は重要な要素です。絶景の露天風呂あり、秘湯あり、混浴や日帰り温泉、標高1000mを越える高原の温泉や150坪の巨大露天風呂も!ここではゴージャスなリゾートホテルに備わった「北海道ガイド認定ナンバーワン温泉」を紹介いたします。

大谷 修一

執筆者:大谷 修一

北海道ガイド

温泉天国、北海道!

山あり海あり、離島あり。シャケカニ旨いし、ホタテもグー! 海産グルメに豆にイモ。ラーメン、豚丼、ジンギスカン。おまけにスイーツ、スープカレー。大自然の風景良し、北海グルメ良し、あれも良しこれも良しの「何でも天国、北海道」ですが、さらにさらに北海道の魅力を語る時忘れてはならないもの……それは温泉です。

道内各地各所の名湯名泉を渡り歩いた筆者がここにご紹介するのは、ズバリ部門別温泉ランキングNo.1の8箇所。今回は温泉、食事、施設の三拍子が揃ったゴージャスなホテルの「北海道ガイド認定ナンバーワン」をセレクトしました。それではこれより、北海道の極上の温泉を存分にご堪能ください!

注:泉質の表記方法は旧称と新泉質名が混在していますが、本稿ではあくまでそれぞれのホテルの表記方式に従いました。
 

目次:ここが部門別ランキングNO.1!

 

ロマンチックな露天風呂部門・ランキングNo.1 
函館湯の川温泉・湯の浜ホテルの「しおさい漁火露天風呂」

♪ かもめぇ~ のぉ~ なくぅ~ 音にぃ~ ふとぉ~ 目を~ さましぃ~ ♪

渚によせては返す波の音と海に舞うカモメの鳴き声を聞きながら露天風呂に浸かっていると、ふと口ずさむのは北海道の名曲、江差追分(えさしおいわけ)の歌。そんな情緒溢れる温泉入浴を堪能できるのが、函館湯の川温泉にある「湯の浜ホテル」です。
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湯の浜ホテルのしおさい漁火露天風呂

内湯とは別の場所に設置されたこちらの露天風呂は、もちろん源泉掛け流し。ホテルのご主人によれば、かつては維新の世、函館戦争の戦いに疲れた土方歳三がこの湯で元気を取り戻したといういわく因縁のある伝統の湯がこちらです。

まだ日の高いうちに津軽海峡を眺めながら露天風呂に浸かるのもオツなものですが、おすすめは断然夜。当ホテルの高級別館・東海亭で提供される新鮮な海鮮炭焼きグルメとお酒を堪能した後ほろ酔い気分で露天風呂に身をゆだね、満天の星空とイカ釣り船の漁火の「夜空と海の光」を眺めながら感傷に浸る……そんなロマンチックな雰囲気を味わえる部門ランキング第1位の温泉です。なお、こちらの湯の浜ホテル・東海亭に関しては「函館冬の旅・グルメと温泉」でも詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
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東海亭の新鮮な海鮮炭焼きコース


湯の浜ホテル・東海亭のDATA  
泉質:内湯:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉、しおさい漁火露天風呂:ナトリウム-塩化物泉
日帰り入浴:大人1000円
住所:函館市湯川町1丁目2-30
電話:0138-59-2231
ホームページhttp://www.yunohama-hotel.com/toukaitei/

 

絶景の露天風呂部門・ランキングNo.1 
洞爺湖温泉・乃の風リゾートの「天空の露天風呂」

絶景部門でのランキングNo.1として紹介したいのが、洞爺湖にある「ザ レイクビュー TOYA 乃の風リゾート」の露天風呂です。その写真がこちら。
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単なる洞爺湖の写真…?

……といっても、これを見るだけなら単なる洞爺湖に浮かぶ中島の風景だと思ってしまいますよね。

それでは、こちらならいかがですか?
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実は露天風呂でした!

