名古屋の観光・旅行

「レゴランド・ジャパン」が名古屋にOPEN!体験レポ

レゴランド・ジャパンがいよいよ2017年4月1日オープン! 名古屋の新たな観光の目玉となる日本初上陸のキッズ向けテーマパーク、その魅力や楽しみ方をいち早くレポート! 気になる料金やアクセスについても比較・検証します。

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

名古屋にレゴランド・ジャパンがオープン!

4月1日、名古屋にレゴランド・ジャパンがいよいよオープンします。ブロック玩具、レゴのテーマパークで、世界8番目にして日本初上陸。名古屋の新しい観光の目玉として開園前から大きな話題となっています。
レゴ

世界8カ国で展開するレゴランドの中では最大級。年間200万人の集客を見込む


筆者はグランドオープンに先駆けて行われたプレスプレビューに6歳の長男とともに参加してきました。メインターゲットの2~12歳にドンピシャである息子の反応やいかに? ちびっ子目線でその魅力や楽しみ方をレポートします。

<目次>

カラフルなレゴの世界にテンション急上昇!

レゴ

筆者の息子6歳。日頃からレゴブロックで遊び、レゴのアニメにも夢中のレゴキッズ


ナゴヤドーム2個分の敷地に7つのエリアと40を超すアトラクションやシアター、ショップ、レストランが集められたレゴランド・ジャパン。カラフルな入口ゲートが見えた瞬間、「わぁ――ッ!レゴだぁッ?」と早くもテンションが急上昇の息子! 普段、自分が組み立てているレゴの城がリアルスケールで目の前にそびえているのですから、興奮するのも当然です。ゲートをくぐると出迎えてくれるのは巨大な首長竜。どちらを向いてもレゴの建物、キャラクターらに囲まれ、あっちへ駆け寄ってはパチリ、こっちのキャラクターと並んではパチリ。フォトスポットだらけで目が回りそうです。
レゴ

園内では1700万個のレゴブロックを使用。エントランスの恐竜は約25万個のレゴが使われている


ミニランドは日本の風景、建物をレゴブロックで再現したエリア。建物の数は500以上とミニチュアとは言えスケールが大きくてびっくり! 「東京スカイツリー、行ったね!」「名古屋城もあるよ!」と実際に行ったことのある建物が次々と現れるため、息子はここでも大興奮。他にも東京駅、京都の清水寺、大阪の道頓堀、広島の厳島神社など、全国各地の名所が一堂に会し、日本一周をしているような気分を味わえます。名古屋城では侍が刀を抜いてにらみあっていたり、細部まで遊び心が注がれているので時間が立つのも忘れて見入ってしまいます。
レゴ

日本中の名所が一堂に会するミニランド。約1050万個のレゴを使い、のべ50万時間をかけて制作された



頭と体を動かす知育型アトラクションの数々

レゴ

「ナイトキングダム」エリアのザ・ドラゴンでジェットコースター初体験。身長105cm上から乗車できる

ザ・ドラゴンではジェットコースター初体験。乗り込む前から不安げだった長男は生まれて初めてのアップダウン&スピードに「うわぁ~ッ!」「落ちる――ッ!」、さらに降りた後もしばらく「ふらふらする~」とぐったり。他施設の絶叫マシンと比べるとかなりマイルドですが、ちびっ子には十分にスリリングなよう。この手の乗り物は苦手、という大人が子供と一緒にチャレンジするのにもよさそうです。ちなみに息子は後日、「思い出しただけでも震えちゃうよ。でもまた乗りたい!」とスリルがクセになってしまったようでした。

レゴ

「レゴ・シティ」エリアのドライビング・スクール。運転をマスターするとドライバーズライセンスをゲットできる。3~5才向けのジュニア・ドライビング・スクールもある


他には親子で力を合わせて消防車を動かし消火活動をするレスキュー・アカデミー、ゴーカートを運転してライセンスをもらえるドライビング・スクール、ボートに乗ってくねくねした水路を進むコースト・ガード・エイチキュー、レーザー銃で的を狙い撃ち得点を競うロスト・キングタム・アドベンチャーなどのアトラクションを体験。頭を働かせ、体を動かして楽しむ乗り物が多いのは、知育玩具でもあるレゴのテーマパークならではと言えるでしょう。
レゴ

