キャンピングカー

知らなきゃ損する?キャンピングカー購入のコツ

キャンピングカーにも、中古車市場はある。が、現時点で、私は新車購入をお勧めしたい。その理由をリストアップしてみよう。自分にぴったりの一台を賢く手に入れるために、ぜひ参考にして欲しい。

渡部 竜生

執筆者:渡部 竜生

キャンピングカーガイド

手に入れるなら新車?中古車?

販売店店頭

キャンピングカー専門店の店頭には様々な車種が並ぶ


キャンピングカーにも、中古車市場はある。が、現時点で、私は新車購入をお勧めしたい。その理由をリストアップしてみよう。

  • 市場に出回っている車両数(中古車)がまだまだ少ない。車ごとにレイアウト(間取り)が違うので、ただでさえ少ない中から、理想の間取りに出会える確率は低い(新車のほうが選択肢ははるかに幅広い!)
  • キャンピングカー人気の上昇に伴って、中古車市場も高騰。価格面でのメリットが少ない
  • 国産キャンピングカーはこの数年、装備の進歩が著しい。例えば、家庭用エアコンをサブバッテリーで駆動できる車両。5年前にはほとんど見られなかったが、ここ1、2年でキャブコンでは常識に(バンコンでも、一部車両では選択可能)

置き場所問題にも解決策が

キャンピングカーもキャンピングトレーラーも「自動車」なので、もちろん車庫も車庫証明も必要になる。法律上も「自動車の保管場所の確保等に関する法律」の適用を受けるので、「使用の本拠(自宅等)から2キロ圏内に車庫を持つ」のが基本で、それは乗用車と変わらない。

軽キャンピングカーやバンコン程度なら、自宅車庫や近隣の月極駐車場に難なく置けるだろうが、大型の車両ともなると、駐車場探しがネックになることも。

だが、そんな大型車オーナーを救済する「車庫法の特例措置」がある。

キャンピングカー販売店などが、委託を受けて顧客の車両の保管・管理をするサービス。モータープール制度がそれだ。

■モータープール制度を受けられる車両
  • 8ナンバー(特種車両)登録のキャンピングカー・キャンピングトレーラー
  • 長さ5.7mまたは幅1.9mのいずれかを超える大きさであること
つまり、キャブコン以上ならばほぼすべてが該当する。

■モータープール側の条件
  • 保管施設として一定の基準、管理形態の条件を満たしていること
  • 所轄の官庁から認定を受けていること

これらの条件に適合すれば、自宅からどれだけ離れた場所でも、預けることができる。大型車を販売しているディーラーはたいてい、このモータープール制度を導入している。「駐車場が見つからない」という理由で、大きな車を諦めるのは損!ということだ。

コンパス

アメリカ製キャンピングカーの広々とした室内。


キャンピングカーはローンもお得?

キャンピングカーに限らず、自動車を即金でぽん、と買う人はまずいないだろう。一般的な自動車ローンは、最大分割回数は60回程度。

何らかの理由で、払い終わらないうちに返済不能になった場合、ローン会社はその自動車を処分して、残債を回収する(多くの自動車ローンでは、返済が終わるまで所有者はローン会社なのだ)。

銀行のマイカーローンでは、条件によって120回という設定もあるが、キャンピングカーの場合は最長で150回!つまり12年以上ということ。

その差は何か。

それだけローン会社が長期的なリセールバリューを認めているということなのだ。

リセールバリューが高い、とはどういうことか。たとえば、一般的な乗用車は、10年経過したら中古車価格はほとんどつかない。だがキャンピングカーは、10年乗っていても、一定の商品価値がある(=古くても売れる)と判断されているということ。それは、逆に考えれば、多少古くても、中古車として売りやすい、ということだ。

長期ローンで気軽に買えて、手放す時にも下取りしてもらいやすい、キャンピングカー。
「この子が大きくなったら」「定年になったら」なんて言ってないで、一日も早く手に入れて楽しむことをお勧めしたい。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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