そう、写真手前の部分、実は湖ではなくホテルの屋上に作られた露天風呂なのです。これぞ乃の風自慢の露天風呂「パノラマ露天TENQOO」

眼下に広がる洞爺湖を眺めながら浴槽に浸かっていると、温泉に入っているというよりは「湖に身をゆだねている」という感覚におちいってします。朝もやが漂う早朝も良し、また暮れなずむ夕陽に映える湖とその背後に鎮座する羊蹄山を眺めながら浸かる露天風呂も情緒たっぷり。でも絶対にハズせないのが、ここから眺める花火です。

洞爺湖では例年4月28日から10月末にかけて洞爺湖ロングラン花火大会が毎晩(天候不順の日を除く)開催されます。午後8時45分に船着場を出発した打ち上げ船は、花火を上げながら徐々にホテル正面付近の湖上にやってきます。しだれ柳あり大玉あり、また時には湖中で花開く海中花火も。極上の温泉に浸かりながらすぐ目の前で炸裂する花火の光と音の迫力に圧倒されるというこんな贅沢な「絶景露天風呂」体験は、温泉マニアならずとも病みつきになるのは必至ですよ。なお、こちらの温泉はオールアバウトの「宿泊して味わいたい露天風呂」でも紹介していますので、合わせてご覧ください。
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露天風呂から眺める花火


ザ レイクビュー TOYA 乃の風リゾートのDATA
泉質:塩化物泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉の混合泉(中性・低張性・高温泉)
日帰り入浴:なし
住所:虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉29-1
電話:0142-75-2600
ホームページhttp://nonokaze-resort.com/spa
洞爺湖ロングラン花火大会 
例年4月28日~10月末、20:45から毎晩開催。詳細は http://www.laketoya.com/event/ 参照

 

カップルで行きたい温泉部門・ランキングNo.1 
あかん鶴雅別荘 鄙の座の「客室露天風呂」

絶景の大浴場や秘湯の温泉もいいけど、時にはハイグレードな部屋で二人だけの露天風呂を楽しみたい……。そんな贅沢なカップルにおすすめの宿が「あかん鶴雅別荘 鄙の座(ひなのざ)」です。
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大きな檜の客室露天風呂

北海道ミシュランガイドブックにて「豪華で最高級」グレードとして高い評価を受けた鄙の座は、25室ある部屋のすべてがスイートタイプ。それぞれの部屋ごとに檜風呂、陶器風呂といった趣きの異なる客室露天風呂が備わっており、おしゃれなベッドルームにキッチンやバーカウンターが備わったリビング、広い窓から阿寒湖が一望できるスペースなど、至れり尽くせり。二人だけのリッチ&ゴージャスな時間を過ごすことができます。
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至れり尽くせりの豪華な和風スイート

もちろん温泉や部屋だけでなく、料理も極上。別室の「料理茶屋ひな」でいただく北海道の地元素材にこだわった和食膳、そして一品一品に込められたおもてなしの心。部屋、風呂、料理と極上三拍子がそろった鄙の座は、大切な人と一度は行ってみたい宿と言えるでしょう。
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北海道の素材にこだわった和食膳


鄙の座(ひなのざ)のDATA
泉質:ナトリウム(旧泉質名・重曹泉)単純水素塩・塩化物泉(中性低張性高温泉)
日帰り入浴:なし
住所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉2-8-1
電話:0154-67-5500
ホームページhttp://www.hinanoza.com/

 

秘湯の露天風呂部門・ランキングNo.1 
養老牛温泉・湯宿だいいちの「渓流の露天風呂」

道東は摩周湖の東、標津岳山麓の深い森に抱かれた一角にある秘湯、養老牛温泉の「湯宿だいいち」。シマフクロウ、アカゲラ、カワセミなどの鳥やエゾクロテンといった珍しい森の生き物が当たり前のように遊びに来るウッドデッキや森を眺められる露天風呂を備えた豪華な部屋、そして海の幸を主体とする地元素材を使った和食膳などここの宿は大自然の魅力いっぱいですが、その中でも特筆されるのが秘湯という名前にふさわしいこちらの温泉です。
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ワイルドな露天の岩風呂

お湯はもちろん源泉掛け流しで、内湯は浴室全体に木の香りがただよう贅沢なヒバ作り。また屋外にはワイルドな露天の岩風呂あり、樹齢数百年の古木をくり抜いた丸太風呂あり、渓流沿いの寝湯「せせらぎの湯」に今どき貴重な混浴露天風呂も。
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渓流沿いの寝湯「せせらぎの湯」

良質の湯に身を沈め、すぐ横を見ればそこにはモシリベツ川の渓流が。目にもまぶしい緑や紅葉に染まる木々を愛で、山鳥の声やせせらぎの音色を聞きながらいつまでもお湯に浸かっている……。温泉マニア垂涎、秘湯部門ランキング第1位の温泉です。なお、湯宿だいいちについては、オールアバウトの記事 「宿泊して味わいたい露天風呂」も合わせてご覧ください。
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渓流脇の混浴露天風呂