「レゴ・シティ」エリアのコースト・ガード・エイチキューではモーターボートを操縦


中でも最も興奮していたのはサブマリン・アドベンチャー。潜水艦に乗って水中を進むと、レゴブロックで作られた古代遺跡、そして本物の魚たちが泳いでいる姿が! まさしく海中探検をしている気分です。ヒトデなど海の生き物にタッチできたり、ドーム型の窓に入って水中の中から魚たちをのぞける水槽もあり、ミニ水族館としても楽しめます。
レゴ

2000匹の魚たちが泳ぐ海底を探検するサブマリン・アドベンチャー。プレオープン時には3時間待ちの行列ができるほどで早くも人気沸騰


人気アトラクションのスプラッシュ・バトルは「びしょぬれになります」と言われ、着替えを用意していなかったので断念。水にぬれるアトラクションはいくつかあるので、雨具や着替えを用意していった方がよいでしょう。

プレオープンでも2~3時間待ちのアトラクションがあり、グランドオープン後は大混雑が予想されます。ただし、順番待ちの通路にはレゴブロックで遊べるスペースがあり、子供は並ばなくてもOK。“キッズファースト”の工夫が施されているのにも感心しました。

アスレチック系遊具やレゴを組み立てて自発的に遊べる

レゴ

「レゴ・シティ」エリアのザ・ワーフは港町をモチーフとしたプレイエリア


わんぱくな息子が一番イキイキして楽しそうだったのは、大型のアスレチック遊具のようなプレイエリアです。海賊船がモチーフのキャスタウェイ・キャンプではネットをよじ登ったり、スライダーを勢いよく滑り降りたり、プールに向かって銃で水を噴射したり。港町がテーマのザ・ワーフでも迷路のような内部を縦横無尽にかけ巡ったり、アクティブに遊び回っていました。
レゴ

プレイエリアではアスレチック感覚でアクティブに遊べる


レゴブロックを組み立てて遊べるブロックプレイ・エリアも夢中に。特に車を作ってレースができるビルド・アンド・テストでは、同年代の子供とすぐさま友達になって組み立てた車のカッコよさや速さを競い合っていました。アトラクションの行列に並ばなくても、あちこちに子供が自発的に遊ぶことができる場所があるのが、レゴランド・ジャパンの一番の特徴であり魅力だと感じます。
レゴ

レゴブロックを自由に組み立てられるブロックプレイ・エリア。写真は「アドベンチャー」エリアのシークレット・チャンバー・オブ・アムセトラ


レゴ

「ブリック・トピア」エリアのビルド・アンド・テスト。自分で組み立てたレゴの車でレースができる


隣接のメイカーズ・ピアでもモノ作り体験

レゴ

3月30日にグランドオープンのメイカーズ・ピア。和洋中にカフェ、自然派ブッフェ、BBQなどのバラエティに富んだレストラン、お化け屋敷やロボ工房などのエンタメ、モノづくり施設などで構成される

すぐ隣には複合商業施設「メイカーズ・ピア」もオープンしました。約60の飲食店やショップが建ち並び、オリジナルのスタンプ、食品サンプルなどモノづくり体験ができる他、レストランも充実しています。車、鉄道、どちらのアクセスの場合もここを通ることになるので、うまく活用すれば楽しみ方のバリエーションがぐっと広がります。年齢がやや上の世代はこちらでモノづくりやショッピングを楽しんだり、またレゴランドでたっぷり遊んだ後の食事に立ち寄ったりと、併用することで幅広い世代がより充実した1日を過ごせそうです。
レゴ

シヤチハタのアンテナショップ「シヤチポン」では写真や手書きのイラストを使ってオリジナルのスタンプを作ることができる



「料金が高い」は本当? 年パスにも注目

さて、レゴランド・ジャパンについては「料金が高い」「アクセスが悪い」という2点が懸念材料に挙げられることがしばしば。実際はどうなのでしょう?

