マンションなのに木造住宅の良さを最大限に活用
マンションを買おう!と決めたとき、一般的な選択肢は新築、あるいは、中古の2つ。ただ、近年は新築市場の値上がりで中古に目を向ける人の割合が高くなってきました。中古物件は、通常、仲介会社が媒介する築〇年そのままの状態の物件です。リノベーション物件は、不動産会社が一室を購入後、専有部をリノベーションして販売する物件や、一棟まるごと購入し、共用部・専有部をリノベーションして販売するものを指します。
今回ご紹介したいのが、"中古マンションの進化形"ともいえる新たな選択肢。住友林業の「木造住宅の良さを最大限に活用した一棟まるごとリノベーションマンション」です。従来の中古マンションと何が違うのでしょうか。
厳選物件を、共用部も含めてまるごと一棟リノベーション
住友林業では、2012年から企業社宅や賃貸マンションを購入し、共用部をリノベーションして分譲販売する「一棟まるごとリノベーション分譲事業」を開始しました。一般的に、中古と聞くと、建物の傷みや耐震性、目に見えない給排水管の劣化などは不安が尽きない気になるところ。その点、住友林業では1981年以降に建築された新耐震設計基準の既存建物・立地環境を入念にチェックし厳選して購入しています。さらに、第三者調査機関の建物調査に基づき、大規模修繕工事を実施しています。また合わせて建物の既存性能を高めるリノベーション工事を実施しています。
一般的なリノベ物件とはあくまで住戸内のみリノベーションしたものがほとんど。自宅のなかは理想的な空間でも玄関から一歩外に出ると古めかしく、いやでも築年数を感じてしまって残念……という話を聞きますが、その点一棟まるごとリノベには安心感があります。
気になる販売価格は、付近の新築マンションと比べて80%が目安に。さらに過剰な管理・設備仕様により、高くなりがちな毎月の管理費も新築マンションと比べると、割安に設定されているとのこと。新築マンションが高騰する中で、将来に渡ってお得な選択といえそうです。
リノベによって新たな外観、仕様+オリジナルの住民交流広場も
さて、いよいよ一棟まるごとリノベーションマンションへ。私たちが向かったのは東京都江戸川区にある「フォレスティア一之江」。共用設備も充実していて、リノベーションにより新設されたオートロックや宅配ボックス駐輪場に加えて、玄関ドアも交換したとのこと。また空きスペースを改修した「ハグくみの庭」では、イチジクやブルーベリーが栽培されるなど、オリジナルの仕掛けがたくさん。人々が憩い、子供たちが遊び、緑を介して人と人が絆を育む環境が構築されています。
フォレスティア一之江の外観。築22年の物件だがきれいにリノベーションした
物件エントランス。右に進むと住人用玄関。左には駐輪場と宅配ロッカーがある
次ページでは、リノベーションした部屋の中をチェック!