世界の株価基調はトランプ発言で一変!
トランプ発言で一変した世界の株価基調
経済と物価が共に上昇していくイメージで、そうなると株価は上がり続ける方向に動く可能性が高いと思います。そして、米国株が上にブレークしたことに合わせ、香港の株式市場もこれにシンクロするような動きを見せています。香港ドルは米ドルにペッグしているため、金利の先高感を嫌い、香港の株価水準は長らく低迷してきました。トランプ相場にここまで全く反応せず、真横に推移するのみでした。ハンセンH株指数(中国本土の企業株構成)で見ると、9,000~10,000ポイントの間を行ったり来たりで、昨年一年間で1万ポイントの大台を超えたのは9/8~9日の僅か2日間のみでした。 ところが2月8日から動き一変し、連日で出来高を大きく膨らませて力強く続伸すると、ついに1万の大台を上に抜けてきました。東証にもH株指数に連動を目指すETF銘柄が数種類ありますが、大幅高となってきています。特に出来高の増加を伴っている点に注目します。H株指数は、長い不調の後に一旦火がつくと、そのまま止まらなくなったことも過去幾度とありましたので、注目できると思います。
エネルギーを溜め続けた日本株もブレークアウトが期待されるところ
一方、トランプ発言を受けて日本株も動き出しています。多くの見方として、日米首脳会談までは様子見というスタンスだったと思いますが、それを待たずにトランプ発言で相場が動きました。様子見で抑え込まれていたエネルギーが、慌てた買いで一気に解き放たれたような株価の動きです。トランプ相場の怖さはここにあり、下げはジリジリと出来高弱く、下値の堅い展開となる一方、上げは一気に強烈な足となります。保有しないリスクが意識され、50日線あたりに下がっている間はコツコツと2倍型ETFなどを拾い集めておかないと、上げについて行けない恐れもあります。
香港やダウのチャートのように、このあと日本株も高値に並んで上にブレークという可能性も十分考えられます。もしもブレークアウトが訪れた場合、出来高が増えていれば、さらに強気に行きたい場面と思います。長らくじれったい動きを続けた後だけに、上へ抜ければその後一段高というのが一番ありえるシナリオです。
参考:日本株通信
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