1DAYパスポートの価格を東西の2大テーマパーク、東京ディズニーランド(TDL)、大阪のユニヴァーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と比較してみます。

レゴランド・ジャパン・・・大人(13歳以上)6900円、子供(3~12歳)5300円
TDL・・・大人(18歳~)7400円、中人(12~17歳)6400円、小人(4~11歳)4800円、シニア(65歳以上)6700円
USJ・・・大人(12歳~)7600円、子供(4~11歳)5100円、シニア(65歳~)6830円

大人料金はレゴランド・ジャパンが500~700円安く、逆に子供は200~500円高くなります。大人2人・小学生2人の家族で出かけた場合、レゴランド・ジャパンは2万4400円、TDLは同じく2万4400円、USJは2万5400円。TDL、USJよりも規模が小さいことから(レゴランド・ジャパン9・3ha、TDL51ha、USJ47ha)、同等の料金に「高い」という声もあるのは確か。しかし、1日で回れるアトラクションの数は3施設に大きな差があるとは考えられないので、家族で1日楽しむ場合の満足度という点からすれば一概に割高とはいえないのではないでしょうか。

続いて年間パスポートも3施設を比較します。

レゴランド・ジャパン・・・大人1万7300円、子供1万3300円
TDL・・・大人・中人6万3000円、小人4万1000円、シニア5万3000円
USJ・・・大人2万2800円、子供1万6800円

規模の差も反映されているのでしょうが、レゴランド・ジャパンはかなり安い設定です。家族で3回行けば元が取れますから、“お値打ち”を重視する名古屋人は“だったら年パス買っておこうか”と思う人も少なくないんじゃないでしょうか(我が家も購入予定です)。

ただし、年パス購入を検討している人も、まずは1DAYパスポートで入場することをおすすめします。なぜなら、1DAYパスポートから年パスへアップグレードできるのです。入園当日、園内のゲストサービスで差額(大人1万400円、子供8000円)を払えば、その日から1年間有効の年間パスポートを発行してもらえます。まずは一度行ってみて、「また来たい」「まだまだ遊び足らない」と思ったら年パスに。これは非常にありがたいシステムです。

「アクセスが悪い」は本当?

続いてアクセス。レゴランド・ジャパンがある名古屋港金城ふ頭は名古屋市の最南端に位置し、名古屋駅や中心部の栄からそれぞれ16~17kmも離れています。鉄道もあおなみ線しかなく、名古屋駅から24分かかります。確かに地元の人にとっても心理的距離感のある場所でした。

そこで、車、鉄道のアクセスともにレゴランド・ジャパンのオープンに合わせた対策が採られています。

レゴ

新たに建設された金城ふ頭駐車場は5000台を収容。歩行者デッキが架けられ金城ふ頭駅からレゴランド・ジャパンへのアクセスもスムーズに

マイカー来園者向けに整備されたのが金城ふ頭駐車場。施設のすぐ真横でまさにレゴランド専用ともいうべき駐車場です。5000台収容と大規模で、渋滞しにくいダイレクトスロープ構造を採用。さらに伊勢湾岸道・名港中央ICから信号なしで出入りでき、遠方からの来園にも対応しています。料金は平日1日1000円、休日1500円と打ち切り制なので安心。

また周辺道路の物流車両とマイカーのルートを分けることでも渋滞の軽減が図られています。

あおなみ線は名古屋駅―金城ふ頭駅のノンストップ便を運行。最速17分に短縮されます。平日は往路の名古屋発が9時台に2本、復路の金城ふ頭駅発が15時台に1本、土休日は往路が朝7~10時台に1、2本ずつ、復路が16~20時台に1、2本ずつ。4月以降もこれに準じたダイヤが組まれる予定となっています。

このようにアクセス面での課題は、車、鉄道の両面でかなり改善されています。

筆者家族はターゲットど真ん中の子供がいることもあり、予想以上に楽しめました。アトラクションに乗るだけでなく、子供の好奇心や能動性を引き出してくれるところこそがレゴランドらしさだと感じました。レゴ世代の子供がいるファミリーであれば、1日存分に楽しめるテーマパークと言えるでしょう。
レゴ

結論!「レゴ世代の子供がいるファミリーなら1日存分に楽しめる!」


レゴランド®ジャパン
・所在地:名古屋市港区金城ふ頭2-2-1
・TEL:050-5840-0505(カスタマーサポート 9時~12時、13時~17時)
・アクセス:車の場合/伊勢湾岸自動車道 名港中央ICからすぐ 電車の場合/あおなみ線金城ふ頭駅からすぐ
・営業時間:10時~(閉園時間は日にちによって異なる)
・料金:1DAYパスポート 大人(13歳~)6900円、子供(3~12歳)5300円
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