湯宿だいいちのDATA
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉
日帰り入浴:大人600円
住所:標津郡中標津町養老牛518
電話:0153-78-2131
ホームページ:http://www.yoroushi.jp/

 

極上の温泉が湧出するシティーホテル部門・ランキングNo.1
帯広の北海道ホテル

出張などビジネスで出かける時やレジャーでシティーホテルを予約する時、意外に見落としがちなのがホテルのお風呂。どうせ入るのなら部屋備え付けのユニットバスよりゆったりと手足を伸ばせる広い大浴場、それも極上の温泉が湧出しており、さらに贅沢をいえば露天風呂もあれば最高ですよね。お部屋はゴージャス、食事もハイレベル、さらに北海道遺産に認定された極上泉質の温泉を味わえるという温泉マニアにとっては夢のようなシティーホテルが、帯広にある「北海道ホテル」です。
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北海道ホテルの露天風呂

ピカイチなのがこちらで湧出する温泉。「モール泉」と呼ばれるこのお湯は、太古の炭化した植物が含まれる茶褐色のツルツルの泉質で、「天然の化粧水」のようなやわらかい泉質がお肌をなめらかにしてくれると地元の女性たちの間では大人気。別名「美人の湯」とも言われ、北海道遺産として認定された地元お墨付きの名湯です。
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美人の湯と言われるツルツル茶褐色のモール泉

北海道ホテルでは、「絶品のお湯」もさることながら「絶品の味」も見逃すことはできません。ここのレストランで采配を振るう総料理長の工藤さん、実は国内フランス料理界の権威として知られる日本エスコフィエ協会からディシプル(正会員)の称号を得ている道内屈指の有名シェフで、北の「料理の鉄人」がプロデュースするメニューは絶品の一言に尽きます。

極上モール泉の朝風呂に浸かり、朝日がさんさんと降り注ぐ広い庭を眺めながら「北の鉄人」の極上朝食でパワーチャージ…こんな贅沢な朝で一日をスタートできたなら、その日の仕事は大成功間違いなしですよね。
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「北の鉄人」プロデュースの朝食でパワーチャージ


北海道ホテルのDATA
泉質:モール泉 (単純温泉)
日帰り入浴:1000円
住所:帯広市 西7条南19丁目1番地
電話:0155-21-0001
ホームページhttp://www.hokkaidohotel.co.jp/

 

風流な和風庭園の露天風呂部門・ランキングNo.1 
登別グランドホテルの「滝の見える庭園露天風呂」

豊富な湯量と多彩な泉質で国の内外から訪れる多くの観光客を魅了する登別温泉。ここは北海道で人気ナンバーワンの温泉というだけでなく、全国レベルでも常時ベスト10入りをキープしています。数ある登別のホテルの中で風流な味わいを満喫できる「和風庭園の露天風呂」部門でランキング1位に推薦したいのが、「登別グランドホテル」にある滝の見える庭園露天風呂。
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京都を思わせる風流な和風庭園の露天風呂

まるで奈良や京都の庭園を思わせる敷地には木造の渡り廊下やデッキに風雅な岩風呂が配置されており、その正面には見事な滝が白い飛沫を上げながら流れ落ちています。桜咲く春の露天風呂で「お花見入浴」も良し。また緑深まる夏や純白の雪に覆われた冬の「雪見風呂」も風情がありますが、なんと言っても一番は秋。

はらはらと散る紅葉を眺めながら熱い硫黄の湯に身をゆだね、滝が奏でる音色に耳をかたむけていれば、きっとあなたの意識は「いにしえの京の都」にタイムスリップしてしまうことでしょう。なお、登別グランドホテルの温泉に関しては「宿泊して味わいたい露天風呂」にも掲載していますので、合わせてご覧ください。
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滝がを眺めながら硫黄の湯に身をゆだねる…


登別グランドホテルのDATA
泉質:食塩泉、硫黄泉、鉄泉
日帰り入浴:1500円 (サイト内に割引券あり)
住所:登別市登別温泉町154
電話:0143-84-2101
ホームページhttp://www.nobogura.co.jp/hotspring/

 

