リフォーム費用/悩み・目的別リフォーム価格実例

築20年の節目で見習いたい2つのリフォーム事例

リフォームの必要性が大きく高まってくるのは築20年頃です。水回りの補修や、外壁・屋根のメンテナンスなど、あちらこちらリフォームが必要になる時期。今回は築20年前後でリフォームを実施したAさんとBさんのケースを参考に、その費用をご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

毎日変化がないと思っていても、築20年もたてば住まいのいろいろな箇所が結構傷んでいるものです。水回り設備及びその周辺や、外壁や屋根といった構造部に至るまで、適切なリフォームで住まいを長持ちさせたいものです。

そこで今回は築20年前後でリフォームを実施されたAさんとBさんの実例を参考に、その概算費用をご紹介します。

367万円:将来を見据えバリアフリーと外壁・屋根のリフォーム

築20年ともなると、結構建物の内外に傷みが進んでいます。家族のニーズに合わせて一気にリフォーム計画を進めるチャンスでもあるのです。

築20年ともなると、結構建物の内外に傷みが進んでいます。家族のニーズに合わせて一気にリフォーム計画を進めるチャンスでもあるのです。

Aさんは現在52歳で、奥様とお子さん(24歳、18歳)の4人暮らしです。31歳の時に建売住宅を購入しました。この住まいも築21年目を迎え、そろそろあちこちの傷みが気になりだしました。

そんな時、車で約40分のところに住むご両親のことが気になりました。現在お二人ともお元気なのですが、元気なうちに一緒に暮らしたいと考え、今回のリフォームを検討するに至りました。

現在の浴室は入口に段差があり、脱衣室との出入り口もやや狭く、健常者には問題ないのですが、高齢のご両親や自分たちの将来を考え、バリアフリー対応のユニットバスを導入することにしました。また、今まで目立ったトラブルはありませんでしたが、給水・給湯管とガス給湯器も入れ替えることにしました。脱衣洗面室は車椅子やイスに座っていても使いやすいタイプのシステム収納、トイレはタンクレストイレを採用し、バリアフリーと清潔さ、収納力を意識してリフォームしました。

最後に住まい外装の総点検。屋根のコロニアル瓦が数枚割れており、その交換と補修、そして雨どいの外れや破損を修理・交換した上、全体を塗装することにしました。幸いなことに、壁内部への漏水の可能性は少なく、外装リフォームも滞りなく完了しました。

ご両親の現在の住宅は同居を期に売却しようとも考えていますが、今のところご両親はたまに遊びに来る程度でまだ同居には至っていません。Aさんにとっては両親といつでも一緒に暮らせる環境を作れたことが嬉しく、そしてご両親も言葉では「大丈夫だから」と言いながらも、有言実行してくれたAさんを頼もしく感じているようでした。

【Aさんのリフォーム費用】  約367万円
・浴室 約147万円
・トイレ 約31万円
・洗面室 約44万円
・外壁及び屋根塗装 約128万円
・その他補修工事等 約17万円
※延床面積約118m²、2F建て一戸住宅。

次のページでは、外壁の補修と勉強部屋、寝室のリフォームを実施したBさんの事例をご紹介します。
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