お金の悩みを解決!マネープランクリニック/40代独身の人のお金の悩み

49歳、住宅ローンを二重で支払い月15万円の支出

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、住宅ローンを2本組む40代の会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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住宅売却後、資金的に老後をどう設計すればいいですか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、住宅ローンを2本組む40代の会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
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住宅ローンが二重にかかり、負担に

住宅ローンが二重にかかり、負担に


■相談者
まおまおうさぎさん(仮名)
女性/会社員/49歳
関東地方/持ち家・一戸建て

■家族構成
母(70代後半)

■相談内容
若い頃は奨学金返済と大病での出費、その後の趣味(茶道)、クルマのローン等があったため、貯蓄はほぼできておりませんでした。11年に自宅を購入。6年前に母の病気で介護が必要となり引き取りました。バリアフリーと自身の老後の趣味も目標があるため、昨年住み替えで中古住宅購入したが、元の自宅にもローン残債があります。元の家は売却希望(1200万円程度)ですが、まだできておらず1年が経過。現在二重ローン中で支払が大きく、これが現在の一番の不安材料です。

住宅が売却できた場合、その資金をどうすべきか。元の家のローンを完済し、残りを現在の自宅のローンの繰上返済に回すか。あるいは、元の家のローンは無担保なのでそのままにして現在の自宅の繰上返済に充てるか。それとも、一部現金として保有すべきでしょうか。

また、母には年金収入がありますが、老齢基礎年金だけのため、介護保険料等で相殺されます。私も趣味の茶道で教室を開いていて、月3、4万円程度の収入がありますが、初期投資も多く、実際には持ち出しになっているのが現状です。これを機会に、シングルとしての老後の設計を考えたいと思っています。

■家計収支データ
「まおまおうさぎ」さんの家計収支データ

「まおまおうさぎ」さんの家計収支データ



■家計収支データ補足
(1)所有住宅のローン・その他コストの内訳
[現在住んでいる自宅]

▼ローン内容
中古一戸建て/築23年
物件価格1680万円/諸費用400万円(リフォーム費用含む)
頭金0万円/返済期間20年/返済開始2014年9月
固定10年/金利1.25%
毎月の返済額9万9414円/現在のローン残高1960万円

▼その他コスト
火災・地震保険/一括払い済み
固定資産税4万3453円(年間)

[最初に購入した住宅]
▼ローン内容
中古一戸建て/築30年
物件価格1460万円/諸費用150万円(リフォーム費用含む)
頭金0万円/返済期間20年/返済開始2005年5月
固定10年(11年目に借り換え)/金利1.20%
毎月の返済額4万6426円/現在のローン残高410万円

▼その他コスト
火災・地震保険/8484円(月割り)
固定資産税2万5312円(年間)

(2)最初に購入した住宅について
現在、商談あり。売却価格1180万円。売却ではなく賃貸にすれば月7万円程度は見込めるが、不動産を遺す家族もなく、ランニングコストも発生するので、売却したく考えている。

(3)ボーナスの使いみち
生活費の不足の補てん、茶道教室用の備品・道具類(年間50~60万円)、被服費(着物の購入や手入れ代)

(4)加入保険の保険料の内訳
[本人]
・個人年金(60歳から10年確定、年金額60万円、特約/死亡600万円、入院5000円)=毎月の保険料8503円
・医療保険(定期タイプ、入院1万円、女性疾病1万5000円、先進医療特約)=毎月の保険料5115円
・共済(死亡50万、入院6000円、通院2000円、女性疾病手術6万円)=毎月の保険料1600円
・共済(病気死亡400万円、入院5000~1万5000円)=毎月の保険料1800円
[母]
・養老保険(80歳満期、満期金300万円、死亡300万円、特約/入院3000円、通院1500円)=毎月の保険料1万4953円

(5)定年、再雇用について
定年は60歳。退職金は500万円。他に企業年金として60歳から10年間、月4万円。再雇用は人によるが、女性はないとのこと。老齢年金は月額12万5000円の見込み。また、定年後に教室の収入が見込めるとのこと。

(6)母親の資産
公的年金は月額6万円程度。貯蓄額は不明。推定100万円ほど。

(7)各支出の内訳
・趣味娯楽費4万3000円⇒茶道関係の支出(稽古費用、会費、中元、歳暮等。それと道具代)
・家族の小遣い4万円⇒ほとんどが本人の付き合いの分。母への小遣い1万円×年4回程度含む
・雑費1万5000円⇒家財(電気製品等)の購入費の平均と、ペットの医療費、自動車保険と自動車税の月割り分

■FP深野康彦からの3つのアドバイス
アドバイス1 最優先にすべきは一刻も早い売却
アドバイス2 「90歳までは足りる」老後資金をどう考えるか
アドバイス3 茶道教室は赤字を出さないことを目標に
 
アドバイスの詳細はこちら>>
 
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