「世界を舞台に活躍する力」は21世紀に不可欠!
社会も政治も経済も文化も環境も、国境をこえ繋がっています。
親として、子供にそんな夢を託すこともあるのではないでしょうか。実は、もはやそれは「願い事」というよりも、「堅実な現実路線の願望」といえるかもしれません。
経済産業省による2010年の報告によると、今後、少子化が進み日本の人口が減少するにつれ、国内市場の拡大成長を見込むことがいっそう難しくなるといいます。そのため、多くの企業にとって「海外市場への進出」が重要なテーマとなっていいます。
また経済産業省が259社を対象に「海外進出にあたっての課題」について調査したところ、約4分の3近くの企業が、「グローバル化を推進する国内人材の確保・育成」 をあげたといいます。(*1)
企業の多くが、生き残りをかけ、もしくは発展拡大を目指し、「世界を舞台に力を発揮できる人材」を切望しています。「国境をこえグローバル活躍できる力」を育むことは、これからを生きる子ども達にとって、ますます必要不可欠となっていくのではないでしょうか。
こうした状況の中、子ども時代からできることのひとつに、「グローバル意識」を育むということがあります。
「グローバル意識(global awareness)」とは?
「グローバル意識」とは、社会、政治、経済、文化、環境などについて、自国のみの枠組みをこえ、世界規模で捉えることのできる姿勢をいいます。子供の「グローバル意識」を高めることは、米国を中心とした研究者、政治家、教育者、ビジネスリーダーによって、「21世紀に最も必要なテーマのひとつ」とされています。(*2)
社会も政治も経済も文化も環境も、国境をこえ繋がり、常に影響を与え合っています。目の前の自国のみの事象にとどまることなく、世界へと目を向ける姿勢を、親子で培っていきたいですね。
では、「グローバル意識」を育むために、具体的に何ができるでしょうか?親子で楽しみながら取り組める工夫についてみてみましょう。
親子で楽しみながら「グローバル意識」を育む18の工夫
グローバル意識は日常生活や遊びを通じても育むことが可能です。1.異文化料理店を訪ねる
お決まりのレストランではなく、ギリシャ料理やインド料理など、時には足を踏み入れたことのない異文化の料理店を訪ねてみましょう。メニューを見ながら、店のスタッフにどんな料理がおすすめか、どんな時にどのように食べるのかを質問してみましょう。
2.世界各地の食材店をのぞく
普段立ち寄ることのない世界各地の食材を扱う店へ足を伸ばしてみましょう。見慣れない食材について、親子で話し合ってみます。店員さんに、調理の仕方や、日本と現地での価格の違いなどを聞いてみましょう。
見慣れない食材に出合ったら、尋ねてみましょう。
3.世界の料理作りに挑戦する
今はインターネットでも世界中のレシピが簡単に手に入ります。地球儀や地図を見ながら、「今日はどこの料理を作ってみる?」と話し合い、挑戦してみましょう。
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