夫の「一人になりたい」発言の意味……ひょっとして離婚⁉
旦那様が「一人になりたい」という理由は?
「一人になりたい」という発言は、「離婚したい」とか「別れたい」とか「別居したい」とは、少しニュアンスが異なります。
もちろん、「一人になりたい=離婚したい」という場合もありますが、単に「今の状況を変えたい」「息抜きをしたい」という気持ちがこの言葉になって出てくる場合もあります。あるいは、暗に「お前の声を聞きたくない」と思っているかもしれません。
従って「一人になりたい」と言われたとたんに、「ほかに女でもできたの!?」と大騒ぎして問い詰めたり、「別れたくない」、「私のどこが悪いの!?」とすがり付いたりするのは逆効果。
「一人になりたい」=「現状を見直すタイミングであるというアラート」
と捉えることで、今後の夫婦仲の改善につなげることができます。
そこで今回は、「一人になりたい」とだんな様に言われた時に、取るべき3つの行動について考えてみましょう。
夫婦仲の改善対策1:「1人になりたい」と言われた原因を考える
◆「一人になりたい」=「離婚したい」だと仮定すると、真っ先に「浮気」を疑う方がいらっしゃいます。そうなると、とにかく自分は被害者モードで「相手の女が悪い」、「よそ見をするだんな様が悪い」と自分以外に責任を転嫁しがちです。しかし、それは誤りです。
浮気には必ず原因があり、その原因は家の中、あるいは妻自身にあることが多いのです。家の中に、あるいは自分自身に、強いストレスを与えてしまうような、だんな様を浮気に追いやる原因がなかったかを、まずは冷静に振り返りましょう。
◆「一人になりたい」=「家に居たくない」
だと仮定すると、家の中の居心地が悪いというのが原因の一つでしょう。家の中の環境なのか、家族関係なのか、妻を嫌いになったのか、何が原因で居心地がよくないのかをさらに分析し、原因を話し合うことが必要です。
◆「一人になりたい」=「妻と居たくない」
だと仮定すると、妻の皆様のだんな様への日々の接し方に問題があるはずです。自分自身に、だんな様から敬遠されてしまうような日々の行動やコミュニケーションがないかどうか、確認してみましょう。
◆「一人になりたい」=「自分の自由にしたい」
だと仮定すると、日々の生活を家族や妻に合わせたりして自分の好みや自分らしさを発揮できないと感じているのかも。とくに愛情を夫より子供の方に重きを置いていると思ったら要注意。常に「家族が最優先」ではなく、だんな様の好みや自由を尊重してあげる方向に切り替えます。
夫婦仲の改善対策2:いったん夫が一人になれる時間を作ってあげる
一人になりたい、と思っている相手を無理に縛り付けても逆効果。「一人がいい」というなら、一人になれる時間を作ってあげましょう。たとえば、週末だけの短期間、実家に帰省するなどして家を空け、だんな様を一人にしてあげる。あるいは週末の日中、別々のところでそれぞれ一人で過ごし、夕飯だけ一緒に外食するなど、結婚前のような状態にしてみるのも、新鮮な雰囲気が味わえます。ウィークリーホテルに定期的に泊まる提案もよいでしょう。
さらに、妻の皆様自身が趣味の世界など、だんな様と別の世界を広げて、家の中にいることをやめ、外で楽しむようにすることで、自然とだんな様が「一人で自由にできる」時間が増えていきます。
男性はもともと、悩みがあっても人に相談するよりは自分一人で中にこもって解決しようとしたり、誰にも邪魔されずに自由気ままに過ごせる時間を必要とする特性があります。
一人になれる時間と空間を適度に与えてあげることで「一人になりたい」という要求がかなり満たされる場合もあります。
夫婦仲の改善対策3:自分についても振り返る
夫婦お互いが「一人になる」時間をとったら、その機会を利用して、以下の2つの視点から、自分について振り返ってください。◆視点その1「だんな様への態度・接し方はどうだったか」
例えば、こんな妻の態度は夫に「一人になりたい」と思わせる原因になります。
- 夫がいないと何もできない。夫にすべてを任せている夫依存型
- 夫に尽くすことに生きがいを感じ、自己犠牲もいとわないM型
- 夫のすべてを管理・監視しないと安心できない母親型
- 夫には、もっと家族に協力して尽くしてほしい常時不満型
- 夫にもっと私を見てほしい、頑張りを認めてほしい承認願望型
- 夫に興味がなく、コミュニケーションもしたくない夫不要型
反対に6は夫への無関心から夫婦のコミュニケーションが失われてしまっている例です。もはや一緒に生活をするだけの仮面夫婦。
いずれも、だんな様にとって「距離を置きたい妻」になってしまっています。
◆視点その2「家庭内の状況はどうだったか?」
例えば、こんな点に心当たりはありませんか?
- 掃除や料理が、最近おろそかになっている
- 家庭のすべてが子供中心に回っている
- 家事分担を厳しく定めて、例外を許さない
- 家の中は常にきれいに片付いて、完璧な状態をキープしている
反対に3-4は家の中が完璧に管理されすぎて、その中でリラックスしたり、だらだらすることが許されないような雰囲気である例です。外で気を張っている分、家では素に戻ってくつろぎたいという男性にとって、家の中でも「キチンとしなければいけない」という雰囲気はNG。ステテコ姿で寝そべってテレビを見ながらビールを飲みたい男性は少なくありません。
いずれもだんな様にとって「くつろげない家」になってしまっています。
これらの「自分」と「自分の家庭」を振り返って、改善すべき点やだんな様が求めているものをしっかり把握しましょう。
「一人になりたい」といわれた時は、まだ逆転の可能性があります。
冷静に、前向きに行動することで、「今、わかってよかった!」と気付き、ピンチをチャンスに変えましょう。
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