石田陽子の恋愛コラム/石田陽子の恋愛情報

自分ルールが強いこだわり女子が恋を手に入れるには?

礼儀正しく、規則を守り、おしゃれや趣味にも手抜きなし。仕事もマジメにこなし、「恋人がいそう」に見られるのに、なかなか恋愛のチャンスを掴めないという女性におすすめしたい映画があります。映画『マイ ビューティフル ガーデン』は植物嫌いのヒロインがガーデニングの素晴らしさを一から手ほどきされることで幸せを手に入れる物語。あなたの本当の願いを叶えるヒントがココにありますので、ご紹介していきますね。

石田 陽子

執筆者:石田 陽子

恋愛ガイド

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「こだわり女子」が本当の願いと幸せを叶えるヒント

マイビューティフルガーデン

美しいイングリッシュガーデンが教えてくれる幸せな人生の意味 (c)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016



羽目を外してイタい思いをするほど子どもではないし、分別もあるけど、「このままじゃいけない」と心に葛藤を持っている女性が増えています。なんでも物事をまじめにとらえるタイプだったり、親や周囲の期待にこたえようとする人ほど、恋愛でどう振る舞えばいいのか悩んでしまう傾向にもあるようです。

一方、「おひとりさま」が長いと、なんでも「自分流」が定着して、「変わるきっかけがない」という女性の話もよく聞きます。ライフスタイルにこだわりを持ち、自分でコントロールできる趣味の世界や決まった人間関係にとらわれすぎてしまったり……年齢を重ねるほど自分ルールに縛られてしまう人って多いですよね。

そんな自分らしさやこだわりは捨てたくないけれど、幸せな恋愛は手に入れたいという女性におすすめしたい映画があります。

『マイ ビューティフル ガーデン』は、アメリを彷彿とさせるおしゃれで風変わりなヒロインがガーデニングの素晴らしさを一から手ほどきされることで幸せを手に入れる物語。

あなたの本当の願いを叶えるヒントがココにありますので、紹介していきますね。


『マイ ビューティフル ガーデン』のストーリー

映画『マイ ビューティフル ガーデン』の舞台はロンドン。主人公ベラは孤児として育ち、アパートに一人で暮らしています。いつも同じスタイルにこだわる変わり者で、予測不能な枝葉を伸ばす植物に恐怖を感じ、庭は荒れ放題。

一方、美しい庭をこよなく愛する偏屈な隣人アルフィーは、庭を放置しているベラのことを苦々しく思っている様子。ベラのほうもアルフィーが料理人のヴァーノンを奴隷のように扱うことに反発していたので、両者の間には険悪なムードが流れていました。

ある日、庭を放置していたベラに「一か月以内に庭を再生できなければアパートを出ていくこと」と、家主から退去勧告が言い渡されます。困ったベラはアルフィーの弱点を掴み、二人はお互いの利害のために庭づくりに取りかかるのですが……。


1.こだわりは大事だけれど「どう見られるか」も気にする

独身女性の中には、いつも服はお気に入りのブランドでそろえるとか、もしくは、オーガニックコットンなどの素材にこだわるなど、流行や世の中の声よりも自分自身のこだわりを突き通すこだわり女性は少なくありません。

おしゃれにもライフスタイルにも、こだわりを持つことは素晴らしいことです。でも、自分の世界を大切にするあまり、違う価値観を受け入れられなくなってしまうのは問題かもしれません。

おしゃれは流行よりもスタイルが重要だといわれますが、そのスタイルが今の自分に合っているのか確認する必要があります。

「お金さえかければいい」という考えがおしゃれには思えないように、こだわりだけ強くて「自分はこれ!」と一方的に主張しても、理解されないこともあります。周囲の人がどう思うか、どんな印象を与えるのかを考えなければ、自身の魅力が伝わらないこともあります。