標高1000m以上の高原リゾート温泉部門・ランキングNo.1
旭岳温泉・ラビスタ大雪山の露天風呂

カムイミンタラ・神々が遊ぶ庭と呼ばれ、アイヌの人々が聖地として崇れてきた北海道の最高峰、旭岳。その山麓、標高1000mに位置する旭岳温泉は、夏は登山、冬は山岳スキーのメッカとして多くの観光客が集う道内有数の「高原のリゾート」です。ここにはクチコミ評価の高い名湯、名泉が点在していますが、ヨーロッパの山岳リゾートを思わせるリッチな雰囲気、フレンチを主体とする食事、そして多種多様の浴槽を備えた温泉と、そのすべてに満足できるランキング第1位のホテルがラビスタ大雪山です。
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ヨーロッパの山岳リゾートを思わせるラビスタ大雪山

高原の原生林から湧出するお湯は、「カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・硫酸塩-塩化物泉」の源泉掛け流し。「もむにの湯」と名付けられた2階の大浴場には、大きな窓のある檜の内湯や個室風の樽風呂、野趣あふれる岩風呂や寝湯を備えた露天風呂など4つの浴槽があり、ここだけでも充分山岳温泉の魅力を堪能できますが、ラビスタの温泉はこちらだけではありません。
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もむにの湯の露天風呂

さらに1階には3つの貸切個室風呂があり、宿泊者はこちらも無料で利用できます。小さいながらも岩風呂の「くころ(父親)の湯」、蒸し風呂付きのレンガ風呂「くみち(母親)の湯」、そしてイチオシは露天風呂も付いている「くぽ(僕)の湯」。あなたならこの貸切風呂で贅沢に露天風呂をひとり占め? それとも家族や恋人、気の置けない仲間と一緒に「温泉コミュニケーション」を楽しみますか?

標高1000mの高原でこんなリッチな温泉タイムを過ごせるのは、こちらラビスタ大雪山ならではと言えましょう。なお、ラビスタ大雪山に関してはオールアバウトの記事「GWにおすすめ!秘境旭岳温泉・春の雪見露天風呂」にも詳しく掲載していますので、合わせてご覧ください。 
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くぽの湯で露天風呂を独り占め


ラビスタ大雪山のDATA
泉質:カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、硫酸塩、塩化物泉
日帰り入浴:大人1500円 (貸切個室風呂は宿泊客のみ)
住所:上川郡東川町勇駒別旭岳温泉
電話:0166-97-2323
サイトhttp://www.hotespa.net/hotels/daisetsuz

 

面積が広い露天風呂部門・ランキングNo.1 
北湯沢温泉・緑の風リゾートの「大露天風呂&森の散歩湯」

北海道の温泉を語る時ここは絶対にハズせないという筆者のイチオシが、北湯沢にある緑の風リゾート」の大露天風呂です。内湯から浴場内にあるエレベーターで1階に降りると、ドーンと目に飛び込んでくるのは北海道、いや日本国内でも最大級といわれる広い露天風呂です。
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日本国内でも最大級といわれる広大な露天風呂

その面積が150坪という超・巨大露天風呂は、「開放感あふれる」という月並みな言葉だけで表現しきれない凄さです。昼は周囲を囲む原生林の景色と新鮮な空気を味わいながら、また夜は日本全国で「綺麗な星空ベスト3」といわれる北湯沢の夜空を眺めながら広大な露天風呂に身をゆだねる快感!これぞ温泉フリーク冥利に尽きると言えましょう。
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 「対岸」のウッドデッキのその先には…

さて、こちらの露天風呂の凄さは単に広いというだけではありません。湯船の「対岸」に見えるおしゃれなウッドデキッキのその先…
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カラフルなお湯が並ぶ「森の散歩湯」


そこには「森の散歩湯」と名付けられた露天風呂巡りのコースも。緑のよもぎ湯に菖蒲湯、赤いリンゴ湯、黄色の柚子湯、はたまたラベンダー湯に薔薇の香りの花香水湯などなど、朝夕で入れ替えとなる男女の温泉あわせてその数20。豊富に湧出する源泉に様々な「森の香り」を加えたお湯をその時の気分によって味わうことができます。

たくさんあるお風呂を渡り歩くこの「温泉トレッキング」、すべてクリヤーする為には一泊だけではもの足りないかも知れませんね。

緑の風リゾートのDATA
泉質:単純泉
日帰り入浴:なし
住所:伊達市大滝区北湯沢温泉町300-2
電話:0142-68-8126
ホームページhttp://www.midorinokaze-resort.com/
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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