自分を変えるには勇気も必要ですが、「美意識」は共有してこそ、自分の世界を広げてくれるもの。共有できたときに、より大きな喜びをもたらすとガイドは考えます。

ベラはコントロールできるものはすべてキレイにしたがって、いつも同じスタイルにこだわる女性です。おしゃれも好きなのですが、自分のためにするものということで、意識が内に向かっている傾向がありました。

そんな自分の殻、つまり「思い込み」や「こだわり」から抜け出せなかったベラを救ったのは、庭を愛するアルフィーでした。映画の中でも語られているのですが、「ガーデニングを愛する人にとって、庭は美意識を共有するという意味を持つ」のだそうです。

最初は渋々、仕方なく庭の手入れを始めたベラでしたが、自分の周辺のことにも興味を持つようになっていきます。本好きの彼女はアルフィーがプレゼントしてくれたガーデニングの本を夢中で読んで、その作者にも関心を寄せるようになるのでした。その様子は自分の内面と向き合うべき、大人の女性にも参考になるはずです。


2.自分と異なる価値観を持つ男心を知る

マイビューティフルガーデン

庭づくりを通じて希望を見出して…… (c)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016


未婚で恋人がいないベラと同年代の女性の場合、(家族・職場の人以外で)育った環境や価値観が違う男性たちと一歩踏み込んだ会話をする機会というのが少なくなっていきます。いわゆる出会いがない、という状態です。

自分の好きな情報、心地よい話にだけ耳を傾けたくなるけれど、恋人がほしいなら女子会ばかりやっていても意味がないというのは事実。面倒くさいと思わずに、自分と異なる価値観を持つ人に出会いにいってみるのはどうでしょうか?

風変わりと思える男性がもたらす違和感や謎めいた言動は、自分とは異なる価値観を持つ男心を知るのに役立ちます。

職場と家の往復、秩序に守られたベラの日常に起こる変化――それによって、自分の殻に閉じこもっていたベラの心がやわらかくなっていきます。

彼女の周りにいる個性的な男性たち、アルフィー(60代)、ヴァーノン(40代)、そしてビリー(20代)と年齢も性格も違うけれど、大切なものを失った過去を持ちます。喪失感を抱えながらも、それでもなお自分の世界を大切にしている男性たちとの交流でベラも少しずつ変わっていくのです。20代のビリーと親しくなるうちに、自分の心の奥にしまっていた絵本作家になりたいという夢を彼に話すほどになっていきます。


3.自分の殻を破って、優しさを受け入れて

マイビューティフルガーデン

自分の殻を破ることで見える世界があるから……(c)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016


前述の通り、「自分流」が定着して「変わるきっかけがない」という女性たちは、自分ルールに厳しくなりがちではないでしょうか。こだわりが強いことで理想が高くなったり、他人にも厳しくなりがちな点を気をつけてみるとか、自分とは違う価値観や美意識に目を向けると変化は必ず訪れます。

ベラが学んだイングリッシュガーデンの「美しい秩序を保った混沌の世界」にその解決の糸口があるように思います。ベラは、苦手だったガーデニングを克服し、当たり前のように感じられる日常の中に、混沌を認めることで、他人の優しさや想いを受け入れられるようになります。

ルールにばかり気をとられるのではなく、自分を見つめ直したり、普段話さなかった男性との交流を増やし対話してみましょう。そうして自分の殻を破り、新しい一歩を踏み出して誰かの思いを受け取ることで叶う願いがあることをこの物語は教えてくれます。

自分のこだわりを大切にしてきたあなただからこそ、見つけられる愛のかたちがあるはずです。


作品情報『マイ ビューティフル ガーデン』

監督・脚本:サイモン・アバウド
出演:ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、トム・ウィルキンソン、アンドリュー・スコット、ジェレミー・アーヴァイン
提供・配給:ココロヲ・動かす・映画社 ◯
配給協力・宣伝:クレストインターナショナル 
公式サイト:my-beautiful-garden.com
48日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
(c)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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